アンリミテッドへの道 エアガンの種類
アンリミテッド シューティングマッチを攻略、アンリミテッドへの道、略して「アリの道」。
第3回は使用するエアソフトガンの種類について考えてみた。
アンリミテッドは5つの出場カテゴリーがあって、今ハイパー道楽ではスタンダード部門での出場を前提に練習をしている。
もちろんサバゲーで使い慣れた電動ガンでライフル部門に出場というのもあるのだが、パワーレギュレーションが0.8Jまでと決められているので90m/s越えのエアガンではレギュオーバーしてしまう。このためにデチューンするのもなんだし、別の銃を試合専用に作るというのも面倒。
せっかくのシューティングマッチということもあって、やはりここはハンドガンでの出場を目指している次第。
どんなタイプの拳銃が良いか?
スタンダード部門となるとオートマチックのガスブロになるのだが、そのガスブロでもいろいろとモデルがある。私の場合、サバゲーでもずっとグロック17がサイドアームだったので、自然とグロックに落ち着いたのだが、チームの中にはあれこれと悩むチームメイトもいる。
大きく分けるとシングルアクションか、ダブルアクションかで選ぶのだが、最初に選ぶのであればシングルアクションのほうが楽だと感じるはずだ。
まず、シングルアクションとダブルアクションの違いを説明すると、シングルアクションはスライドを引いてハンマーをコックしないとトリガーを引けないタイプの銃。これはハンマーの露出に関わらず作動上の機構を言う。
シングルアクションの代表格といえばガバメント。スライドを引いてチャンバーに弾を入れたら、ハンマーがコックされている。そしてサムセフティをかけてホルスターに収める。
グロックの場合はサムセフティが無いのでそのままホルスターに収め、抜いて撃つだけ。
ガバメントと比べてもサムセフティ解除がないのでひと手間少なく、とても楽。
※実銃のグロックはセーフアクションと言ってDAに分類されるがお作法は同じ。
一方、ダブルアクションの銃はハンマーが落ちていても引き金を引けば、ハンマーを起こしつつ撃てるタイプ。SIG P226や、ベレッタM92FやPx4などがこれにあたる。
マッチではダブルアクションの銃はホルスターに収めるときにハンマーダウンしておかないといけないルール。
つまり、ダブルアクションは初弾のみトリガーストロークが長く、プルが重い状態で撃たなくてはならない。
とくにベレッタなどのスライドにセフティ兼、デコックレバーがある銃は、撃ち終えたらレバー操作してハンマーダウン(デコック)し、そのままだと次に撃つときにトリガーがスカるのでレバーを戻すという作業が必要になる。これを試合で忘れると大変なので、初心者はなるべく操作が簡単なシングルアクションが良いと思う。
こういった理由からか、マッチ会場での人気のエアガンはガバメント系か、グロックが多い。
とくにガバメント系はマガジン容量の大きなハイキャパ系が人気。
ちなみにマッチルールにもよるがガバのグリップセフティをバンドなどで巻いてオミットしてしまうのは禁止されていることがあるので出場する際のルールをよく読んでおくべし。
外部ソース化ってどうなの?
上位入賞者はマガジン底部からホースを出して、グリーンガス(CO2)などのボンベに接続する、いわゆる"外部ソース化"をしていることが多い。これはドローがあまりにも早いので生ガス吹いたり、冷却して動作が鈍くなるから。
「カッコイイんで」と、これを真似して外部ソース化したチームメイトがいたが、マガジン交換がめんどくさいし、弾込めやマグチェンジなどの取り扱いが大変だったりして結局リキッドチャージのマガジンに戻していた。
上級者は無駄弾を撃たないし、なんといっても試合慣れしているから所作に迷いがなく、試合中のローディングもスムーズにこなせる。
初心者の内はそのメリットをあまり享受できないんじゃないかな。
コンペンセイターってどうなの?
銃の先っちょについている銃身を延長したようなものをコンペンセイターと呼ぶ。
上部に発射ガスを上方へ逃がす穴が開いていている。しかし、エアガンでは反動抑制効果はまずない。
実銃ではこの抑制効果が顕著で、素人が撃っても.45ACPをタタタンッと連射できちゃうほど。
これは実際にグアムの実弾射撃でSTIイーグルを撃ってみた経験からも感じることができた。
エアガンの場合は雰囲気の飾り、あるいは重量バランス取り、ドットサイトを載せるのでついでに、とか言う意味合いのほうが強い。
ただ、実銃のシューティングマッチにも出場するシューターもいるので、その場合はエアガンと実銃を同じ形状にして練習するという意味合いがあるだろう。
8月の練習会はガントラブル多し!!
ハイパー道楽でもチームメンバーと練習会を毎月開催している。
第2回目となる練習会では、ガントラブルが多発した。トリガーが戻らないとか、スライドが引っかかってどうにもならんとか、はたまたマガジンへのガスの入れ忘れ、弾切れでホールドオープンなどなど、試合中に発生したら冷や汗もののトラブルばかり。
ガス切れ、弾切れなどはマグチェンジして対処できるが大幅なタイムロス。
まして銃が撃てなくなって分解が必要とかなったら、棄権するしかない。
ああ、想像するに恐ろしい...。
カスタムすれば使いやすくなったり、性能が上がることもある。
しかし、突然の不具合が発生しやすくなることも知っておくべきだろう。
とくに内部チューンはリスクが高い。サバゲーならば「俺、銃壊れたから一旦セフティもどるわ」と言えるが、コンペティションではそうはいかない。
今回の教訓は「カスタムしすぎてトラブルくらいなら、箱だしノーマルのほうがマシ」。
シューター | 合計タイム | 順位相当 |
YAS | 76.15秒 | 82位 |
MARU | 82.71秒 | 100位 |
サイトー | 95.41秒 | 122位 |
マツザワ | 84.53秒 | 104位 |
タニグチ | 110.38秒 | 135位 |
私はガントラブルもあって先月よりも合計タイムが落ちた...。早速トリガー周りをノーマルに戻すことに。
他のメンバーは順調にタイムを伸ばしているものの、新規参加メンバーも加わって、相変わらず下位を独占中...。
練習会の模様を動画でどうぞ。
2013/09/10
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