東京マルイ 電動ガン M4 S-SYSTEM 【エアガン レビュー】
イラク戦争に派遣された「民間軍事コンサルティング会社」に所属するオペレーターと呼ばれる彼らが使用するM4をイメージして作られたという東京マルイのM4 S-SYSTEM。正規軍とは違い、元特殊部隊のメンバーによって設立された民間会社なので、その軍での経験を生かし、軍から支給されたものではなく自ら試行錯誤を重ね、調達した武器で戦わなくてはならない。武器に対するオペレーターの思想がそのまま反映されるわけで、使いやすさを最優先されたモデルといってもいい。今回M4 S-SYSTEMの中古品を入手したのでレビューすることにした。
東京マルイ M4 S-SYSTEM 電動ガンスペック
全長 |
768mm/850mm(ストック伸長時) |
重量 |
3,400g(バッテリー含む) |
銃身長 |
364mm(インナーバレル長) |
装弾数 |
6mmBB弾
68発 |
定価 |
45,800円(税別) |
発売日 |
2004年12月9日 |
メカBOX |
Ver.2 mod / EG1000 |
バッテリー |
ミニS |
メーカーサイトへ |
東京マルイ M4 S-SYSTEM 弾速データ
最高 |
89.43m/s |
平均 |
88.74m/s |
最低 |
87.20m/s |
ジュール |
0.787J |
※エクセル バイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、10発での測定、気温21.7度
パーツリスト |
レシーバー左側面。刻印はM4カービンのもの。塗装はナイツM4のような黒。グリップ上にはセミ・フルオート、セフティ切り替え用のセレクターがある。
レシーバー右側面。
エジェクションポート、マガジンキャッチなど、基本構成はM4カービンと変わらない。
艶消しの黒いレシーバーが渋い。
M4 S-システム最大の特徴であるレシーバーから一体で固定された選択統合レイルシステム(Selective Integrated Rail system:通称 S.I.R.)。上面のレイル部分は亜鉛ダイキャスト製で、丸い穴のあいているハンドガード部分は樹脂製で、軽量化と高剛性を両立させている。
ハンドガード両側にある矢印の部分のロックピンを180度まわして切り欠きを鍵のマークに合わせるとハンドガードが下方に開く。
ハンドガード内には実銃で言うところのガスチューブや、バレルナットのギザギザもが再現されリアルな雰囲気。
ハンドガード内にミニSバッテリーを内蔵する。
もちろん社外品のラミネートパックの8.4Vバッテリーも装着可能だ。
アウター部分は上の写真のように凹みが付いている。
写真のようにインテレクト1400ニッケル水素8.4Vバッテリーは収納可能。
バッテリーの装着も他のM4シリーズに比べて簡単だ。
ハンドガード下部にもアンダーレイルが装備される。フラッシュライトやフォアグリップを装着可能。
付属のスリングスイベルを左側面のレイルに装着してみた。
リアサイトは折りたたむことが出来るフリップアップ式のサイトになっている。
また、ピープサイト部分が2枚構造になっていて、手前のピープを倒すと近接射撃用の大きなピープに切り替わる。
リアサイトは高さは調節できないがウィンデージダイヤルで左右の調節は可能。
フロントサイトもフリップアップ式。左側面のリリースボタンを押しながら後方に倒して収納できる。
従来のM4同様にチャージングハンドルを引くと連動してボルトが後退し、ホップアップ調節ダイヤルにアクセスできる。
M4シリーズ共通の使用でテイクダウンピンを抜いてレシーバーをテイクダウンできる。
シリンダーは従来の金色の真鍮色からブラックメッキされ質感の向上をはかっている。
また、アッパーレシーバー後部のテイクダウンピン用の穴部分も金属がインサートされ、耐久性が向上している。
M733から採用されたアルミ製のアウターバレルをM4 S-システムでも採用している。
バレル長をM4標準の14.5インチで再現。
5.56 NATO 1/7と刻印も入っており、質感もややグレーがかっていて渋い。
フラッシュハイダーは亜鉛ダイキャスト製。
下面にあるイモネジを緩めればフラッシュハイダーが取り外せる。
M14逆ネジ仕様となっているので、各種サイレンサーが装着可能だ。
強化リブがついたエンハンスド・リトラクタブルストックを採用。
ストック下のリリースレバーを押しながら伸縮させる。
ストックチューブは6ポジションタイプ。
従来の4ポジションに比べて細かい長さの調節が可能なのでとても便利。
素材は亜鉛ダイキャスト製なのでかなり重量感がある。
グリップ内にはEG1000ハイトルクモーターが内蔵されるのは従来のM4シリーズ同様だ。
本体、ノーマルマガジン、インテレクト1400ニッケル水素8.4Vバッテリーを装着しての総重量は3460g。
総評としてやや重量感はあるがレイルシステムのおかげで剛性感はM4シリーズで最も高いと思う。ただ、どうしてもフルメタルのM4の剛性と比べてしまう癖がついているというか、フルメタルに比べるとやはりそこはノーマル然とした首回りのぐらつき感はある。まあ、ほとんど気にならないけどね。最初は重いかな、と思っていたが構えてみると意外に普通。ハンドガードが樹脂製ということもあり、それほどフロントヘビーではない。なので、ゲームでもバリバリ使えそうだ。ドットサイトやフォアグリップをつければカスタムされたゴツゴツとした雰囲気抜群のスタイルに変貌するのでメタルフレームまではちょっと、というユーザーにはオススメできるモデルだ。
2008/05/01
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