マスダヤ コルト ウッズマン マッチターゲット
写真&解説 YAS
解説
コルト ウッズマンと言えば、1969年から70年代にかけて週刊少年キングで連載された漫画「ワイルド7」の主人公、飛葉 大陸が使用する銃としても知られる。モデルガンでは六研、MGC、マルシン、コクサイから発売、1978年に永田市郎氏が月刊Gunで紹介したヘビーバレルのマッチターゲットは大きな注目を集め、日本国内でも人気の.22口径ピストルとなった。
実銃のコルト ウッズマンは1915年から1976年まで63万丁が生産され、2020年にはSTANDARD MFG.からリメイク版のウッズマンも発売された。
ウッズマンは生産時期により大きく3つの世代に分けられる。1915~1945年の戦前モデルを1st シリーズ、1947~1955年の戦後モデルを2nd シリーズ、以降生産終了する1976年までが3rd シリーズとされている。
国内においてもその人気は今なお高く、クラウンモデルが新作エアガンのコルトウッズマンとマッチターゲットを静岡ホビーショーで発表すると多くの注目が集まったほどだ。
エアガンのウッズマンでは、マスダヤ、ヨネザワ、マルイ(組み立てキット)、サンエイ(組み立てキット)といったメーカーから発売されている。このマスダヤのウッズマンはバレルに刻印があるように日新産業製。これはファルコントーイの旧商号で、後にファルコントーイ ブランドからも同モデルが発売されている。
6 1/2インチモデルを凌駕するやけに長いヘビーバレルが迫力。マグリリースボタンがトリガー後ろにあるセカンドモデルをモデルアップしている。
マズルは.22口径モデルとあって小さ目に再現されている。エッジの立ったフロントサイトはスライド固定だ。
バレル左にはPLAGUN NISSIN SANGYO CO.,LTD.の刻印がある。ファルコントーイの旧商号だ。
リアサイトはダイキャスト製で上下左右の調整が可能。
残念ながら本個体はスライドが閉鎖しなかったので、作動・実射はできなかった。発射方式はプッシュコッキング式のエアコッキングで、トリガーは発射、ブローバックの二段階式となっている。
トリガー、セーフティレバー、マグリリースは金属製。スライド閉鎖時にセーフティレバーを上げてトリガーをロックすることができる。
ブローバックと同時に薬莢が勢いよくエジェクトする、はず...。
マガジンはスチールプレス製で装弾数6発。グリップは細身で丸く、握りやすい。
カートリッジの底部から6mmつづみ弾を装填する。マガジンフォロアーに連動してスライドストップが作動し、空マガジンの状態ではスライドが押せないようになっている。
6mmつづみ弾の重量は0.117g。カートリッジは樹脂製で1.233g。カートの形状としてはファルコントーイの初代MP-5 つづみ弾仕様と共通。前の持ち主が混ぜたのか、弾頭が凹んだマツシロ製と思われる6mmつづみ弾も入っていた。
ハンドガンにしては想像以上に大きく重いパッケージ。本体以外にもターゲット、弾、カート12発が付属する。チャンバーにはカバーが付いていて"取り外して遊んでください"と書いてある。
付属のターゲットスタンド。幅12cm、高さ18cmほどで、スポンジで弾の威力を吸収。付属の専用ターゲットペーパーを上部のクリップに挟んで使用する。ターゲットサークルの直径は10cm。ご愛用者カードには元の持ち主の購入日、昭和56年11月10日と記入されている。
> マニュアルPDF (18.7MB)
DATA
発売年 | 1980年年末 |
発売時価格 | ¥7,500 |
全長 | 実測 347mm |
重量 | 実測 780g (カート含まず) |
インナーバレル長 | mm (カタログ値) |
発射方式 | プッシュ式エアコッキング |
使用弾 | 6mmつづみ弾 |
装弾数 | 6発 |
平均初速 | -m/s |
撮影協力:ミリタリーグッズ.com
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