スコープを銃にマウントする
レポート:池上ヒロシ
スコープを銃に取り付けるには、別途マウントリングを用意する必要がある。「チューブ径30mm」に対応していて、かつ「レール幅20mm」に対応しているマウントリングを使用する。マウントリングの高さにはいろいろな種類があるが、M16やM4のように銃身の真後ろに真っ直ぐストックが伸びている銃にスコープを取り付けるときは高めのもの、ボルトアクションライフルやM14のようにストックが斜め下に伸びている形の銃では低めのものを使う、といった具合に使い分ける。
写真の製品:左…Triple Nut Mount High(2,500円・1個)、右…Triple Nut Mount Middle(2,400円・1個)
スコープを銃にマウントする手順を順番に見ていこう。まずマウントリングの下側だけを銃に取り付けてから、スコープをその上に仮置きして実際に銃を構えてみる。スコープが落ちないように手で上から抑えながら、前後位置や傾きなどが適切になるように調整する。スコープが手前過ぎたり遠すぎたりするのなら、場合によってはマウントリングをいったん外して取り付け位置を変更する。
適切な位置が見つかったら、マウントリングの上側を取り付けてネジを締め付ける。
一箇所のネジだけをいきなり強く締め付けるのではなく、全体が均等に締まっていくように順番に締めていくのが大事だ。左が、片方だけを先に締め付けてしまったせいでマウントリングが不均一に締まっている「悪い例」。右のように、左右の隙間が均等になるようにする。
ディオプターの調整
視力は人によって異なるので、まずはスコープを自分の視力に合わせて調節する。接眼レンズのすぐそばに「ディオプター」というダイヤルがある。壁や空などの形のない明るいところをスコープで見たときに、レティクルがクッキリと見えるようにこのディオプターを回して調整する。ディオプターは、基本的に一度調節したらもう調節する必要はない。
ゼロイン
SURE HITシリーズのエレベーション/ウインデージ調節ノブは、押し込むことで回転しなくなるロック機能がある。ノブを少し引っぱることでロックが解除され、回せるようになる。
エレベーション調整ノブには「UP/DOWN」、ウインデージ調整ノブには「Right/Left」と書かれた矢印が印刷されている(片方だけの場合もある)。書かれている方向に回すことによって、レティクルがそちらに移動する。
★注意★
エレベーション/ウインデージ調整ノブには、回転できる限界というものがある。ノブを回していて動かなくなったら、それ以上無理に回してはいけない。スコープを壊してしまう。もし限界まで回してもまだ着弾点が調整範囲より外側にある場合は、スコープのマウント方法そのものから見直す必要がある。
ターゲットの中心を狙って数発を撃ってみる。弾着が中心より下に集まっているときは「UP(上)」の方向にエレベーション調節ノブを回す。上に当たるときはその逆だ。
同様に、中心より左に弾着が集まっているときは「R(右)」の方向にウインデージ調節ノブを回す。右に当たるときはその逆だ。
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