デザート シューティング ツアー2016 ラスベガスでフルオート実弾射撃!!
今年もラスベガスの屋外射撃、デザートシューティングツアー(DST)に行ってきた。ラスベガスのあるネバダ州ではフルオート射撃やサイレンサー射撃も可能で、広大な砂漠でのロングレンジシューティングも楽しめる。ぜひ一度は体験してほしいシューティング天国なのだ!!
デザートシューティングツアーは元自衛官のキャプテン中井さんが運営する観光射撃ツアーで、ラスベガス郊外の会員制射撃場で射撃を行う。事前にWebサイトから申し込みをすれば当日の朝、中井さんが銃と弾薬をバンに積んで、ホテルまで迎えに来てくれる。射撃場までは車で40分ほど。
今年も拳銃とライフルをテーブルの上にずらりと並べる。まずは100ヤードレンジにて拳銃やアサルトライフルでのフルオートの射撃を行う。
定番のM4カービン。とはいっても軍用のアサルトライフルではなく、あくまで民間バージョンのAR-15ベースのもの。弾薬はWOLF製の.223Rem、55gr FMJを使用した。
民生版とはいえ、A.R.M.S.のSIR(Selective Integrated Rail)システムやVLTORのEMODストックなどカスタムパーツが奢られ、マルイのM4 S-システムを彷彿とさせるゴツいスタイル。オプティクスはAimpointのPROが装着されている。
レシーバーはCOLT INDUSTRIES刻印のAR-15 MODEL SP1。セレクターはSAFEとFIREのみだが、FULLポジションにも切り替えられもちろんフルオートシアが機能して射撃できる。また、ハンマーピンとトリガーピンには射撃でピンが移動しないためのアンチローテーションリンクが取り付けてある。
許可を頂き、分解してみることに!! フルオートのARを分解するのはなかなかできない体験なので興奮しまくり。テイクダウンするとこんな感じ。シンプルなパーツ構成。
チャージングハンドルとボルトキャリアアッシーを抜いてみる。このあたりはガスブロと何ら変わりない。というか、ガスブロが実銃ライクなのだけど(笑)。
ロッキングラグとチャンバー側のリセス。フロントサイトから導かれたガスがガスチューブをとおり、レシーバー内に噴き出す、それをボルトキャリア側で受け止める独特のガス圧作動方式。
このロッキングラグやガスチューブをみて興奮できる人は相当なARマニアである。
ボルトキャリアをアッパーにシャコキーンと挿入!! ああ~たまらん!!(変態)
ロアレシーバー内のハンマーがアッパーレシーバーのボルト後端にあるファイアリングピンを叩く。
こちらはドイツH&K製のMP5 A3。これもデザートシューティングではフルオートで撃てるお馴染みの銃。
今年で3度目なんだけど、フルでの射撃感が小気味よくて飽きないなぁ。
9mm×19弾を使用するサブマシンガンで、ロアレシーバーは旧タイプのもの。
9mmと言えどもフルオート射撃しながら狙点のコントロールはかなり難しい。セミオートならば50m以内で30cmプレートを狙える十分な精度があるんだけどね。
これらフルオート射撃可能な銃はアメリカでも規制があり、1986年以降、民間用のフルオートマシンガンが新規に製造販売できなくなっている。これらはそれ以前に製造されたもので、AR-15はロアレシーバーが銃器として登録されるのでアッパーやバレルを乗せ換えたキメラライフルが多く存在する。
移管譲渡として中古購入は可能ではあるが、安いものでも新車のベンツが買えるような価格らしい。
今回使用した弾薬類。12Gのスラッグ、バックショット、.38spl、9mm、.45口径、.50AE、.223、.308などを撃った。
左から12Gの00バック、.50AE、.45ACP、9mmルガー、.38spl、.223rem、.308winの弾薬の大きさ比較。
さらに今回は9mmと.223のフランジブル弾と、.308の訓練用プラ弾、12Gのラバーバックショットをどの程度の威力があるのか試してみた。
KEL-TEKのKSG。12ゲージのショットガン。映画『ジョン・ウィック』にも登場した新しいショットガン。
攻撃的なデザインのマズルの下には2本のチューブマガジンがあり、各7発づつ、合計14発のショットシェルを発射可能。左右のチューブは切り替え可能なので、例えばバックショットとスラッグ弾を左右別々に装填しておき、任意で切り替えて撃つこともできる。
ウィンチェスターM1873。弾薬は.357マグナム弾か、.38スペシャル弾を使用する。
このM1873はなんと日本の株式会社ミロク製。ミロクは国内で狩猟用の散弾銃やライフルなどを製造する企業で海外市場向けの輸出も行っている。
ナイツアーマメントのSR-15。5.56mm×45弾を使用するセミオートライフル。
これを400mの距離で撃ったがマンターゲット大にビシバシ当たる。作動の小気味よさや、トリガーも切れも良くて実に撃ちやすいライフルだった。
アンビのセレクター、ボルトキャッチ、マガジンキャッチ仕様になっている。まあ、じっくりと狙う的撃ちなので、ほとんど使わなかったけど...。
Mk14 EBR。7.62mm×51弾を使用するセミオートマチックライフル。SFAのM1AスカウトをベースにSAGEのEBRストックやA.R.M.S.のSWANマウントが装着されている。
重量があり、スタンディングポジションで構え続けるのはつらいが、シューティングテーブルにバイポッドで固定して撃てば900m先のマンターゲットにも素人でも楽々当てられる。
レミントン M700 M24。言わずと知れたボルトアクションライフルの代表格。米陸軍仕様のファイバーストックが付いたモデル。こちらも.308win弾を使用するライフルで900m射撃に挑戦した。
ボルトハンドル周り。スコープはSWFAのSSHD10X42固定倍率が搭載されていた。
実銃はエアガンと違ってボルト操作が軽く引きやすい。
7.62 x 51mm(M80)弾(左)と、.308Win(右)の比較。M80は弾頭重量147グレイン。
コルト パイソン。.357マグナム弾まで撃てるが、銃を傷めないようにということで、デザートシューティングでは.38splを使用していることもあり、反動は軽め。弾はAguila製の130gr FMJを使用。
まるで工芸品のような艶のあるブルーイング処理が美しい。
デザートイーグル。刻印はイスラエルのIMI製、マグナムリサーチ社によってインポートされたもの。.50AE弾を10インチバレルから撃つ。弾はHornadyの300gr XTP/HPを使用。
反動はやはり強く、10インチバレルとはいえ、かなり跳ね上がる。抑え込んでも良いが手がグリップから外れないように注意。
FNHのFNX-45タクティカル。.45ACPを使用するポリマーフレームオート。サイレンサー対応のスレッデッドバレルとスライド上部に直接ミニドットを搭載可能になっている。ミニドットはBURRIS製のFast Fire3。
COLT M45A1。サンドコヨーテカラーの.45口径。ノバックのトリチウムサイトとアンダーマウントレールを装備する。弾薬はMAGTECH製230gr FMJを使用。
M&P 9 PRO。5インチバレルの9mmモデル。C.O.R.E.と呼ばれるミニドット搭載システム。
弾はFEDERAL製115gr FMJを使用。ミニドットが付いているとアイアンサイトよりも格段に狙ったところに当てやすくなる。
ターゲットプレートは防弾材料にも使用されるAR500鋼鈑を使用したもの。
厚さは13mmと薄く見えるがこれでもFMJの.50BMG弾をストップさせることができる。AP弾では.223や.308でも半分くらい弾頭が侵入してしまうそう。
ついでに3mm厚のスチール板も撃ってみた。これでも9mmルガー弾程度ならストップできるが、さすがに.50AEやライフル弾はスパスパと抜けてしまう。その模様は動画にてどうぞ。この鉄板は希望者はお土産に持って帰ることができるそう。
100mレンジでフルオートや拳銃を撃った後は最大900mを誇るライフルレンジにてセミオートライフルをじっくり射撃。正確には960ヤードと840ヤードがあり、去年は840で撃ったが、今年は960ヤードでも撃つことにした。
この日はラスベガスにしては珍しく曇り空で風も涼しく快適なシューティングが楽しめた。
広大な砂漠での射撃は想像する以上に楽しいので、ぜひ皆さんもラスベガスに行った際にはデザートシューティングツアーで射撃体験をしてみてほしい。
デザートシューティングツアーは現在閉店しています。
ハワイのマークワンとして移転しています。
2016/03/19
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