
WA ガスガン フルメタルC【コルト】M4A1《アメリカン・スナイパー》
ウエスタンアームズ(WA)より2008年3月に発売されたM4A1 CQB-Rはマグナブローバックによるガスブローバック機構を搭載して人気を博している。また、その人気から、あらゆるカスタムパーツがサードパーティから発売され、内部ユニットのチューンパーツをはじめ、メタルレシーバーやストック、グリップに至るまで様々な外装パーツもあり、自分好みの1丁に仕上げることも可能だ。
WAのM4A1カービンは発売当初、強化樹脂製レシーバーであったが、2012年8月にゴルゴ13モデルでメタルレシーバーを初採用し、発売5周年となる翌2013年7月にはSOPMODとMk.18 MOD.0をフルメタル化するなど、その品質をさらに向上させた。
今回レビューするのは伝説の米軍狙撃手の活躍を描いた映画『アメリカン・スナイパー』にインスパイアされて制作されたモデル、フルメタルカスタムシリーズのCOLT M4A1 アメリカン・スナイパーを紹介しよう。

このCOLT M4A1 アメリカンスナイパーは、なんとメーカー標準でサプレッサー、ドットサイトと言ったドレスアップパーツが同梱される豪華モデル。箱出しの状態でフルカスタムされた軍用カービンが楽しめる充実の内容となっている。
WA ガスガン 【コルト】M4A1《アメリカン・スナイパー》 スペック & 弾速データ | |||||||||||||||||||||
|
パーツリスト1 | パーツリスト2 |
モデルとしてはショートバレル仕様のCQB-Rを採用している。アルミ製のレールハンドガード「RAS」のピカティニーレールには4面にレールガイドナンバーのレーザー刻印が入る。また、フラッシュハイダーにはスチール製のKACタイプQDハイダーを採用し、全体的に軍用カービンらしい力強さを放っている。
このハイダーに被せるようにして付属のKACタイプサプレッサーを装着する。パンチングメタルの外観がさらにゴツさを増す。ハイダーを取り外すことなく、根元のロックパーツでクイックに装着可能だ。ただし、回転方向のロックがされずにサプレッサーがクルクル回ってしまうのが残念。
レシーバーはアルミ製で、コルト刻印が施される。2008年の発売時、メタルレシーバーにならないかなぁなんて思っていて、その後サードパーティからカスタムレシーバーなども発売されたが、やはりメーカー純正で構成されたメタルレシーバーは安心して使用できる。
レシーバーはブラストの質感も良く、プラ製レシーバーに比べて剛性も非常に高い。またチャージングハンドルを引いたときや射撃時など、金属製のボルトキャリアとの作動音がより金属的になり、気分が盛り上がる。レシーバーサイズについてはプラレシーバーと同様だが、各所のディティールが向上し、よりリアルな雰囲気となっている。
クレーンタイプのストックを標準装備。米海軍が採用するMk.18 Mod0の雰囲気に近くなる。
もちろんバットプレートを取り外して内部のコンパートメントスペースにアクセスできる。
リコイルバッファチューブは6ポジション。チューブ上部にはナンバーが入れられ、ストック上部の穴から現在の伸縮ポジションが判るようになっている。
フロントサイトピンはA2タイプの角型断面。フロントサイトベースも以前は樹脂製だったが、本モデルでは金属製になっている。
リアサイトはLMTタイプのものが標準装備される。A2タイプのリアサイトなので、遠近に対応した2枚のL型ピープでスイッチできる。もちろんこのリアサイトは取り外しも可能なので、3倍のマグニフィアなどを後付でタンデムしたりと好みで搭載する光学機器をチョイスできる。
グリップはオーソドックスなコルトA2タイプを採用。細身で誰にでも握りやすい汎用的なグリップだ。もちろんガスブロなので底部から六角レンチでネジを1本外せばグリップが取り外せ、サードパーティから発売されているガスブロ用、実銃用グリップが装着可能。ここは電動ガンにはないガスブロの魅力と言える。
ナイツタイプのバーティカルフォアグリップも同梱される。底部の固定ダイヤルを回して取り付ける。リコイルの激しいマグナブローバックなので、フォアグリップがあると射撃が安定しやすい。
そしてCOMP M2タイプのドットサイトが標準装備。オフセットマウントも付属する。箱出し状態でもはや完成されたスタイル。性能的には一般的なレプリカドットサイトと言ったところだが、レンズに青みが無く、視界は良好。ドットは赤と緑が各2段階の明るさで点灯できる。
RASのアンダーレールはデルタリングを引っ張って取り外すことができる。実銃同様しっかりとアルミ製のヒートシンクが再現されている。
可変ホップアップの調節ダイヤルはアウターバレルの根元にある。
ガスブロなのでテイクダウンしてボルトキャリアやチャージングハンドルなどを取り出してメンテすることもできる。実銃同様の手順でいじれるのはガスブロならではの魅力。メカニズム的には2009年に採用されたスーパーバージョンと同様。
重量は本体とマガジンで2,950g、ドットサイトを装着すると3,290g、サプレッサーもつけると3,480gだった。ちょうど良いバランスと重量で、取り回しはかなりしやすい。
やはりアメリカン・スナイパーモデルとあって、クリス・カイルよろしく上階から下を狙ったりしてw。
サプレッサー、ドットサイト、クレーンストックなど完成されたド定番のスタイル。実にカッコよい。
長さ的にはCQB-Rなのでサプレッサーを装着しても取り回しは比較的しやすい。室内での戦闘でもガンガン攻め込める印象だ。
実射については流石にこの時期屋外での射撃は厳しいものがあったが、暖かい室内であればそのマグナブローバックの激しいリコイルの真価をいかんなく発揮、ガキンガキンとリコイルバッファからストックを通じて肩に伝わる衝撃は、2008年の発売から現在まで各メーカーから様々なM4ガスブロが発売されたが、トップの座はゆるぎないのではなかろうか。
命中精度については40mでマンターゲットら狙えるポテンシャルはあり、使用するBB弾を選ぶ部分はあるものの、気温が20度以上あれば動作は安定している。
フルメタルレシーバーによる質感向上、激しいリコイルを発生されるマグナブローバックユニットを搭載し、サプレッサーやドットサイト、クレーンストックを標準装備したワンパッケージモデル。これだけであれこれと楽しめるし、ゲームにもすぐに投入できる。
まだその強烈なリコイルを体験したことが無い方は、ぜひ手に取って撃ってみてほしい。1発撃てばズーンと頭に衝撃が走り、おおーっ! となって、ニヤリとすること請け合いだ。
■関連レビュー








