東京マルイ ガスガン デザートイーグル.50AE 【エアガン レビュー】
実銃の
デザートイーグルは1982年に米国のマグナム・リサーチ社がデザインし、イスラエル・ミリタリー・インダストリーズ社(現イスラエル・ウエポン・インダストリーズ社)が製造する大型のオートマチック拳銃だ。使用弾薬は.357マグナム、.41マグナム、.44マグナム弾などのバリエーションがあるが、やはり世界最強のオートマチック拳銃弾、.50口径アクション・エキスプレス(AE)弾を使用できるというのが最も大きなウリだろう。
そのパワーは弾頭重量325グレインで銃口エネルギーは1,229 ft·lbfに達する。マンストッピングパワーに優れると言われる.45ACPフルメタルジャケット弾でさえ弾頭重量230グレインで銃口エネルギーは356ft·lbfなのだからその破壊力たるや想像を絶する。
デザートイーグルというと、映画「
ニキータ」で主人公のニキータが最初の暗殺ミッションの際に使用したハーフシルバーモデルを思い出す。「ガォンッ、ドゥッ、ドォンッ」と重い音を響かせて撃つシーンはデザートイーグルの重量感を印象的なものにしている。
東京マルイのデザートイーグルはマルイ初のプレシュート方式のガスブローバックハンドガンとして1995年7月に発売された。そしてこのデザートイーグル.50AEは2003年7月にフルモデルチェンジされ現在に至る。
主な変更点としては新型ブローバックユニットとボアアップシリンダーによるリコイルショックの増大、従来は15発だったマガジン装弾数を27発に拡大、命中精度向上、IMI正式ライセンス取得によるリアルな刻印、重量増による質感向上などが挙げられる。今回はこの東京マルイのガスブローバックガン、デザートイーグル.50AEをレビューする。
東京マルイ ガスガン デザートイーグル.50AE スペック & 初速データ |
全長 |
270mm |
重量 |
1110g |
銃身長 |
- |
装弾数 |
6mmBB弾 27+1発 |
定価 |
15,800円(税別) ブラック
18,800円(税別) シルバー |
発売日 |
2003年7月3日 ブラック
2003年11月28日 クロムステン |
デザートイーグル.50AE 射撃動画 |
最高 |
82.95m/s |
平均 |
81.63m/s |
最低 |
79.77m/s |
ジュール |
0.666J |
※エクセル バイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、気温17.6度、湿度38.0%
パーツリスト |
スライド、フレーム共に艶消しのブラック塗装で仕上げられており、質感はなかなか良い。右側面にはマグナム・リサーチ社の刻印がある。
オートマチック拳銃弾としては最強の.50AE弾を叩き出すド迫力のマズルフェイス。ハンドキャノンといった比喩がまさにぴったり。
ブローバックストロークも長く、ホールドオープンするとボルトのロッキングラグが再現されている。
ホールドオープンした状態で、チャンバー上部を後方へスライドさせると、内部に可変ホップアップ調節用のレバーが現れる。
スライドを分解しなくてもホップ調整できるのでとても便利だ。
トリガーメカニズムはシングルアクションで、したがってスライドを引くか、ハンマーを起こさないとトリガーを引いても撃てない。ハンマーメカニズムは上の写真は左からハンマーダウンの状態、ハーフコック、ハンマーコックの状態を示す。なお、ハンマーがハーフコックの位置からでもトリガーを引くとハンマーが落ちてバルブノッカーを叩くので射撃できてしまう。
マニュアルセフティはプラ製で、スライド後方左右にある。
セフティレバーを下げればオンになり、スライドとトリガーがロックされる。アンビタイプなので、左右どちらからでも操作でき便利。
セフティはハンマーが落ちていても、コックされた状態でも操作することが出来る。
アウターバレル上部にはドットサイトなどを搭載できるマウントベースがある。
このマウントベースにはオプションで発売されている
デザートイーグル専用のマウントリングのみ装着可能。30mmチューブ径なのでマルイのプロサイトが搭載できる。それ以外の社外品でも30mm径のものならば搭載できるだろう。
グリップは大柄ではあるが、角が丸くなっているので握りにくいということは無い。ただし、やはり前後に長いので、片手だと握りこみが浅くなる場合は両手で包み込むようにグリップするのがよいだろう。
グリップパネルはラバーコーティングされたプラ製で、しっとりとした感触が良い。
グリップパネル中央にIMIのロゴマークがある。
フレーム右側面にあるテイクダウンレバーを操作するとスライドを前方に引き抜くことができる。
リコイルスプリングは2本あり、平行に並んでいる。スライド後部には従来型より23%ボアアップした金属製ピストンによって射撃時に強烈なリコイルを生み出す。
マガジンは6mmBB弾をダブルカラムで27発装填できる。
本体は亜鉛ダイキャスト製で、リップ部分はプラ製だ。
実銃では.50AE弾をシングルカラムで7発装填するが、弾自体もデカいのでマガジンの厚みは9mmのダブルカラムマガジンに匹敵する。
東京マルイのがスガンでは、この巨大な容量によってガスの安定動作が得られている。
実測での総重量は1,155g。
ハンドガンで1kg越えはかなり重量感たっぷり。
実射の感想は、まさに衝撃的で、ガスブローバックのハンドガンとしては最大級のリコイルが味わえるといってよい。最初に撃ったとき、そのリコイルのスゴさに思わず笑いがこみ上げてきた。スライドスピードも結構速く、手の平にガツンとくる感じはメーカー広告の「片手では、撃たないでください」というキャッチコピーも確かに真実味を帯びている。
気温の低い冬場でそう感じたのだから、夏場にはかなりのリコイルが感じられるはず。
初速もガスブローバックガンとしてはかなり高いほうで、気温17度ながら平均初速81.63m/sをマークした。これならば電動ガンに匹敵するパワーといえる。命中精度も可変ホップアップにより、安定した弾道を描いて飛んでいく。
ゲームにおいても27発のハイキャパシティでサイドアームというよりも、これメインでガンガンと敵をなぎ倒していったらさぞや面白い展開になるだろう。いやぁ、最近大きな拳銃は遠慮していてたのだが、実際に撃ってみるとその意識を覆すほどに非常に楽しいガスガンだといえる。
2009/1/3
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