東京マルイ ガスガン デトニクス.45 コンバットマスター

東京マルイ ガスガン デトニクス.45 コンバットマスター 【エアガン レビュー】

実銃のデトニクス.45は、米デトニクス社がアメリカ陸軍制式採用のM1911A1コルトガバメントの携帯性を極限まで突き詰めてカスタムしたコンパクトガンだ。1970年代後半に出現したこの銃は、通常5インチバレルのガバメントを3.5インチまで短くし、フレームもグリップできるギリギリまでカット。グリップセフティを廃し、リアサイトを1インチ前方へ移動するなどのカスタマイズを施した、強力な.45ACP弾を撃てる最小のガバメントといえる。

東京マルイがモデルアップするデトニクス.45コンバットマスターは2007年10月に発売された。

東京マルイ ガスガン デトニクス.45 スペック & 初速データ
全長 178mm
重量 634g
銃身長 74mm(インナーバレル長)
装弾数 6mmBB弾 18+1発
定価 14,800円(税別)
発売日 2007年10月9日
最高 62.28m/s
平均 61.48m/s
最低 60.43m/s
ジュール 0.378J
※SIIS グリーンマキシマスBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、10発での測定、気温22.6度、湿度40.0%

パーツリスト


コンバットマスター・シリーズ ミリタリー・コンバット実銃ではマンストッピングパワーに定評のある.45ACP弾を6発装填可能なデトニクス.45。

この全長わずか178mmのコンパクトなボディで.45ACPを撃ったらさぞやキックがキツいんじゃないかと思ってしまう。

デトニクス.45射撃&解説動画
デトニクス.45射撃&解説動画

東京マルイがモデルアップしたのはデトニクスのコンバットマスター・シリーズの中でもブルーイング・フィニッシュされたMC(ミリタリー・コンバット)-1と呼ばれるモデル。
スライド左側面
スライド左側面には DETONICS .45の刻印。トリガーとハンマーは亜鉛ダイキャストに半光沢のシルバーメッキが施されている。また、M1911A1で好評のサンドブラスト加工がスライドとフレームに施されており、全体的な質感は高い。
また、スライドストップやマニュアルセフティレバーなどの金属パーツの仕上げも違和感なく調和している。

チャンバーとアウターバレルは硬質クロームメッキ
直線と曲線がうまく融和している美しいデザイン。チャンバーとアウターバレルは一体のプラパーツに硬質クロームメッキが施され、コーンバレルの力強いマズルフェイスを再現している。リコイルバッファーの突起も特徴的だ。

リアサイトリアサイト後方は滑らかなスロープになっており、デトニクスの外見的な特徴のひとつとなっている。

D型ピストンカップ図説
2006年6月に発売されたM1911A1コルトガバメントの基本メカニズムを踏襲しながらも、独特のスライド形状に対応するためにD型ピストンカップのブローバックユニットを内蔵する。
スロープに親指滑らせるスライド上面のスロープに親指滑らせるようにハンマーを起こす。ドローしながらのコッキングにより射撃までのオペレーションが短時間で可能。

ガバメント系の特徴であるグリップセフティを廃し、作動の確実性を上げると共にグリッピングを選ばない射撃が可能となっている。
ハンマーメカニズム
左写真がハンマーダウンの状態、右写真がハーフコックの状態。

リアサイト チャンバーリアサイトはプラ製で、1インチほどフロント側に移動されている。これにより射撃の精密度は落ちるがサイティング速度は向上する。

とにかくデトニクスは素早く抜いて、素早く相手に弾を叩き込めるような工夫がされている。まさにタクティカルウエポンと呼ぶに相応しい。

チャンバー部分に刻印はなし。
マズルコンパクトなボディに迫力の.45ACP弾を叩き出すマズル。ライフリングも再現。
ホールドオープン
ホールドオープンすると特徴であるコーンバレルが姿を現す。先端に行くほど太くなるこのバレルは、従来のブッシング方式を採用するガバメントよりもスライドの後退をスムーズにする効果が得られる。ガスガンにおいてもスライドの作動は滑らかで、シャキリンッとホールドしスライドをリリースするとチャコンッと気持ちよい音を響かせる。

グリップグリップパネルはプラ製ながら、木目の雰囲気をよく表現している。が、しかしガバの魅力といえばグリップ交換もそのひとつなワケで、こだわる向きには是非木製グリップなどをあしらってみるといいだろう。

マガジンインレット
マガジンインレットは面取りされ、素早いマガジンチェンジでも確実に操作できるように配慮されている。
ハウジング部分にはチェッカリングと実銃同様にラバーコーティングが施されている。
グリップしてみた感じグリップしてみた感じは小指が半分くらい余るかといったところだが、斜めにはみ出たマガジンバンパーにより、何とか小指を保持できるかといったところ。
マガジン 18発装填マガジンは6mmBB弾を18発装填可能。

ダイキャストにギラギラと輝く光沢のあるシルバーメッキ仕上げとなっている。

表面がつるつるとしているので、マガジンチェンジもスムーズでこれはこれで面白い。

なお、M1911A1ガバメントやMEUピストルのマガジンがそのまま使用可能。ガス容量と弾数を稼ぎたい場合は有効だ。
フィールドストリッピング
フィールドストリッピング。グリップパネルも取り外してみる。グリップの内側には錘が入っている。

可変ホップアップ調節ダイアル
可変ホップアップ調節ダイアルは、スライドを取り外して矢印の位置にある。分解するのがちょっと面倒だが、工具が無くても調整でき、狂いにくいのでよい。2本のリコイルススプリングを使用するデュアル・リコイルスプリング方式となっている。

重量は632g実測での重量は632g。

銃自体がコンパクトなので、凝縮された重量感を感じる。
総評として、このサイズのコンパクトガンにしてはかなりブローバックの切れが良い部類といえる。バシン、バシンと力強くブローバックしながらも弾道はいたって素直で、放たれたBB弾は恐ろしいほどに真っ直ぐに飛んでいく。初速の面ではフルサイズのガスガンには劣るものの、全長はグロック26と大差なく、マガジンキャパシティは18発とこのクラスでは十分。シングルガバ譲りの薄さも健在なので、キャリーしやすく、ゲームでの使用にも十分耐えうる出来栄えといえる。サイドアームに、あるいは足首にホルスターをつけて第3のディフェンスウエポンとしても面白い。

2008/12/14

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