ショットショー2016 in ラスベガス パート9

ショットショー2016 in ラスベガス パート10

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ショットショーは米国で毎年開催されている世界最大規模の銃器見本市。
今年もネバダ州のラスベガスにて開催されたショットショー2016。ラスベガス市内のサンズエキスポ コンベンションセンターで行われた展示会の模様をお届けします。
最終回のパート10ではエアガン関連のブースをまとめ紹介します。
ASG | PTS | ICS | G&G | EVIKE | UMAREX | Z-SHOT | KWA | KRYTAC

ASG



デンマークのトイガンメーカーASG。


昨年日本でもCZ EVO3A1 スコーピオンを発売して話題になったが、今年は同じくチェコの銃器メーカーCZ社のBren 805を電動ガンでモデルアップ。


ストックはフォールディングタイプ。もちろんCZ社の正式ライセンスを取得。


EVO3A1はWolverine AirsoftのHPAシステムが組み込まれたものが展示。圧縮空気を利用する外部ソース化された電磁弁式のガスガン。ブローバックはしないが、電動ガンのメカボックスフレームに組み込めるようにユニット化されている。


CZ SP-01 SHADOW。CO2のガスブローバック。


エアコッキング式のMcmillan M40A3(上)は装弾数20発、エアコッキング式のAI AW .308 Sniper(下)は装弾数28発。ここには写っていないが、M40A5のガスボルトアクションライフルもある。


APO ASW 338LM(上)。エアコッキング。TAC 6 US Version(下)はCO2のガスライフル。


A.R.M.S. IncとArmalite社の正式ライセンスで作られるS.I.R.System 電動ガン。フレームとフロントサイトにはA.R.M.S.、レシーバーにはArmaliteの刻印がある。

PTS



香港のトイガンメーカーPTS。もちろんアメリカにも拠点を構える。


MASADA ERG。リコイル機能付きの電動ガン。PTSのエアガンは台湾のKWA製。


PTSはセンチュリオンアームズのライセンスでハンドガードなどのカスタムパーツを販売しているが、コンプリートのガスブロもリリース。


今後これらセンチュリオンアームズのERG(リコイル機能付き)電動ガンも発売されるそうだ。


MEGA ARMSのガスブロ。これらPTS商品は全て実銃メーカーの正式ライセンスを取得している。

BattleComp G17 Unity Tactical ATOM
BattleComp G17や、Unity Tactical ATOMシリーズの東京マルイ グロック17互換のアルミ製スライドも。

ICS


台湾のトイガンメーカーICS
台湾のトイガンメーカーICS。

BLE ALFA PM2 Makarov
BLE ALFA(上)はICS初となるCO2式のガスブロで、アンビのスライドストップとマガジンキャッチを備える。またグリップのバックストラップも交換可能。
PM2 Makarov(下)はCO2カートリッジ式の固定ガスガン。

CXP-APE
CXP-APE。電動ブローバックガン。ただしリコイル機能なく、ダミーボルトが前後するのみ。簡単にハンドガードとバレルアッシーが着脱でき、ICSお馴染みの分割式メカボックスでテイクダウンが可能、チャージングハンドル、マグリリース、セレクターはアンビ、バッテリーはフォールディングストック内に収納。

PAR Mk3 CQB
PAR Mk3 CQB(上)とPAR Mk3 MTR(下)。スプリットギアボックス、ストックチューブ内にバッテリーを収納する。

CXP-UK1 CAPTAIN
CXP-UK1 CAPTAIN。EBB電動ガン、スプリットギアボックス、スプリングリリース機能付きのセレクター。

電動給弾のCマグ
電動給弾のCマグ。

G&G


G&G アーマメント
台湾のトイガンメーカー、G&G アーマメント。

RK74-T
RK74-T。AKスタイルの電動ガン、装弾数は30/90発の切り替え式。

RK74-CQB
RK74-CQB。ショートタイプも。

バッテリーはハンドガード
バッテリーはハンドガードの中。

MOSFETを搭載
ブローバック機構はないが、MOSFETを搭載している。

PDW15 AR
PDW15 AR。電動ガン、メタルレシーバー、装弾数300発、MOSFETは搭載していない。

PDWストック内にバッテリー
PDWストック内にバッテリーを収納。

TDU(Training Development Unit)
G&Gはトレーニング向けの電動ガンとしてTDU(Training Development Unit)シリーズもラインアップ。

M.E.T.の9連バージョン
電子ターゲットM.E.T.の9連バージョンをリリース。

新パッケージ
新パッケージのボトル入りBB弾。

EVIKE


GRY with Jailbreak
アメリカでエアガンを販売するEVIKEのブースではSalient Armsの新作ライフル、GRY with Jailbreakのガスブロと電動ガンを展示。これらはEVIKEの開発部門である、EMG(Evike Manufacturing Group) Internationalブランドとして販売される。
独特の形状のブラストガードも実銃同様に取り外しができ、ハンドガードも根元のピンとレバーで簡単に分解できる。

SAIのカスタム1911
SAIのカスタム1911のガスブロも展示。

SAIカスタムのM870ガスショットガン
APS製のショットシェルを使用するライブカート式のSAIカスタムのM870 CO2ガスショットガン。シェル内には最大12発のBB弾を込められる。ノーマルストックのものとMAGPULのストックとフォアエンドが装着されたリミテッドエディションがある。
アメリカのエアソフト・銃器関連企業が実銃メーカーのライセンスを取得し、自社ブランドとしてトイガンを製造販売するという流れは今後ますます多くなるだろう。

UMAREX


UMAREX
UMAREXはドイツのワルサー社の傘下にある企業で、その現地法人のUMAREX USAは北米市場においてスポーツ用エアライフルやエアソフトの製造販売を担当する企業。ELITE FORCEというエアソフトブランドも所有する。

H&KのVP9
ELITE FORCEブランドでH&KのVP9がグリーンガス仕様のブローバックモデルで早くも登場。
サプレッサー装着可能なスレッデッドバレル、FDEカラーのグリップフレーム。

ノーマルバージョンのVP9
ノーマルバージョンのVP9もある。
UMAREXはワルサーをはじめ、HK、S&W、BROWNING、BERETTA、RUGERなどの多くの実銃メーカーとのライセンス商品を手掛ける。

CQB Revolver
ELITE FORCE CQB Revolver。CO2ソースのガスリボルバー。初速は320FPSとあるのでおよそ98m/s程度。

Race-Gun
ELITE FORCE Race-Gun。CO2ソースのガスブローバックガン。4.5mmのエアピストル版をベースに6mmBB化されたもの。初速113m/s、装弾数16発。右面にはMADE IN TAIWANとあり、多くの商品が台湾製と思われる。


ELITE FORCE 1911 TAC。CO2ソースのガスブローバックガン。初速105m/s、装弾数15発。

Z-SHOT


サイクロン インパクト グレネード
カナダのAIRSOFT INNOVATIONS “CYCLONE(サイクロン)” インパクト グレネード。

BB弾140発を周囲にばら撒く
落下の衝撃によりストライカーがバルブを叩き、BB弾140発を周囲にばら撒く。

BB弾の射出口
BB弾の射出口は矢印の1か所。トルネードよりも軽量、安価。
動画付きの詳細レビューはこちら

EMG International
Z-ShotブースにはBoltやVFC、Americam PTWなどのメーカーが出展する中、EMG InternationalもKAC PDWの正式ライセンスによるガスブロを展示していた。

KWA


KWA
台湾のトイガンメーカー、KWA。

コルトパイソン
グリップ内にグリーンガスをリキッドチャージするカート式のガスリボルバー、モデル名は表示されていなかったが、どう見てもコルトパイソン。海外の商品なのでもちろんフルメタル仕様。

トンプソンM1A1
トンプソンM1A1のガスブローバック。

MP40
MP40のガスブローバックガン。フルオートオンリーで、装弾数は46発。

AKR-74SU
AKR-74SU。リコイル機能付きの電動ガン(ERG)。装弾数は30/60の切り替え式。またARG-74SUというガスブロも展示してあった。

KRYTAC


KRYTACは米国の銃器メーカーKRISS USAのトイガンブランド。
KRISS VECTORの電動ガン
ショットショー期間中にラスベガス市内の室内射撃場にて行われたKRYTACの内覧会にてKRISS VECTORの電動ガンの発表が行われた。

メカボックスはベクターシステム内
メカはVer.2でバッテリーはグリップ内、メカボックスはベクターシステム内に組み込まれている。Gen2版のボディを再現、セミ、2点バースト、フルの射撃が可能。2016年秋・冬発売予定。
詳細レポートはこちらから (作動動画もあり)

TRIDENT電動ガンシリーズはMk.2
また、TRIDENT電動ガンシリーズはMk.2へのバージョンアップが発表された。レシーバー形状の変更に加え、DEFIANCE製グリップ、CMCストレートトリガー採用、スプリングリリース機能が追加される。Mk.2は2016年5月頃に国内リリース予定。 


ショットショー2016に出展していたトイガンメーカーを見ていると、台湾メーカーが中心となってトイガン製造を担っている様相。さらに最近の流れとして実銃メーカーの正式ライセンスを取得したトイガン本体やパーツが多く展示されていた。
MOSFETやスプリングリリース機能、分割式のメカボックスなど、日本製品にはない優れた機能も備えた商品や、実銃メーカーの商標に触れないオリジナルデザインのトイガンは北米市場のみならず、世界中のトイガンマーケットを席巻している。
そしてKRYTACに見られるように、実銃メーカーが自社のトイガンブランドを作りトイガンを製造販売するというスタイルは今後も増えていくに違いない。
ガラパゴス化した日本のトイガン市場と比べると大きな隔たりがそこにあり、もちろん銃刀法ですべてのトイガンが国内に入ってくるわけではないが、これら海外製トイガンが合法的に日本に輸入・販売されたとき、日本のトイガンメーカーは生き残れるのだろうかと心配にすらなる。
もはやショットショー会場においては「エアソフトガン発祥の地、日本」という言葉は幻であり、ライセンスとは、商標ビジネスとは何かを改めて考えさせられた。



ということで、1週間にわたるショットショー取材が終わる。16時間かけて日本に戻るのがホントにもうね...。どこでもドアが開発されないものだろうか?

YAS「ただいまぁ~」

妻「お帰り。夕飯はおでんを作ってあるよ。」

YAS「おお~、ハンバーガーばかりでさ、ちょうど和風なものが食べたかったんだよなぁ。」

妻「はい、カラシニコフ付ける?」

YAS「ああ、ねりからしね。いるいる。...そうだ、今年はカラシニコフ ALFAなんだよね。」

妻「アルファ?」

YAS「カラシニコフUSAの新作で...」

妻「そんなことよりブランド的な何かは?」

YAS「うっ!! っそ、そうだ...KACのネックストラップとか、DDのチャレンジコインとか、GLOCKのボールペンとか、SIGのステッカーとか、ワルサーのUSBメモリ付き手帳とか、どれも一流ブランドの...」

ブランド的な何か

妻「いるかっ、そんなもん!!」

YAS「ですよね~....。 それではこちらお納めくださいませ。」

妻「よろしい。」

ブランド的な何か?

[オマケページ] ラスベガスで食べたものの紹介はこちら

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2016/03/01

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