キアヌ・リーブス JOHN WICK 登場銃器解説
2015年10月16日(金)に全国ロードショーとなる映画『ジョン・ウィック』。
この秋、最も熱いガンマニア必見の超おすすめ映画だ。この『ジョン・ウィック』の見どころのひとつは、キアヌ演じる伝説の元暗殺者、ジョン・ウィックの壮絶なガンアクション。
そしてジョン・ウィックと敵対するロシアン マフィア達が使用する最新銃器にも注目が集まるところだ。
今回は映画『ジョン・ウィック』の登場銃器にフィーチャーして解説してゆこう。
平穏な生活を送っていた伝説の元殺し屋、ジョン。しかし、不運にもあることがきっかけとなり、彼は愛するすべてのものを失ってしまう。そしてジョンの壮絶な復讐劇が始まるのだ。
伝説の殺し屋、ジョン・ウィックが復活!! その原因は自分のバカ息子だと知ったロシアン マフィアのボスは騒然。ボス「おまえ、あいつが誰か知っているのか!?」 息子「誰でもないだろ?」 ボス「ゴルラァぁぁぁ!!」みたいな展開。なんたって今の自分たちの繁栄はジョンの暗殺手腕によって成り立っているんだからそりゃ焦ります。
ジョンの自宅床から掘り起こされた、殺し屋時代の武器の数々。そして裏社会で流通する金貨。
ジョンの怒りは最高潮へ!!
ジョンがメインで使用するハンドガンはH&K P30L。また、セカンダリとして同じ9mm口径のサブコンパクト、グロック G26も携帯している。これらのハンドガンは二丁づつ所持している。
P30Lは9mm×19弾を使用するポリマーフレームオートで、バレルレングスは4.45インチ。装弾数は15発。反動を抑制するための"コンペンセイター"が先端に装着される。これにより9mm弾の鋭いキックも最小限に抑えることができ、素早い連射を可能としている。
こちらが実銃のHK P30L。下のノーマルモデルよりもスライドが長い。
こちらが実銃のHK P30。コンペンセイター部分を除いたとしても、ジョンの使用するP30Lにくらべて僅かにスライド長が短い。こちらのバレルレングスは3.85インチとなっている。
ドイツのH&K社が開発したこの自動拳銃は.45口径のHK45とも似たシルエットとなっている。
ジョンの拳銃の構え方は独特で、肘を大きく曲げ、銃を体に引き寄せたようなCQBスタイル。室内やバーなど、狭かったり人が多い場所でもクイックに銃をハンドリングする。必ずしも映画の演出に特化したスタイルというワケでもなく、現実の接近戦闘にも使えるんじゃないか? と思わず観る者を引き込んでしまうガンアクションだ。
移動しながらボディショット、そしてヘッドに1発。確実に止めを差す射撃術も暗殺者ならでは。
比較的広いエリアでの戦闘時には5.56mm×45弾のアサルトライフルを使用する。
このライフルはCoharie ArmsのCA-415。HK416のアメリカ版クローンといったところ。これに光学照準器はEotech SU-231/PEQ (Model 553)ホロサイトを装着。MAGPULのP-Mag、Tango Downのバーティカルフォアグリップを装備。
これらの武器を出張中のビジネスマンがごとく、スーツケースに収納して持ち運んでいる。
ジョンの復讐に恐れをなしたロシアン マフィアが雇う暗殺者の一人、マーカス(ウィレム・デフォー)。
しかし、マーカスはジョンの旧友でもある。葛藤の末、果たしてマーカスはどのように立ち回るのか?
マーカスの愛銃はFN ブローニング ハイパワー。ちょっと古めで通好みのベルギー製9mm拳銃。
写真は実銃のブローニング ハイパワー Mk.III。
そしてビルの上からジョンを狙う銃はルガー M77 ホークアイ。.204 Ruger弾から.308 Win弾まで各種口径があるボルトアクションライフルだが、マーカスの性格からしてきっと小口径弾なんだろう、とか想像してしまう。
マフィアたちが雇ったもう一人の殺し屋がエイドリアンヌ・パリッキ演じるミズ・パーキンス。男顔負け、凄腕の女殺し屋だ。
ミズ・パーキンスが使用する拳銃がワルサーP99。口径は9mm×19。暗殺者らしくサプレッサーを装備する。
ミズ・パーキンスが相手から奪って使用するリボルバーはコルト パイソン .357マグナム。
こちらが実銃のパイソン。劇中と同じ4インチモデル。
ジョンが敵から奪った銃を使用するシーンもある。
このスコープ付のボルトアクションライフルはデザートテック SRS A1。
こちらは実銃のSRS A1。口径は.308 winで、いわゆるシャシシステムのコンバージョンキット。
もう一丁、ジョンが敵から奪って使用するのがKEL-TEC社のKSG。
ダブルチューブマガジンの12ゲージ ショットガン。
装弾数は左右のチューブマガジンに6発ずつ、+チャンバー1発で13発。ポリマーレシーバーで軽く、ブルパップスタイルで前後バランスも良好。
搭載するドットサイトはEotech XPS2 ホロサイト。
こちらが実銃のKSG。写真のモデルはODカラー。劇中ではアンダーマウントにバーティカルグリップを装着し素早いポンプアクションをおこなっている。
ジョン宅に侵入して襲うマフィアの手下。グロック19にサプレッサーとウエポンライトを装着する。
マフィアのアジトの監視員が構えているのは、Savage Armsの10 BA ボルトアクションライフル。口径は.308Win、装弾数10発。
マフィアの用心棒、キリルが使用するのがSalient Arms Internationalのグロック。いわゆるSAIカスタムのグロックで、ポリマーフレームの形状加工、ゴールドのマッチバレル、肉抜きされたカスタムスライドなどを装備する。
マフィアの手下が使用するFAB DefenseのKPOS PDWピストルカービン・コンバージョンキットを組み込んだグロック17。ストックは折りたたんで拳銃のように撃っている。ジョンに追われてどんだけ焦っていたのか、サイトシステムも搭載してないし、これじゃあやられちゃうだろうなぁ。
本作には車も渋いものが登場する。70年式シボレー・シェベル、冒頭の写真の69年式フォード・マスタングや11年式ダッジ・チャージャーなど、アメ車好きにはたまらないモデル。
とにかくガンアクションの派手さと、登場火器のバリエーションなどエアガンでもモデルアップされていない、最新銃器のオンパレード!! これはぜひとも劇場に足を運んでほしい作品だ。
『ジョン・ウィック』
10月16日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国公開
配給: ポニーキャニオン
Motion Picture Artwork (C)2015 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. (c) David Lee
出演:キアヌ・リーブス『スピード』『マトリックス』シリーズ
ウィレム・デフォー『プラトーン』、イアン・マクシェーン『パイレーツ・オブ・カリビアン』
監督:チャド・スタエルスキ(「マトリックス」スタントコーディネーター/スタント)
製作:デヴィッド・リーチ(「ウルヴァリン:SAMURAI」アクションコーディネーター)
スタントコーディネーター/第二班監督:ダリン・プレスコット(『ボーン』シリーズスタントコーディネーター )
公式HP johnwick.jp
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