東京マルイ 次世代電動ガン AKS47
東京マルイの次世代電動ガン、AK47のバリエーションモデルとして、フォールディングストックを装備したAKS47が登場した。
東側を代表するアサルトライフルであるAK47。そして今年はその開発者である故ミハエル・カラシニコフ氏の生誕100周年にあたる年でもある。
モスクワの博物館では記念イベントで地元の小学生がAK47の分解組立競争をするなんていうニュースもあったくらい、ロシアでは象徴的な銃だ。
次世代電動ガンのAK47が発売されたのが2017年12月、そして2019年春、そのバリエーションモデルとして発売されたAKS47をレビューしていこう。
パッケージは金属のボックスをイメージした硬質感のあるテクスチャや鋲が演出されている。パッケージサイズは横101cm x 縦27cm x 厚9.5cmでAK47と同じ大きさ。
パッケージ内はODカラーの布が敷かれており、付属品箱は油紙のような質感のものでこだわっている。
パッケージ内容は本体、マガジン、保護キャップ、フロントサイト・アジャストツール、マガジンアダプター×2、取扱い注意・説明書、六角レンチ、チャージャー、チャージングロッド、クリーニングロッド、BB弾少々。
ストックを伸ばした全長は888mmとAK47と比べて1cmほど長くなっている。重量も150g程度重い。
レシーバーはアルミダイキャスト製で、しっかりとした剛性がある。なまめかしい質感の仕上がりも美しい。また検査印などの細かい刻印も実銃を参考に再現されている。
実銃のAK47の削り出しレシーバーの硬質感をリアルに再現している。
レシーバーカバーはスチールプレス製。シルバーのボルトは射撃に連動して激しく前後するギミックがある。またオートストップ機構も搭載しており、残弾0でユニットが自動停止、マガジンを交換して一度ボルトハンドルを引けば再び撃てるようになる機能も次世代AK47から継承している。
レシーバーカバー取り外すことができる。メカボックス上部にシュート&リコイルエンジンが搭載されている。
トリガーは亜鉛ダイキャスト製。トリガーガードはスチール製だ。
ボルトハンドルを半分ほど引くと可変ホップアップの調節ダイヤルにアクセスできる。最後の1センチほどは少し抵抗があるのでしっかり引こう。
AK特有のセレクターレバー。一番上がセーフティーで、真ん中がフルオート、一番下がセミオートとなる。
操作は切り替わりのクリック感がしっかりしていて確実だ。
タンジェントタイプのリアサイト。目盛りは800mまである。横のボタンを押して前後にスライドさせれば上下に調節できる仕組み。
AK特有のロングストロークガスピストン方式のガスブロック形状をリアルに再現。素材は亜鉛ダイキャスト製だ。
アウターバレルはアルミ製。バレル下のクリーニングロッドは別パーツだがダミーとなっている。
フロントサイトピンは付属のツールで上下の調節が可能。
マズルキャップは取り外すことができ、M14逆ネジ仕様となっているので各種対応サプレッサーを取り付け可能だ。
特徴的なフォールディングストック。アーム部は亜鉛ダイキャスト、バット部はスチールプレス製。
折りたたむには、まずバットプレートを伸ばす。この部分はロックはないので、手でグイッとやればOK。
続いてストックアーム根元のロックボタンを押しながらストックを下側に回転させるように折り畳む。
マガジンを装着していてもそのまま折りたたむことができる。バット部がU字型になっているのはそのためだ。
ストックを折り畳んでも撃つことができるので、CQBなどの閉所では重宝しそう。ストックを伸ばすには再びロックボタンを押しながら行う。なおストックを折り畳む際には最後に少しだけ抵抗があるのでグッと押し込んでやると写真の位置まで収納できる。
樹脂製のグリップには、マルイのノウハウである職人による木目調の筆塗りが施されている。ただグリップが細身でつるつるしているのでグローブを装着していると滑りやすい。
ハンドガードも樹脂製の木目調。バッテリーはハンドガード内にセットする。カバーをオープンするにはまずレシーバー側面のレバーを上へ回す。
するとアッパーハンドガードが取り外せる。バッテリーコネクタはミニコネクター仕様。
ハンドガード内にマルイ純正ニッケル水素8.4V 1300AhミニSバッテリーをセット。コードが後向きになるようにセットする。
付属マガジンはスプリング給弾の90連。最後の1発まで撃ちきることができる。またスタンダード電動ガン用マガジンアダプターが付属するので、スタンダードの600連や250連マガジンを使用することもできる。
マガジン右側のスイッチを入れるとフォロアーが上がり切らなくなり、空撃ちモードとなる。
本体+マガジンの実測重量は3175g。これにバッテリーの重量が加わる。90連マガジン単体の重量は260g。
実射テスト
今回の実射テストは東京サバゲパークのシューティングレンジで30m、40mの射撃テストを行った。BB弾は東京マルイのベアリングバイオ0.2gと0.25gを使用。
また、今回はぴっちょりーなに女性目線でのレビューや実射を行ってもらったので動画を観て欲しい。
命中精度はさすが東京マルイというべきもの。0.2g、0.25g弾どちらでも伸びのある安定した弾道だ。作動性も高くトラブルは一切なし。
30mでも40mでもサバパーのレンジに設置されている一斗缶を積極的に狙っていける精度がある。初速も89~90m/sと十分だ。
剛性が高いので、リコイルはドシュッと引き締まっており、金属製のストックを伝わってシャープに肩に響く印象。
AKS47は光学照準器がそのままでは搭載できない。ただサードパーティ製のカスタムレールマウントなどもあるので、モダナイズを目指すならばそちらをチョイスするのもありだろう。
また、ハンドガードとグリップがプラ製でつるつるしているのでグローブだと少し滑りやすいが、こちらもカスタムの範囲でカバーすることができるだろう。
カスタムと言えばマルイのAKS47はあまりにも綺麗すぎるので、ペーパーを当てたり、少しウェザリングしたくなる。そういった使用感を出すカスタムもこの次世代AKの楽しみ方のひとつだと言える。
ストックが折り畳み式になったAKS47はコンパクトに収納できるので、荷物がかさばらず、折り畳んだままストックレスで撃つこともできるので閉所戦闘には有利だ。
また、次世代電動ガンとしてはリーズナブルな49,800円(税別)という価格も嬉しいところ。
AK47シリーズは戦後から現代まで、世界中の戦争・紛争地域で使用されてきた超ベストセラーライフルなのでミリタリー
コスプレには欠かせない存在。一丁持っておくと、なにかと使える電動ガンだ。
スペック&弾速データ
全長 | 643mm / 888mm (ストック展開時) |
重量 | 3,300g (空マガジン、バッテリー含む) |
銃身長 | 300mm (インナーバレル長) |
装弾数 | 6mmBB弾 90発 |
定価 | 49,800円(税別) |
発売日 | 2019年4月19日 |
最高 | 90.41m/s |
平均 | 89.80m/s |
最低 | 89.28m/s |
ジュール | 0.806J |
回転数 | 907rpm (15.1発/秒) 東京マルイ ミニSニッケル水素バッテリー8.4V使用。 |
協力:東京マルイ、ビレッジ2、東京サバゲパーク
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