ショットショー2018 in ラスベガス パート12
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ショットショーは米国で毎年開催されている世界最大規模の銃器見本市。
今年もネバダ州のラスベガスにて開催されたショットショー2018に行ってきたのでご紹介。
今年はショットショー40周年ということで記念すべき節目の年となった。
COONAN Firearms
1911 .357 Magnum Automatic。.357Magnum弾を使用するオートマチック。
装弾数7+1発、バレルレングスは写真のコンペンセイター付き5.7インチモデルと、コンパクトの4インチモデルがある。
VERITAS TACTICAL
PRO ELITE SERIES。ライフル、SPR、ARピストルのバリエーションがあり、いずれもVZ GripsのG10グリップ、レイルカバー、Geisseleのレイルハンドガードとトリガー、ガスブロック、ボルトキャッチ、チャージングハンドル、バッファ+スプリングが装着される。
Executive Kovert SD Series。サプレッサーの付いたシリーズで11.5"の5.56mm、11.5"の.300BLKと、9.5"の.300BLKがある。
VERITAS TACTICALでは鍛造レシーバー採用するスタンダードラインのVT15、高精度削り出しレシーバーのVT16の二つのラインがあり、シリーズコンセプトのカスタムが施されている。
同ブース内には多くのメーカーで採用されるG10素材を使ったVZ Gripsのコーナーもあった。
JESSE JAMES FIREARMS UNLIMITED
NOMAD 10にAERO SONIC LSFSサプレッサーを装着。カーボンバレル仕様。
NOMAD 10。ゴールドが美しい!! 7.62mm×51のセミオートライフル。
CALIFAS NOMAD。口径5.56mm×45、18インチバレル。
CALIFAS NOMAD。口径5.56mm×45、PMAG D-60、ショートモデル。
GRAND MASTER X。スライドにはDonald J. Trumpの彫刻が入っている。第45代のアメリカ合衆国大統領と、アメリカの象徴である銃、1911の.45口径を掛けて作ったというカスタムガンだ。
GRAND MASTER。
GRAND MASTER。
CABOT GUNS
Trump 45。金色に輝く強いアメリカを象徴した1911。こちらも第45代トランプ大統領をイメージして作られたカスタム1911。ちなみにお値段は$15000 to $50000となっていた。
The American Joe。こちらもアメリカを象徴した愛国心の塊のような1911。
The Icon。モダンアートのようなカスタム1911。フルサイズ、コマンダーサイズがある。
BARRETT
.224 Valkyrie弾を使用する2種のライフルを展示。
上がFieldcraftで2.4kgほどと軽量なボルトアクションライフル、下がREC7セミオートライフル。
REC7にOSS ELITEサプレッサーとサプレッサーガードが付いている。
レシーバーはアンビのセレクター、チャージングハンドルが装着される。
Battle Arms
OIP Gen2。非常に軽量化されたAR。
細身のバレルにカーボンチューブのハンドガード。
トレーバートップには先端部にしかレールがない。ライフル全体の重量はなんと1.73kg。
European American Armory
European American Armory、EAAはアメリカの銃器インポーター。
Tanfoglio Appeal Rifle(上)、イタリアTanfoglioの.22口径セミオートライフル。
Husan Arms MKA 1919(下)、トルコHusan Armsの12Gセミオートショットガン。
Tanfoglio Witness Elite Gold Team。5.25インチバレルのコンペモデル。口径は9mm、.38 Super、.40 S&W、.45ACPがある。
Tanfoglio Witness P Match Pro。4.75インチバレルで口径は9mmから.45口径まで5種類。
F1 FIREARMS
UDP-9-45 SKELETONIZED PISTOL。
DYNAMIS CARBINE。アパレル、ギアブランドのDYNAMIS ALLIANCEとのコラボ商品。
独自の軽量化が施された肉抜きレシーバー、カラフルなフィニッシュ。見ているだけでも楽しい。
CMMG
GUARD。ピストルキャリバーカービンを展開するCMMG。
口径は9mmと.45ACP、バレル長も8インチ、16インチと選べる。
CADEX DEFENCE
CDX-R7 LITE COMP(上)、CDX-R7 FIELD COMP(下)。どちらもコンペ用ボルトアクションライフルで折りたたみ式の調整可能ストック装備。LITEはショートアクション、FIELDはロングアクションとなっている。口径はショートアクションは6mm Creedmoor、.260 Rem、6.5 Creedmoor、6.5 x 47 Rapua、ロングアクションは .308 Win、.300 Win Mag、.300 Norma Mag、.338 Rapua Magなど。
CENTURY ARMS
JW-2000 Coach Shotgun(上)、JW-2000は水平に連のショットガンで、12Gと20Gの口径がある。一見して、パーカッションライフルのようなデザインだが、左右二つのハンマーを起こして、ダブルトリガーで打撃するセンターファイア方式。下のC308はローラーロックディレイドブローバック、レシーバー上にピカティニーレイル装備。口径.308Winのセミオートライフル。G3やCETMEのマガジンとも互換性がある。
CMORE
M26-PDW-M1。12Gのショットガン、装弾数3/5発、ストライクハイダー付き。
DENEL LAND SYSTEMS
南アフリカの兵器メーカー、DENEL LAND SYSTEMS。
SS77 MK1。口径7.62mmの汎用機関銃。
AMERICAN DERRINGER
Model 8。8インチバレル、口径は.45COLT/.410。
Model 6。6インチバレル、口径は.45AUTO、.357Mag。
DERYA
トルコの銃器メーカー、DERYA。
Derya Bullpup N-100/200。ARスタイルのセミオートショットガンを展開する同社がブルパップショットガンも製作。
DESERT TECH
MDR。Micro Dynamic Rifleの略。ついに製品版がレンジデーでも撃てた本銃。ブルパップタイプのセミオートライフル。
こちらはブラックモデルでハイダーの形状が異なる。
HI-POINT FIREARMS
1095TS(上)、1095TS EDGE CARBINE(下)。17.5"バレル、装弾数10発、口径10mmのピストルカービン。
916 LLTGM。9mm口径の916シリーズにレーザーサイトが付いたもの。
ポリマーフレーム、3.5インチバレル、装弾数は8発。
バレルの位置が下目についていて、なにか、こう、ブサ可愛い感じ。
FIME GROUPE
銃器インポーターFIMEグループで展示されていたスロベニアのarex社が開発したREX APLFA 9。2016年のSHOT SHOWレポートで紹介したREX ZERO 1のコンペティションモデル。
5"バレル、口径9mm×19、装弾数17発。SA/DA、スチールフレーム、アルミ製のグリップパネル。
オプティックファイバーフロントサイトに、フルアジャスタブルリアサイト。アンビセフティも備える。
FRANKLIN ARMORY
REFORMATIONと銘打って発表したのがこのライフル。Not a Rifle, Not a Shotgunというその特徴は、ライフリングがなく、バレル自体は弾に回転を与えないということ。
Photo: Franklin Armory / Recoil
バレル内部にはストレートカットの溝があり、発射体にはフィンの付いた弾頭が用いられるそう。これにより、ライフルでもなくショットガンでもないカテゴリとなり、NFAの規定するSBR(Short-barreled Rifle)とはならず、ATFへのSBR登録・税金なしにSBRの所持が可能となる。通常弾も撃てるが命中精度は低下する。公式動画では50ヤード先のマンターゲットを撃っていた。口径は.300BLKで登場し、5.56mmも追って発売される。
GRAY GHOST PRECISION
GPP-17 Gen4 V1 RMR グロック用スライド。フレームはPOLYMER80のPF940v2 80% Standard Pistol Frameが組まれている。
Janz Revolver
ドイツの銃器メーカー、Janz Revolver。
TYPE MA。口径は.357Mag。
TYPE E。口径は.357Mag。
9mmのオートマチックも。
K&M Arms
オリジナルのブルパップライフルM17Sを展示していた。クロスボルトセフティで、ARライクなマグキャッチとボルトキャッチ、レシーバー中央のチャージングハンドルと、操作系がシンプルで使いやすそうだった。口径は5.56mmのほか、.308や.300BLKもあり、カリフォルニア仕様のグリップも。
LBX
LBXのブースでAlexと再会。クリス・コスタ氏もいらしていた。
L.W. SEECAMP CO.
Seecamp Pistol。口径は.25ACP、.32ACP、.380ACPの3種。装弾数6+1発、DAO、ステンレススチール製。
LWRC
REPR MKII ELITE。口径は6.5 CREEDMOOR。22"カーボンバレル、MAGPUL PRSストック、ULTRA-BRAKE 4-PORT MUZZLE BRAKE装備。
REPR MKII 16.1"。口径7.62mm NATO。
MAUSER
ドイツの銃器メーカー、Mauser。壁に掛けられたこれらの銃はGSG製.22口径のリムファイアバージョン。
M18 ボルトアクションライフル。口径は.308Win、.30-06の2種。
MAXIM DEFENSE
このメーカーのCQB STOCKがいろんなメーカーのカスタムガンについていて、スタイルもカッコいいので、トイガンにも付けたいなと思う次第。
ARMATAC INDUSTRIES
SAW-MAG。
.223/5.56 x45弾を150発装填可能。グラスナイロン樹脂製で空の状態で2.2kg、フルロードでは3.63kgになる。
ROCK ISLAND ARMORY
ARMSCOR傘下のROCK
ISLAND ARMORY。上からRIA MIG 22 RIFLE - STANDARD、RIA MIG 22 RIFLE - TARGET、M1600 SA。いずれも.22LRのセミオートライフル。
ROCK RIVER ARMS
LAR-PDS。口径.300BLK、.223Remもある。東京マルイの電動ガン、M4パトリオットHCの元ネタ。
Rugged Suppressors
7.62mm用サプレッサー、Razor 762を装着した二連のM240Bマシンガン!! これは撃ってみたいぞ!!
SAFETY HARBOR FIREARMS
SHTF50。50口径のボルトアクションライフル。.50BMBにしてはかなり小さい。PDWストックで撃てるのか心配になる。
Kompact Entry Stock (KES)のMP5K用ストック。小さいクルツがより可愛くなる。
レシーバーの溝を利用したPDWストックで伸縮可能。
SilencerCo
SilencerCoのスタッフに「世界のド変態銃図鑑」の郷さんのイラストを見て頂いた。気に入ってもらえたようだ。
サイレンサー付9mmピストルのMAXIM 9はタンカラーやグレーカラーのバリエーションが展示されていた。
Sun Devil Manufacturing
Sun Devilでも「世界のド変態銃図鑑」の郷さんのイラストを見て頂いた。 やはりイラストを見るとおおーっ!!となって、いいねぇ!!という反応。イラストは国境を超える。嬉しいなぁ。
LASER SHOT SIMULATIONS
SIM17というレーザー銃を使用したトレーニング機器。巨大なスクリーンにリアルなスチールプレートが表示され、まるで実銃を撃っている感覚。実際にはリコイルはないので、ドライファイアトレーニングといった感じ。公式動画に日本人シューターの鮫島宗貴君が映り込んでいて噴いた。
Tactical Imports
Tactical Importsでは、カナダのSero GM6 Lynxを展示。.50BMGを使用するブルパップセミオートライフル。装弾数は5発。
VICTRIX Armaments
イタリアの銃器メーカー、VICTRIX Armaments。
TORMENTUM。.408 Cheytac弾を使用するボルトアクションライフル。30"バレル、装弾数5/7発。
Winchester
XPC。口径.308Win、20"バレル、M-LOKハンドガード、スレッデッドバレル、MOE Kグリップ、PRS GenIII ストック、P MAGを使用しての装弾数は10発。
Winchesterブース内にはヘリテージ展示も。
M12トレンチガン、弾は12Gショットシェル。
M1911A1。弾は.45ACP。
M1 Garand。弾は.30 Gov't '06で、現在では一般的に.30-06 Springfieldと呼ばれている。
ZEV Technologies
ZEV AR15 BILLET RECEIVER。グロックのカスタムパーツで有名なZEVがAR用のレシーバーも発売。
軽量化のため肉抜きされたデザインがカッコいい!! 最近の流行。
FD MUNITIONS
FD MUNITIONS L5 Civilian。電磁コイルで駆動するストライカーを備えたケースレスライフル。
詳細はこちらのページで紹介。
Aimpoint
光学照準器メーカーのAimpointではVRを使用した射撃トレーニングを行っていた。
Aimpointの新作ドットサイトはCOMP M5。
T-2ほどのコンパクトサイズに、COMP M4sのようなバッテリーケースが付いており、単4電池一本で5年間ドットが点灯し続ける。
2MOAドット、レンズはT-2と比べても非常に透明度が高く、見やすかった。
SHOT SHOW 2018をレビューし終えて
今年で5回目のショットショー取材となった2018年。ラスベガスまでひとりで行くのも段々慣れてきたような気もする。さて、今年の全体傾向としてはARの軽量化、9mmピストルカービンなどはこれまで以上に多くのメーカーで見られるようになった。回顧主義的なモデルも昨年以上に増えているし、コンパクトキャリーピストルの新作も多い。大手メーカーは米軍のMHSの名残から軍用ピストルの民間バージョンも展開し人気を博している。
エアソフトで言うと、アジア系メーカーは、現地法人化、あるいは米国企業と業務提携して製品を輸出する流れに見える。
技術的には電動ガンの電子制御化、HPA化、CO2のガスブロピストルなどがメジャーで、日本にはない最新モデルも盛りだくさんなのはやはりライセンス取得の問題からだろう。
個人的にはセミオートショットガンのエアソフトがもっと増えて欲しい。ケースレスでもライブシェルでもよいので、ガスや電動ソースによるセミオートショットガンがあればもっと3Gunマッチなどが盛り上がると思う。
今年のSHOT SHOWレポートは実に紹介メーカー80社、総写真枚数700枚以上というボリューミーな内容だったが、これでもまだ一部のブースしか紹介していないのだから、ショットショーがいかに巨大規模の展示会かがわかるだろう。40周年を迎えたショットショーはアメリカの銃器産業を知るうえで非常に重要で、また国内のトイガントレンドにも大きく影響するイベントなので、今後も可能な限りレポートしていければと思う。
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