東京マルイ ガスガン ナイトウォーリア コンバットカスタム【エアガン レビュー】
2010年5月、静岡ホビーショーにて発表された東京マルイの新作ガスブローバックガン「ナイトウォーリア(Night Warriror)」。6月上旬発売予定の本モデルをいち早くレビュー!!
6月上旬に発売予定のこの新商品を、発売前の今レビューしているのにはワケがある。
それは4月下旬のゴールデンウィーク初日、SATマガジンの編集部よりメールが届いたことから始まる。
「ちょっと、お願いしたいことがありまして...。電話ください。」
意味深な文章だが、早速電話してみると、
「えっとですね、東京マルイの新商品が来週届くんですが、5月売りのSAT用に写真を撮ってもらえません?」
な、なんと、マジですか!? いや、でもなぜ私に?
「いやぁ、ウチのカメラマンがビアンキカップ出場でアメリカに出払っていまして。
5/27のSATマガジンが発売したら、ハイパー道楽にも写真掲載してもらって構いませんし、どうでしょ?」
「あー、なるほど! 撮ります、撮ります。(むしろ撮らせてください) ぜひぜひぜひぃぃ!!」
ということで、東京マルイの新商品、「ナイトウォーリア コンバットカスタム」をレビューすることができた!!
専門誌のレビューページに自分の撮った写真が掲載されるなんて!!
いやぁ、感無量。 ということで早速レビューいってみよう。
※念のため、本商品は市販品とわずかに異なる部分もあるかもしれないのでご了承を。
東京マルイ ガスガン ナイトウォーリア スペック & 初速データ |
全長 |
223mm |
重量 |
836g |
銃身長 |
128mm(インナーバレル長) |
装弾数 |
6mmBB弾 28+1発 |
定価 |
15,800円(税別) |
発売日 |
2010年6月4日 |
|
最高 |
76.82m/s |
平均 |
75.79m/s |
最低 |
75.10m/s |
ジュール |
0.574J |
※エクセル バイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、気温24.8度、湿度53.0% |
東京マルイのガバ系、ガスブローバックガンは大容量のダブルカラムマガジンタイプの
ハイキャパ5.1と、シングルスタックマガジンタイプの
ミリガバ系の2系統ある。前作
デザートウォーリア4.3は、
M.E.U.ピストルのシングルスタックフレームに
ハイキャパ4.3の角型ショートスライドを搭載した、いわばハーフのような構成だった。
そして今回の
ナイトウォーリアはデザートウォーリア4.3のアンダーマウントレール付きフレームに、MEUベースの5インチフルサイズのスライドを組み合わせたカスタムモデルだ。
スライドのカラーはマットブラックで、フレームはグレーのツートーンボディ。暗闇が似合う、そんな雰囲気。
ちなみに、東京マルイのオフィシャル資料ではこのフレームの色は「
スナイパーグレー」と呼んでいる。
デザートウォーリア4.3にも標準装備されたピカティニー規格20mm幅の
アンダーマウントレールが付く。
このレールにウェポンライトを装着できる。
レール部はフレームにネジ止めされているので、フレームにある固定用の穴が気にならなければ、取り外して使用することもできる。
リアサイトには
10-8(テンエイト)タイプが搭載される。
10-8(テンエイト)パフォーマンス社は有名なガンスミスで、シューティングインストラクターでもある
ヒルトン・ヤム(Hilton Yam)氏が立ち上げた会社。
このL字型になった部分を机の角や出っ張りに引っ掛けてスライドを引ける構造になっている。
片手がふさがっているときや車内などの狭い空間で効果的。
ただし、リアサイトは亜鉛ダイキャスト製だが、スライドがプラ製なので、あまり激しく使うと壊れそうなのでほどほどに。
上面のマイナスネジはダミーなので注意。
フロントサイトはホワイトドットタイプ。
フロント、リアサイトを合わせて
サイトピクチャーは3ドットになる。視認性がよく、狙いやすい。
またリアサイトは
Uノッチになっているのでフロントのドットを合わせやすいのもよい。
ホールドオープン。アウターバレルはMEUピストルと同じタイプだが、シルバーメッキが施されている。
パーティングラインもしっかりと消されていて質感は高い。
チャンバーには、
NW7125.45 ACP
と刻印ある。
米国の実銃カスタムバレルブランド、
ナウリン(NOWLIN)をイメージしたもので、MEUピストルと同じものだ。
.45口径、迫力のマズルフェイス。
バレルブッシングはシルバーに仕上げられており、アウターバレルとの組み合わせが上品でカッコいい。
ハンマーはMEUピストルと同様のデルタリングハンマーで、これもまたシルバーに仕上げられている。
セフティはアンビタイプで利き手を選ばずに操作可能。
グリップパネルはデザートウォーリアにも付いていた
ガナータイプのブラックバージョン。独自のディンプル加工がグリップしやすい。
グリップ底部にはランヤードリングがあるのも同様だ。
マガジンはMEU、デザートウォーリア共通のシルバーの
ウィルソンタイプで亜鉛ダイキャスト製、6mmBB弾を28発装填できる。
通常分解、フィールドストリッピング。
可変ホップアップを搭載し、調節ダイアルはMEUピストル同様にチャンバー下にある。
実測重量は839g。
程よい重量感。
アンダーレールに
SUREFIRE X300 ウェポンライトを装着してみる。俄然タクティカルでカッコよくなる。
東京マルイのガバ系、3兄弟!?
デザートウォーリアが発売されたときにお遊びでMEUのスライドコンバージョンをやってみたが、まさかその構成でメーカーから発売になるとは。
このスライドとフレームの組み合わせを待ち望んでいたファンも結構多いのでは。
質感はMEUがちょっとだけメタリックなブラックに対して、ナイトウォーリアはスライドは完全な艶消しブラック。フレームのグレーもマットな質感だ。
実射性能はMEUピストル系のスライドと同等なので、まさに撃った感触はMEUピストルと同じ。
リコイルはデザートウォーリア4.3に比べるとややスピードが劣るが、むしろハイキャパ4.3のスライドを搭載したデザートウォーリア4.3は、東京マルイのガスブロ中、トップ3に入る切れ味なので、これは致し方ないか。
それでもリコイルは強く、バシッ、バシッと気温25度の室内では快調に作動する。
弾道性能ももはや説明の必要がないほどに安定。狙ったところに真っ直ぐにBB弾が飛んでいくのは気持ちがよい。
確実に作動し、ピンポイントで狙えるハンドガンはサバイバルゲームでは信頼できる相棒となる。これは実銃の世界でも同様、まさに1911のタクティカルカスタムコンセプトそのものなのだ。
唯一残念なのはBLACKHAWK!のCQCシェルパホルスターに入らないところ。XIPHOSウェポンライト対応のシェルパでもアンダーマウントレールが邪魔して入らなかった。サイドアームに使用する場合はホルスターを何か考えないとね。どうしてもという場合はレールごと取り外すこともできなくはないが。
いずれにせよ、ライトが装着できるアンダーマウントレールはインドアやナイトゲームでとても便利。
暗闇に紛れて敵を狙い撃つ、暗黒の戦士といったところか。
10-8タイプのリアサイト、ブラック&グレーの精悍なスタイル、ガナーグリップやシルバーのアウターバレルなどカスタム要素てんこ盛りのこのナイトウォーリア、サバイバルゲームにシューティングに、コレクションにおススメできる一丁だ。
2010/05/27
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