東京マルイ ガスガン ストライクウォーリア【エアガン レビュー】
2009年9月のデザートウォーリアに始まる東京マルイの"ウォーリア"シリーズ第4弾はストライクウォーリア。
ウォーリアシリーズは基本的にマルイがそれっぽくプロデュースした実銃にはありそうで無い架空のモデル。
しかしながら、その拡張性の高さや素性の良さからサバイバルゲームのサイドアームとしても侮れないものがある。
東京マルイ ガスガン ストライク ウォーリア スペック & 初速データ | |||||||||||||||||||||
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※東京マルイ ベアリングバイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、気温22.5度、湿度40.0%、XCORTECH X3200にて10発で測定。 |
東京マルイ ストライクウォーリアの特徴はなんと言ってもマズル面がスパイク状に加工された「ストライクプレート・コンペンセイター」。オリジナル形状のアンダーレールに固定され独特の存在感を放っている。
このデザインはアラン・ジッタのストライクガンに通じるものがある。KSCからもSTIエッジのカスタムモデルとして発売されている。
トリガーガード前面には角型のパーツが増設されフィンガーレストしやすくなり、またデザイン的にもイカツさが増している。
ストライクウォーリアの右側面。スライドはデトニクス.45コンバットマスターをベースにしている。ラウンドされたエジェクションポートにシルバーメッキのチャンバーが映える。アンダーレールにシュアファイアのX300ウエポンライトを取り付ける。ガタつくことも無く装着でき、ロックもカチリと確実にはまる。しかし、これではライトのほうが前へ出てしまいストライクプレートの意味がなくなってしまうか...(^_^;。
公的機関においてCQBで相手を取り押さえたときにそのスパイク状に尖ったマズルをガツッと押し付けてもスライドが後退せずに発射不能になることがない。コンペンセイターとはシューティングマッチなどで発射ガスを上方に逃がしたり、ウエイトバランスとしてリコイルを抑制するために開発された、いわゆるマズルブレーキだ。
このストライクプレート・コンペンセイターは軽量なプラ製なので、あまり激しく扱うと破損する可能性もあるので注意。
フロントサイトはスライド一体でホワイトドットが印刷されている。ドットが微妙に歪だったりしてややチープな印象。
シルバーメッキされたチャンバー上面には刻印なし。
リアサイトは独自のノバックタイプ形状。
デトニクス独自のスロープに沿って取り付けられている。
このスライド後部にはD型ピストンカップのブローバックユニットが内蔵される。
グリップはディンプル&ブラックラバーコーティングされたガナータイプ。
しっとりした握り心地が気持ちよい。
ハンマースプリングハウジングはダイキャスト製のストレートタイプ。
グリップセフティもオリジナル形状。
アンビセフティレバーともに亜鉛ダイキャスト製だ。
また、トリガーも亜鉛ダイキャスト製でストレートタイプ。このストレートタイプのトリガーの感触が良く、硬質感、ショートストローク感共にたまらないものがある。
ハンマースプリングハウジングに固定された亜鉛ダイキャスト製のマグウェル。
マガジンチェンジがスムーズに行える。
ホールドオープン。スライドが前進していてもアウターバレルとストライクコンペンセイターは接触していない。
樹脂製のアンダーレールはピカティニー規格対応と謳っているので測定してみたところ、幅21.2mm、ピッチ10.0mm、深さ1.9mm~2.0mmとちょっと浅いがほぼピカティニー規格に準拠。
アンダーレール前方底面の6角ネジを付属のレンチで取り外すとコンペンセイターを上方へ取り外すことができる。
箱出しで可変ホップアップは適正になっているが、調整する場合はこの分解をしないとスライドが分解できないのがちょっと面倒か。
通常分解(フィールドストリッピング)。リコイルスプリングは固定されているのでビヨーンと飛び出すことがない。
可変ホップアップの調節ダイヤルはいつものチャンバー下の緑矢印の位置にある。
マガジンはMEUと互換性のある亜鉛ダイキャスト製でシルバーメッキ仕上げ。
6mmBB弾を28発装填できる。
もちろん、デザートウォーリア、ナイトウォーリア、フォリッジウォーリア、ミリガバにも使用できる。
マガジン1本の重量は196g。
空マガジン込みの実測重量は817g。
金属製のマグウェルでグリップ側の重量感が増している。コンペンセイターの金属カスタムパーツが発売されればフロント側の重量もグッと増すだろうが、誇示的にはこのプラ製のコンペンセイターの取り回しの良さも捨てがたい。
さっそく実射してみる。
デトニクス譲りのショートスライドとD型ピストンカップのブローバックユニットにより、フォリッジやデザートウォーリアに比べ、キレのよいブローバックが味わえる。バレルが短いせいもあり初速はやや低めではあるが弾道性能は高く真っ直ぐに狙ったところに飛んでいくのはマルイのお家芸と言ったところ。
なんといってもナイロンホルスターにハンマーを落とした状態でザッと差し込んでもスライドが後退しないところが良い。まあ、ガバの場合、コック&ロックしておけばよいのだが...。
ウォーリアシリーズはもううんざりと言った声も周囲で聞くこともあるが、このストライクウォーリア、使ってみると以外にもゲームでの使い勝手が良い。
バリケードからさっと身を乗り出してロックタイムの短いガスブロでタタンッと撃ちすぐさま隠れるといった、CQBなどのインドア戦でその真価を発揮しそうだ。
とくに金属製のマグウェルが気に入ったので、過去のウォーリアシリーズやMEU、デトニクスなどと組み合わせて自分好みのカスタムガバを作り上げるのも面白いなと思った。
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