東京マルイ ガスガン U.S.M9ピストル
人気のM9ピストルが最新のブローバックメカを搭載して東京マルイから登場。
実銃はイタリアの老舗銃器メーカーベレッタ社が開発したオートマチックピストルのM92F。そのM92Fが1985年に米軍にM9ピストルとして制式採用された。それ以降、『リーサル・ウエポン』(1987)のメル・ギブソン、『ダイ・ハード』(1988)のブルース・ウィリス、『男たちの挽歌』(1986)のチョウ・ユンファなどが使用し、まさにヒーローの拳銃という形容詞がピッタリのピストルと言えよう。
東京マルイ ガスガン U.S.M9ピストル スペック & 弾速データ | |||||||||||||||||||||
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パーツリスト |
東京マルイのベレッタ M92Fと言えば、初代ガスブロが登場したのが1999年。タクティカルマスターやサムライエッジ、クロームステンレスなどバリエーションを増やしたが、2012年8月に新メカを搭載したM9A1が発売され、今回のM9ピストルはその原点回帰ともいえるバリエーション展開となった。
作動性の向上もさることながら、デコッキング機能や可変ホップアップなど、現在求められる機能を搭載した最新モデルである。
パッケージデザインはシンプルなマットブラック一色。中央に光沢のあるU.S.M9の商品名が入る。
箱のサイズは30.5 x 19 x 5.5cm。
内部もブラックで統一。
パッケージ内容は、本体、マガジン、保護キャップ、フォロアーストッパー、クリーニングロッド、取説、注文書、0.2gBB弾少々。
ずしりと重いM9ピストル。フレームとアウターバレルはブラスト仕上げで艶消しのザラッとした手触り。スライドは半光沢のブラックで質感の差を表現している。
ベレッタ独特のスライド上部が大きく開いているデザイン。もちろんスライドもフレームもアウターバレルもABS樹脂製なのだが、質感の違いによってチープさを極力排除しようという作り手の意思が伝わって来る。
マズルのラウンドシェイプなども実銃の形状をうまく再現している。スライドの刻印はU.S. 9mm-MILITARY MOD.-65491となっており、その横の楕円のマークは袋文字のMBというマルイオリジナルの刻印。
ホールドオープン。ベレッタ特有の優雅さが感じられる。こちら側のスライド刻印は ASSY 9457598-65491となっていて、ミリタリーモデルをリアルに再現した刻印となっている。フレームにはU.S 9mm M9 TOKYO MARUI MADE IN JAPANとある。
参考までに、実銃のミリタリーモデルの刻印。2009年横田空軍基地に展示のモデル。
ノズルの後退量が大きくなってエジェクションポートがよりリアルになった。スライドのエジェクションカット面が内側に傾斜しているのも実銃同様に再現。
リアサイトはホワイトドット1点。
ハンマーメカニズムはシングル/ダブルアクション両方可能。
フロントサイトにもホワイトドット。
つるっとしたダストカバー部。これぞベレッタM9だ!というファンも多いだろう。フレーム、トリガーガード内外もパーティングラインは綺麗に処理されている。
M9A1より採用された実銃同様のデコック機能も再現。コックされたハンマーを安全に落とすことができる。
セフティレバーは左右から操作できるアンビタイプ。
グリップ。グリップパネルのマークはベレッタのものに似せているが、マルイオリジナル。
グリップ底部にはランヤードリングを装備するのも軍用銃らしいポイント。
六角レンチでグリップスクリューを回してグリップパネルを取り外す。パネル内側には錘が入っている。
なお、マガジンキャッチボタンは左右入替可能。
Hogueのグリップがポン付け。ただし、グリップスクリューに付いているプラワッシャーは取り外したほうがしっくり取り付けられた。また、グリップスクリューはトルクを掛け過ぎるとフレームに埋め込まれた真鍮製の受けパーツがもげてしまうので注意。
マガジンは亜鉛ダイキャスト製で6mmBB弾を26発装填できる。M9A1はもちろん、旧製品のベレッタM92シリーズとも互換性がある。
実測重量は951g。重量感はかなりある。
実銃のM92FSが弾を除いて945gなのでかなりリアリティのある重量といえるだろう。
通常分解。矢印のテイクダウンレバーを90度回転させ、スライドを前方へ引き抜く。特殊な工具なしにここまで分解可能。
可変ホップアップの調節ダイヤルはチャンバーの右横にある。工場出荷時で0.2gBB弾にてホップ適正にセットされている。ダイヤルはリコイルスプリングを外さなくても調節可能。
インナーバレルに取り付けられた錘。このおかげでマルイのM9シリーズは前後のウエイトバランスが良好。
M9といえばビアンキのM-12ホルスター。「実銃から採寸」と謳うだけあって、もちろんジャストフィット。LC-2のピストルベルトに吊るしたくなる。PASGTヘルメットやM1ボディアーマーなど80年代米軍装備以降にはM9は必須アイテム。
同社のM9A1と比較。
グリップ前後の滑り止めがチェッカーかグルーブかと言った違いがある。またリアサイトも2ドットか、1ドットかという違いもある。
10月末のこの季節、関東は比較的肌寒い陽気。ガスブロにはつらい季節だが、実射してみるとそんな気持ちとは裏腹に相変わらずのまっすぐ伸びる弾道。距離30mでマンターゲットに全弾命中できる集弾性能がある。もはやこの安定した弾道はゲームでもシューティングでもマルチに活躍できる性能と言えるだろう。
ブローバックのリコイルについては、マルイ最新のポリマーフレームオート程ではないが、それでも旧モデルからしたらリコイルの切れ味はずいぶんと向上したと感じる。リコイルの感触としては姉妹モデルのM9A1と何ら変わりはない。
80年代以降の米軍コスをするなら必ずや一丁は持っておきたいM9ピストル。
マーティン・リッグスや、ジョン・マクレーンといった銀幕のヒーローに成りきるにも必要なド定番モデルといえる。まあ、実際には彼らの使う銃は民間モデルのM92FSだったりするが、ヒーローはそんな細かいことは気にしないのだ。
あ、やっぱり二丁持って鳩飛ばしながら撃ちまくりたい!? いやいや背中にガムテで貼り付けてクリスマスに上半身裸でしょう?
うーん、M9片手にバーボン呑みながらハリウッド映画を観たくなってきた(笑)。
ちなみに、ベレッタ社最新モデルはM9A3。タンカラー、バーテックタイプのストレートグリップ、アンダーレール、トリチウム・ナイトサイト、サプレッサー装着用バレルエクステンション、大型マグリリースボタン等が装備される。マルイのM9シリーズの次回バリエーションとしては筆頭候補なんじゃないかな。
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