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ショットショー2025 in ラスベガス
レポート:石井健夫
ハイパー道楽をご覧の皆様こんにちは! ライターの石井健夫です。
この度じつに10年以上振りにアメリカ本土に行く用があり、「そのついでに」と言っては本当に何なのですが、2025年1月21日〜24日の4日間に渡りネバダ州ラスベガスのVenetian Expo&Convention Center(ベネチアンエキスポ&コンベンションセンター)及びCaesars Forum(シーザーズフォーラム)にて開催された、射撃・スポーツ・狩猟・法執行機関・軍事産業に関する世界最大級の展示会「SHOTSHOW2025」を、前日1月20日に行われた「レンジデー」すなわち砂漠の巨大射撃場を借り切っての「新製品試射会」も含め、5日間ガッツリ取材して参りました!
今回そのごく一部になりますが、SHOTSHOW2025を石井なりの視点で切り取ってみました。最後までお楽しみ頂けましたら幸いです。
Q Reptilia Honey Badger Boombox 8.6mm BLK
今回のショットショーで最も印象に残った銃が、この「Q」と「レプティリア」が共同開発したサプレッサー付きの強力なショートバレルカービン。サブソニック弾なので音もとても静か。ハイパー道楽の「X」で動画もご覧頂けます。
Q Reptilia Honey Badger Boombox
— ハイパー道楽 (@hyperdouraku) January 23, 2025
8.6BLK弾バージョンの強力なショートバレルカービン。
サブソニック弾なので音も静か。
ブースの展示品は300BLK。#ShotShow2025 pic.twitter.com/q50gNgt3IP
Q Reptilia Honey Badger Boombox 8.6mm BLKで使用される特殊な8.6mm弾。試射会場では皆が「.338 Black Out(スリースリーエイトブラックアウト)」と呼んでいた。長大な超重量弾頭をサブソニック(亜音速)で撃ち出すコンセプト。ストッピングパワーも強烈だろう。カートリッジ全体としては7.62mmNATO弾とほぼ同サイズでAR-10のマガジンが共用できる。
Q Reptilia Honey Badger
.300 BLK
「Q」と「レプティリア」のブースに飾られていた.300BLK(.300ブラックアウト)弾仕様のカービン。こちらはAKで使われる7.62mm弾頭とボアアップした.223の薬莢を組み合わせた弾薬で、.223もしくは5.56mm NATO弾用のマガジンが共用できる。
HUXWRX SAFETY.CO
もうひとつ今回のSHOTSHOWで印象に残ったのは各種サプレッサーの目覚ましい進化・発展ぶりだ。サプレッサー製造メイカーだけでなく、大手の銃器メイカーでもサプレッサーとの相性や性能低下のなさを盛んにアピールしていた。発射ガスをサプレッサー内部でどのように処理し効率よく排出するか?を判り易く展示していたHUXWRX社のブース。
SIG SAUER MCX SPEAR U.S.M-7
前回は開催直前に出展をキャンセルし様々な憶測を呼んだSIG SAUERだったが、今回はややブースの規模を縮小しながらも「SIG SAUER DEFENCE」名義でSHOTSHOWに復活! 米軍次期制式カービン「M-7」ことMCX SPEARをはじめとする注目の軍用銃が一挙展示された。このM−7もサプレッサー標準装備の状態で米軍に配備される事になっている。
M17&M18(P320)系のハンドガンや、MCX LT(MCXの5.56mm版)などがアメリカのみならず各国の法執行機関に続々と採用されている事が特設展示でアピールされていた。
SIG SAUER MG338
M-7と共に制式採用が決定した軽機関銃CM250をさらに1回り大型化したようなフォルムのMG338(※全長1,300mm、重量9.7kg)。使用弾薬「.338 Norma Magnum」の有効射程は1,700mとされ、現用の7.62×51mm弾の1,000mを遥かに上回る。銃身交換もシンプルな手順で短時間に行える構造。
SIG SAUER P365-XL ROSE w/ ROMEOZero ELITE
スリムなグリップながら10発のマガジンキャパシティを実現しキャリーガンとして人気沸騰中のP365には贅沢仕様のバリエーションモデルが多数発表された。新型ダットサイトROMEOZeroも一体感バツグンで良いフォルム。
Heckler & Koch HK417 & M27
H&Kブースもファン垂涎の米軍採用銃その他のミリタリーライフルをほぼフル展示! 7.62mmセミオート狙撃銃「M110A1」としても運用されているHK417(上)と、5.56mm分隊支援火器M249MINIMIの後継任務に使用されている「M27 IAR」(下)。
Heckler & Koch VP9A1
H&Kはレンジデーにも出展。キャリーオプティック対応となりグリップからフィンガーチャンネルを廃する等した改良型のVP9A1が初公開された。従来からクセのない扱いやすいストライカー拳銃だったが、さらに汎用性が高まったモデルといえよう。
Heckler & Koch MR556A4
HK416の民間セミオートバージョンが「MR556」なのだが、何度かのマイナーチェンジを経て現在は「A4」になっているようだ。レンジデーには10.5インチ銃身にこちらも短めのM-LOKハンドガード、そしてサプレッサー付きのモデルが登場。5.56mm弾ながらかなり静か(=重量ボルトを入れたマルイのガスブロを撃ってるみたい)だったので、試射にはそれなりに効果の出やすい弾薬(※弾頭が重く、弾速は低め)が供されたのかもしれない。
GLOCK
昨年亡くなった創業者ガストン・グロック氏の座右の銘であり現在は社是にもなっている「PERFECTION(=完璧)」の意思を「未来永劫まで継承する」という確固たる決意を感じさせたグロックの巨大ブース。「売上げおよび軍・法執行機関への採用実績世界No.1のハンドガン帝国」を引き継ぐ若き女王=キャサリン・グロック氏もブースに来臨し、積極的に来場者とのコミュニケーションを図っていた。
GLOCK × Aimpoint COA
2025年1月7日にエイムポイントとグロックが共同で発表し、今回のSHOTSHOWでは目玉の一つだった新製品。ACROシリーズと似ているがよりコンパクトで広い視野が確保され、アダプタープレートを介さずにより深くスライドに直付けするためグロック純正アイアンサイトとのコウイットネスも可能となっている。対応モデルはG43X、G48、G19 Gen5、G45、G47の5機種(いずれも9mm)で、「1年間は銃本体+ダットサイトのセット販売のみ」との事。
ハイパー道楽の「X」で試射動画をご覧頂けます。
G17 GEN5のカッタウェイモデルも展示されていた。スライドを引いてストライカーや各種インターナルセフティがどのように作動し機能しているのか?を視認することも可能。GEN5から採用されているライフリングがクッキリ刻まれた新型バレルも確認できる。
ZEV TECHNOLOGIES
アメリカ国内でのグロックのパテント失効に伴い数多くのメイカーがカスタムパーツを生産し、その高品質やクールな外観を競い合って来たが、常にそのフロントラインに立っていたブランドがZEVテクノロジーだった。現在はストライカー式ハンドガンのみならず2011系やAR、ショットガンにまで分野を拡げ、精力的に活動している。
ZEV×MAGPUL FDP CARBINES&PISTOLS
内部にグロック17のスライドアッセンブリーを組み込む方式でMAGPULが法執行機関向けに発売していたサブマシンガン「FMG-9」が、ZEV TECHNOLOGIESとのコラボレーションにより銃本体の供給が可能となり、完全体のコンプリートガン=FDP(フォールディングピストル)として発表された。肩付けが可能なバットプレートが付いた「FDPカービン」と、後端にスリングスゥイベルが付いた「FDPピストル」の2種類があるのは国や州、地域によって異なる法律への対策だろうか。
MAGPUL T-MAG
巨大ブースに元特殊部隊メンバー等の豪華ゲストを呼び、着ぐるみキャラクターまで投入してイベントを盛り上げていたMAGPULブース。25年前にはデスク2つだけの小さなブースで社長ともう一人だけで出展・・・だったのを目撃しているだけに、「アメリカンドリームが確かに存在する」という事実を再確認した思いだった。透明樹脂で作られたT-MAG、とても良い! P-MAGのGEN M3(第3世代)と互換性があり快適に使用できる、との事だった。
Daniel Defense DELTA 5 PRO
日本ではMk18Mod.1のRIS2レールが特に有名で、現在もDDM4 V7等の最高品質AR系ライフルで名高いDaniel Defenseだが、同社イチ推しの狙撃用ボルトアクションライフルがDELTA 5 PROだ。なんと0.5M.O.A(=100先のグルーピング0.5インチ=1.27cm以下!)の命中精度をメイカーが保証しているのだが、この展示品のような短銃身サプレッサー付きでも同様の命中精度を発揮するのだろうか?
「標準的なモデルなら3,000ドル以下で買えるリーズナブル・プライスもこの銃の大きな魅力」と説明を受けた。
Daniel Defense DANIEL H9
今回のSHOTSHOWでも本当に数多くの「グロック派生型ストライカー拳銃」がデビューもしくは再展示されていたが、その中でも最もトリガーフィーリングが良く「撃ち易いのでは?」と予感させたのが、Daniel Defenseの「DANIEL H9」。以前のSHOTSHOWで「HUDSON H9」として登場した9mm口径のストライカーピストルをベースに、さらに改良を加えたモデルのようだ。ダブルカァラムマガジンなのにグリップが薄く細いのも気に入った。
M1911系のような直引きタイプトリガーが良い感じ。下側が支点になったトリガーセフティもユニークだ。筆者のようにM1911系に慣れた射手が目を閉じた状態でパッと構えた後に開眼した場合、グロックだと銃がかなり上を向いてしまうのだが、このダニエルH9はきちんとオンサイトで狙えた・・・・・・という事はつまり「グリップアングルが1911系とほぼ同じ」なのを意味する。これは多くのシューターに歓迎される仕様だと思う。
KRISS
KRISSのブースでは看板商品であるVECTORのGEN1からGEN3までを、標準型、ストック付きのロングカービン、ストックレスのピストルタイプ、さらには
銃身長、カラーリング、サプレッサーのある無し、等の全バリエーションを体系的に展示。独特なメカニズムや唯一無二のスタイルに心を掴まれているファンが世界中に多いだけに、いつも賑わうブースとなっていた。
KRISS KYMERA
KRISSからは同社肝入りの新型拳銃KYMERA(キメラ)が初公開された。各部のディテールは最新モデルらしくメカニカルな感じだが、作動方式は今どきの新製品としてはもはや珍しいDA/SA。さらにスライドの厚みがかなりある上、CZのようにフレームがスライドを包み込むデザインなので銃のボリューム感が相当にあるのだ。もしかしたらKRISSはこの拳銃に於いてもVECTORと同様、独特なスタイリングやコンセプトを利用してゲームや映画でのイメージ戦略を武器に、エアソフトガンやモデルガンとしての展開も含んだ総合戦略を狙っているのかもしれない。「この厚みなら樹脂スライドでも充分な強度&剛性が得られそうな感じだなぁ」と思ったもので(笑)。
KYMERAはグリップのサイズや厚み、ダストカバーの形状とレールの有無、左右ガスペダルの有無等を自由自在にセッティングできるモジュラーハンドガンだ。そして最もユニークなのが軽合金フレームの交換でグリップの角度を1911系とほぼ同じ「18度」、グロックに近い「21度」、そしてその中間の「19.5度」と3種類のセッティングができる点だろう。
BARRETT M82A1 w/ Suppressor
遂にバレットM82A1にもサプレッサーが付く時代到来!先端にマズルブレーキが設けられているのが面白い。あの凄まじい音響を轟かせる.50BMG(12.7×99mm)弾に対し、どの程度の減音効果があるのだろうか?是非撃つところを見たい・・・・・・というか、撃ってみたい銃だ。
BARRETT SSRS 30mm
バレット開発の多目的オートマチック・グレネードランチャー。かつて米軍主導のOICW(Objective Individual Combat Weapon=個人主体戦闘用火器)計画の要として開発が進められていた「25mmエアーバースト弾」とよく似た新機軸の「30mm弾」を使用する。米陸軍が進めるPGSプログラム(Precision Grenadier System)用に開発されたもので、SSRSとは「Squad Support Rifle System(分隊支援ライフルシステム)」の略。
KIMBER
かつてはシングルスタック.45口径のM1911クローンしか製造しない頑固一徹なメイカー、というイメージが強かったKIMBERだが、久しぶりにショットショーのブースを訪れてみれば、モジュラーフレームのハイキャップ「2K11シリーズ」を前面に押し出す展開で、カラーリングもじつに鮮やか! まさしく隔世の感があった。
KIMBER KDS9C GRAY(TFS)
使用弾薬を9mmだけに絞る事により、モノコックのメタルフレームを採用しながら18発(または15発)のハイキャパシティなのにシングルスタックの1911系と殆ど変わらない細身で握り易いグリップを実現しているのがKDS9Cシリーズ。TFS(threaded for suppression)モデルはサプレッサー装着用のバレルスレッド(ネジ切り)を備え、スライド後部はキャリーオプティック対応になったハイエンドモデル。しかし「1,600ドル台」という比較的求め易い価格設定はKIMBERらしい。
KIMBER K6XS
KIMBERのリボルバーといえば.357マグナムでステンレス製の「K6S」が有名だが、これはそのエアウェイト(超軽量)バージョンで使える弾薬は.38スペシャルに限定されている。重量はK6Sが弾無しで「23オンス(=約652g)」のところ、K6XSでは概ね30%減の「15.9オンス(=約451g)」となっている。なおK6XSのシリンダーには.357マグナムは長くて収まらないが、外見からも区別できるようK6XSではフルート(凹み)加工が追加されている。ダブルアクションの作動が極めて精確で、どんなにゆっくりトリガーを引いても「チチッ!カチン!」と毎回確実に余裕をもって決まるのが気持ち良かった♪
FN MK20 SSR & MK17
米軍に納めるM4A1やM16A4の生産をコルトから引き継いだFNだが、同社のフラックシップ・アサルトライフルであるSCARシリーズもまだまだ健在! MK17ことSCAR-Lと、そのスナイパーバージョンであるMK20 SSR。
FN 509 MRD COMPACT w/ QD COMP
現在FNがイチオシしているストライカー式9mm拳銃がFN509シリーズ。グロックやSIG P320といったライバルに比べても全く遜色のないバランスの取れたハンドガンだと思うのだが、いまひとつ存在感を示せていない印象だ。
FN High Power
名銃ブローニング・ハイパワーの本家本元による復刻版なのだが、スライドがブ厚くなったのと、シルエットが少々後ろに間延びしちゃった感じがするのが残念!
SPRINGFIELD ARMORY SA35
こちらのSFA(=スプリングフィールドアーモリー)製復刻版ハイパワー」はみんなが憧れたフォルムと細身で硬質な質感をかなり忠実に再現している。グリップが木製なのも◎!
SPRINGFIELD ARMORY PRODIGY
数年前から展開中の2011系モジュラーフレームハイキャパがPRODIGY(プロディジー)シリーズだ。その基幹モデルとなるのがこの5.1インチフルサイズのモデル。ダットサイトが付き、スペアマガジンが3本付いてMRSP(メイカー推奨販売価格)が1,499ドルという、他社同クラス商品の60%程度という破格のロープライスがウケにウケ、発売から約1年を経過した今も品薄状態が続いている。
SPRINGFIELD ARMORY M1A
元々がU.S.M-14製造から事業がスタートしたSFAだけに、その民間版セミオート専用モデルであるM1Aの製造販売はまさしくお家芸! 銃身長やストックの素材・仕様によるバリエーションの数々を展示していた。
SPRINGFIELD ARMORY ECHELON
XDシリーズの後継機としてSFAが展開するストライカー式ハンドガンがECHELON(エシェロン)シリーズだ。こちらも「高品質なのにリーズナブル価格」というSFAらしい販売戦略が受けており人気が高いという。
SMITH & WESSON MODEL 1854
巨大なブースでM&P-15ライフルやリボルバー、ショットガン等をフルラインナップで展示していたスミス・アンド・ウェッソン。ここ数年で非常に盛り上がっている分野がステンレス・スティールや複合素材ストック、さらにピカティニーレールの装備で現代仕様にバージョンアップされたM1854レバーアクションライフルなのだという。
SMITH & WESSON PC M&P 9 Spec Series V
今回のSHOTSHOWで限定5,000挺が受注販売されたM&Pのパフォーマンスセンター限定カスタム。スティールフレーム、オプティックレディ、新型アルミ製フラットトリガー、クリアーサイトカット、限定ブルーパーツ、23連ロングマガジン標準装備、という超豪華な内容!
COLT OPTICS-READY 1911 & PYTHON.357
コルトは伝統的ベストセラーのM1911やパイソン.357をオプティクス対応に、という堅実なラインナップを発表。
COLT PYTHON.357
あのロイヤルブルーの再現にも挑戦したコルトパイソン.357の復刻版なのだが、なぜか4インチモデルのクーリングホールまでが3つに。う〜ん、これじゃないんだけどなぁ...。
CZ SHADOW 2 TARGET
CZはIPSC競技の世界で一人勝ち状態の大ベストセラーSHADOW 2のバリエーションとしてロングスライドとフルアジャスタブルサイトを装備したTARGETをラインナップに追加。
CZ SCORPION 3 PLUS
スタイリッシュなフォルムから実銃界でもサバゲー界でも人気のスコーピオン・サブマシンガンは第3世代に移行しているようだ。セミオートで16インチ銃身を備えた9mmPCC、またはストックのないピストルタイプならアメリカの殆どの州で市民がスポーツ銃として合法的に所持できる。
SNT Motiv K13
韓国軍の最新型制式採用ライフルK-13も展示されていた。口径は5.56mm。ブースには韓国軍の制式ライフル年表も誇らしく飾られていた。
BUSHMASTER BA50
ブッシュマスター社が十数年来開発し続けている.50口径ボルトアクションライフルの最新版。従来型に比べ、よりARプラットフォーム寄りの再設計がなされているようだ。MAGPUL製ストック、M-LOKレイルハンドガード、29 インチのフリーフローティングバレル、3ポートマズルブレーキ。
Walther GSP500
オリンピックのラピッドファイヤー競技で使用されるワルサーGSPピストルいまだ健在! 1984年のロス5輪で日本人が金メダルを獲得して以来、ずっと憧れだった銃の子孫(?)に当たるモデルを手にすることが出来て感無量!
Walther PDP
ワルサーP99の流れを汲む9mmストライカー式の軍・警察用9mmピストルの本流がこちらのPDP。深く抉られた軽量スライドが9mm弾に適正化され俊敏な作動を約束してくれるという。左の5インチ銃身モデルがフルサイズ、右の4インチ銃身モデルはコンパクトという位置付け。さらに小型のサブコンパクトモデルや各種競技用のメイカー純正カスタムも展示されていた。
FD SUPPRESSORS
専用ホルスターでサプレッサーだけを拳銃とは別に携帯しておき、使用時にはフレームのレールを介してカチッ!と素早く装着して使用できる大容量サプレッサー。発砲時に射手の顔面やスライドに載せたダットサイトのレンズにエジェクションポートから逆流してくるガスが直接吹き付けないようにする特殊構造が内部に施されている。現在はグロック用とVP9用があるそうだ。
CHARTER ARMS
あの「ブルドッグ.44スペシャル」で有名なチャーターアームズも、小さなブースながらしっかり出展していた! 9mmまたは.357マグナムを撃つ「ダブルドッグ」や、.380ACPで軽量かつ可愛い仕上げの「コヨーテ」といったシリーズで伝統的な5連発リボルバーのラインナップを現在もしっかり継承。「100%アメリカンメイド」のプライドを体現するかのような迫力満点の男性が丁寧に商品説明をして下さった。
HESCO
東京サバゲパークでも導入されていてお馴染みの「短時間での設置が可能な防弾土嚢壁システム」を製造販売するHESCO。「日本は地震や津波等の自然災害が多いんだろ? もっと俺たちの製品に注目してくれよ!」と丁寧に説明して下さった。各種・各グレードの防弾プレートもラインナップが充実していた。
DILLON AERO
M134Aミニガンのフィーダーや発射速度レギュレーターなど、米軍も認める実用的カスタマイズで実績のあるDILLON AERO社のブースにはなんとミニガン用サプレッサーが展示されていた! しかし写真をよく見るとカタチだけのモックアップっぽくも見える。何はともあれ「作ろうという意思」が存在する事は確かだ。
DERYA MK-12MAX
「操作系レイアウトがARライフルとと殆ど同じ.12ゲージ・セミオートショットガン」としていま大注目の DERYA(デリヤ)MK-12MAX。「3ガンマッチには最高だぜ!」とブースの方も仰っていた。ショットシェルが9発入るトランスルーセント(透明)のロングマガジンが凄い!
GOAT-15
.22ロングライフル弾をセミオートで撃てるれっきとした実銃! サイズは軍用M4の約1/2でベーシックモデルの本体重量はナント2ポンド(=約920g)を切るというGOAT-15。「あー!これGUAMのレンジにマイガンで欲しいなぁ!」と思ってしまった。
ALTERNATIVE BALLISTICS
NEXT GENERATION LESS-LEATHAL TECHNOLOGY
いわば「実銃用保護キャップ」。銃に嵌めたまま発砲すると先端のアルミ球が相手を直撃するが弾丸は内部で止まる。つまり初弾だけは「レスリーサル(=低致死性)ウェポン」というわけ。「ただし頭部だけは避けないとな。そしてアルミ球の初弾を食らっても止まらない相手には・・・・・・分かるよな?」と説明してくれたこのオジサンは元警官、との事。
PARDINI K12 Air Pistol
イタリアの精密射撃銃の名門、PARDINI(パルディーニ)のブースにて「無課金おじさん」を気取る筆者。
■筆者プロフィール
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石井 健夫(TAKEO ISHII) ライター、カメラマン、射撃競技者 |
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