アンリミテッド 2014 シューティングマッチ
2014年4月6日(日)に東京都港区で開催された、エアソフトガンによる射撃競技大会「アンリミテッド 2014」。今年もシューターとして参加したのでレビュー。本大会の主催はJTSA(日本トイガン射撃協会)。アンリミテッドには5つのクラス分けがあり、エントリー時に自分の出場するクラスを決める必要がある。
私は前年度はスタンダードクラスで参加したが、2014年はオープンクラスで出場することにした。
事前に申し込みサイトからエントリーして決済を済ませる。
今回使用する銃は東京マルイのガスブローバック グロック17をベースに、フリーダムアート製のアサルトフレームとアキュコンプDを装着、ドットサイトにはAimpoint T-1を搭載したもの。あとはブリーチをアルミ化して軽量化しているくらい。予備も含めて4本のマガジンもすべてノーマル。BB弾は東京マルイの0.2gBB弾を使用した。
ホルスターはWeb Shop G.W.Aにて購入したAIP製マルチアングル・スピードホルスター。ベルトも昨年同様にAIPのカーボンベルトを使用した。あとこれに5連のマガジンポーチを付けて挑んだ。
会場は9:00より受付開始。名簿に丸を付けて自分のゼッケンをもらう。
今年の会場は都産貿の台東館が改修工事中なので、浜松町館で開催された。
会場にはテーブルがあるので自分の荷物を置いてシューティンググラスをかけ、銃の準備を始める。
各ステージで弾速チェックを行っているのでパワーチェックしてクリアすればシールを貼ってもらう。
チェックにはASGK 簡易弾速測定器を使用している。
試射用のシューティングレンジがあるのでドットの調整などが行えるが、基本的な調整は前日までに済ませておくのが良いだろう。
あくまで調整用レンジなのでドローの練習などはできない。
アンリミテッドは5つのステージがあり、各ステージで5回づつ射撃したタイムを測定する。
今回は私の撃ったステージ順とプレートの撃ち順を交えて紹介しよう。
なお、今大会には前大会出場の経験から目標タイムをもって挑んだ。
目標タイムは65秒。つまり1ステージあたり13秒で撃つことになる。
以前のアリの道でタイムと順位の関係性をレビューしているのでそちらも参考にしてほしい。
65秒ならば総合順位で50位以内に入ることができるはず。
まずは火ステージ。高さの異なるプレートが含まれるトリッキーなステージ。朝一なので5割の速さで、くらいの気持ちで慎重に撃つことにした。撃ち順は数字の通り。右から左へ撃っていくが、シューターによっては3番4番を入れ替えたり、円を描くように4番から始まり1-2-3-5と撃つ人もいた。
このステージの私のスコアは、
3.97、3.65、3.83、3.76、4.15 合計 15.21秒。
うーんちょっと安全に撃ちすぎたなぁ...。
4ストリングスまで1発も外さずに撃ち、ラストでタイムを狙ったものの、的を外して4秒台。
チームメンバーからは「固く撃ち過ぎですよ」と言われる。目標の13秒から2.2秒もオーバーする。
なお、ステージタイムの算出方法は、5回撃った中で最も時間のかかったタイムを除いた合計がステージタイムとなる。
続いては土ステージ。振り角が大きいが、距離も短くレクタングルと呼ばれる大きな四角いプレートがあるのでスピードステージとなる。ここで稼がないとタイムが伸びないのだ。撃ち順は右から左に流す。逆に左から右に流すシューターもいる。1番プレートはほぼドットサイトを見ずに速度重視でドローから素早く撃った。リキッドチャージの生ガスがバシュッと冷たい。外部ソースのグリーンガスに変更したくなる気持ちもあるが、機材管理やストリング間の弾込め、ホースの取り回しなど面倒くさいことも多いのでまだ手を出せていない。
んで、このステージのタイムは、
3.13、3.33、3.53、3.24、2.98 合計 12.68秒
まずまずのタイムだけど、スピードステージなだけにもう少し稼ぎたかった。
つづいて金ステージ。ここも土ステージと同じく左右対称なので右から左に流して撃つ。これら撃ち順は毎月の練習会でいろいろな順序を試して確実に安定したタイムが出やすい順序を模索した結果。このステージも比較的タイムを伸ばしやすいが、折り返しの4番プレートを外しやすいのでリズムをキープして撃つ。
撃ち順とあわせて重要なのがリズムで、上手い人が撃っているところを見ていたりすると自分もなんだか早く撃てるような気がしてきてリズムが変わってしまいがち。そこを抑えて自分のリズムで撃てるかどうかが難しいところなのだ。
このステージのタイムは、
3.00、3.78、2.88、3.16、2.92 合計 11.96秒
よしよし! うまくいった。1秒稼いだぞ。これで火ステージのタイムロスを半分戻した。残り2ステージで巻き返せるか?
続いて木ステージ。このステージ、直近の練習では14秒台後半しか出ていない苦手ステージ。撃ち順は左手前2mに設置された10cmプレートから重なるようにして見える2番ターゲットへ撃ち、3-4へ続く流れ。
リズムを事前にイメージする。タタン、タン、タン、タン。みたいな。
結果、タイムは、
3.37、3.07、3.40、3.46、2.81 合計 12.65秒。
キタ!! 13秒切った。苦手ステージ克服!! ほぼ弾を外すことなくいけた。あと1ステージ。このペースでいけば目標達成できるはず。
最後は水ステージ。このステージも撃ち順は木ステージと似ていて、左から右へ流す。折り返しの4番が大きなレクタングルなので3と4の間のリズムは短くする。タン、タン、タタン、タン。てなかんじ。このリズムは文字では表現しづらいけどね。
ラストステージのタイムは、
3.06、3.64、3.03、4.07、3.46 合計 13.19秒。
4ストリング目で2番プレートを外してしまい4秒台になるも、このタイムは消える。危ない危ない。このステージ、練習では11秒台も出ていたんだけど、練習と本番ではやはり違うものだ。
ということで、合計タイムは65.69秒。ほぼ目標通りのタイム!
そして気になる順位は130人中、48位。 こちらも目標の50位以内に入ることができた。
昨年のスコアは78.65秒、90位だったので13秒もタイムを縮めることができた。
プレートを外さずに安定して撃てるようになったのはドットサイトを装着したことによる部分が大きい。
優勝の行方は?
さて、今大会の優勝争いも気になるところ。
ところが2013年大会優勝者のシマダ選手がエントリーしてない。なぜ~っ!?
「未来永劫、俺が勝つ!!」と豪語したままいなくなっちゃうなんて...。
ということで前大会準優勝のマック堺選手に俄然注目が集まったが、惜しくも総合2位。
コンバットマガジンライターのタクさんも毎回優勝争いに絡むトップシューター。同じグロックシューターとして使用する銃も気になるところ。
タクさんのグロック。自作のコンペンセイターにレプリカのC-MOREドットサイトを横付け。またグリップは自分の手に合うようにパテでガッチリと成形されている。シャア専用ザク的なフロントサイトがかわいい。
アニメキャラのTシャツで登場し、ペリカンケースを開けるとアニメソングが鳴り響きブルーLEDでデコレートされた痛ガンM4で参加し会場を賑わしていたオオタケ選手。超色物担当かと思いきや、ライフル部門で3位入賞するなど実力も伴った選手。
チームハイパー道楽からも私のほかMARUさんとオカダさんの2名が参戦。意外と二人とも姿勢が綺麗。あ、オカダさん片目つぶっちゃってる。それだと当たらないんじゃないかなぁ...。
私の姿勢はというと...あー、腕曲がってるし...。
プレートの設置方法が気になってしょうがない。グレーのボックスは弾が当たった音に反応して光るキットボーイ製のLEDセンサー。茶色のガムテープで固定されているのがシューティングタイマー用のセンサー。支柱との固定金具もこんな風になってたんだ~。
それでは上位入賞者のご紹介。
総合タイムでの優勝はサメシマ カズキ選手、2位はサカイ タツヤ選手、3位はナリタ カズヒト選手。
1位のサメシマ選手のタイムは43.37秒と2位との差を2秒以上もつけてダントツのトップ。このタイムは昨年優勝のシマダ選手のタイムより早い。2位の堺さん、やっぱり悔しそうですねぇ。
オープンクラスの優勝はサカイ タツヤ選手、2位はナリタ カズヒト選手、3位はコバヤシ タク選手。
スタンダードクラスの優勝はスギサワ アキラ選手、2位はカナガワ シュウジ選手、3位はイマムラ ユウジ選手。
ライフルクラスの優勝者はサメシマ カズキ選手、2位はモモセ ノブアキ選手、3位はオオタケ ヤスユキ選手。
リボルバークラスの優勝はヤダ マサシ選手、2位はウザワ ノボル選手、3位はナカノ ミキマサ選手。
カウボーイクラスの優勝者はコバヤシ タケジ選手、2位はイシイ タケオ選手、3位がマルヤマ シュウゴ選手。
左からジュニアクラス(18才未満)優勝のナカハラ ケイン選手、クルークラス優勝のサカキバラ マサト選手、ヤングガンクラス(満29歳以下)優勝のサカイ ユウイチ選手、レディースクラス優勝のホソブチ ヒロミ選手。
出店各社のご紹介。
台湾のトイガンメーカーG&Gでは自社製の電子LEDターゲットを使用したシューティングゲームを展示。参加者が自由に何度でも参加できるタイムトライアルを実施していた。
こちらのゲームで7.67秒の最速タイムを叩き出した白木さんが優勝。景品のG&G製電動ガンCM16 MOD0を獲得。
フリーダムアート。
今回の私の成績が出せたのはフリーダムアートのカスタムパーツと長年の経験に裏打ちされた丸山社長のアドバイスがあったから。
本当にありがとうございます!!
ビッグアウト。
電子トリガー制御システムのDTMを展示していた。セミオート時のトリガーの切れが良くなるのでシューティングマッチ用のライフルにはおススメだ。
L.E.M.サプライ。
カリフォルニア&ラスベガスツアーではお世話になりました。
矢田社長は今大会リボルバー部門で優勝。実弾シュートもメチャクチャ早いぞ。
machsakai.com。
言わずと知れたスティールチャレンジ世界チャンピオン、日本最強のトップシューターの一人であるマック堺のブランド。グアム実弾射撃ツアー2013にも出演。オリジナルのTシャツを販売。
B&M International。
千葉県鴨川市のスポーツ用品店。
シューティンググッズを販売。
出場選手の皆さん。お疲れ様でした~!! ※写真クリックで拡大表示されます。
抽選で当たる協賛各社からの賞品。
動画でもどうぞ。
【大会協賛】
フリーダムアート、マック堺、BIG-OUT、Various Techniques、L.E.M.サプライ、BATON Trading、ガンショップファースト、マックジャパン、B&M International、鵜沢屋、タックエレメント
【開催協力】
C-MORE、キットボーイ、G&G
【プレス協力】
Gun Magazine、アームズマガジン、SATマガジン、コンバットマガジン、ハイパー道楽
2014/04/07
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