東京マルイ 電動ガン AKS74N【エアガン レビュー】
実銃のAK74はそれまでのAKMに代わり、1974年にソビエト軍に採用された5.45×39mmライフル弾を使用するアサルトライフルだ。AKとはアブトマット・カラシニコバの略で、開発者のミハイル・カラシニコフから由来している。AK47に使用される7.62×39mmライフル弾はパワーに優れるものの、すでに時代は小口径高速弾の流れであり、西側諸国で言えば、5.56mm×45ライフル弾を使用するM16アサルトライフルがすでにベトナム戦争で実用化されていた。
東京マルイが2009年10月に発売したAKS74Nは、次世代電動ガンAK74MNのバリエーションモデルだ。
AK102と同時に発売されたAKS74Nは、フルサイズのAK74に木製タイプハンドガード、スチールプレス製のフォールディングストック、AKS74U同様のベークライトマガジンを装備しており、現代的なスタイルのAK102とは対照的な趣がある。
東京マルイ AKS74N 電動ガンスペック & 弾速データ |
全長 |
703mm/945mm(ストック伸長時) |
重量 |
2,960g(バッテリー含む) |
銃身長 |
-mm(インナーバレル長) |
装弾数 |
6mmBB弾
74発 |
定価 |
49,800円(税別) |
発売日 |
2009年10月7日 |
メカBOX |
Ver.9/EG1000S |
バッテリー |
ミニS |
|
最高 |
88.90m/s |
平均 |
88.20m/s |
最低 |
86.76m/s |
ジュール |
0.778J |
※エクセル バイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、10発での測定、気温22.4度、湿度48.0%
パーツリスト(AKS74N専用パーツ)
パーツリスト(AK74MN共通パーツ) |
レシーバー左側面。アルミダイキャスト製のレシーバーにスチールプレスのレシーバーカバー。レシーバー側面にはサイドマウントベースが装備され、純正オプションパーツの
サイドロックマウントベースにより、各種光学照準器を搭載可能だ。
レシーバー右側面。次世代電動ガン特有のシュート&リコイルエンジンを内蔵し、射撃時にボルト部分が激しい金属音と共に前後に可動する。同時に内蔵されたウエイトも激しく動くことで、従来のスタンダード電動ガンより大きな射撃時の反動を味わえる。
セレクターレバーはAKシリーズ同様。
1段下げるとフルオートポジション。
さらにもう1段下げるとセミオートポジションとなる。
ボルトハンドルを引くとホップアップ調節ダイアルにアクセスできるのもAK74MNシリーズ同様。
アウターバレルはアルミ製で剛性が高く軽量。独特の形状の大型マズルブレーキは
AK74MNと同形状。亜鉛ダイキャスト製で質感も良い。
フロントサイトポストの形状もAK74MNに順ずる。フロントサイトピンは付属のアジャストツールで上下に調節可能。
赤矢印のロックピンを押し込んだままマズルブレーキを回転させれば、取り外すことができる。
マズルブレーキ装着用の大きなネジは正ネジ仕様だが、マズル先端はM14逆ネジ仕様となっているので、対応する各種サイレンサーを取り付け可能だ。
タンジェント式のリアサイトはエレベーション調節ボタンを押しながらスライドバーを前後させて高さ調節可能。
AKS74Nオリジナル形状の木製タイプのハンドガード。素材はプラ製ながらマルイお得意の木目塗装仕上げで、リアルな質感となっている。
矢印のテイクダウンラッチを上へ跳ね上げればハンドガード上部が取り外せる。
この中へミニSバッテリーを収納する。
AKS74U、AK102同様のスチールプレス製のフォールディングストック。矢印のボタンを押してレシーバー左側面へ折りたたむことができる。
ストックを折りたたんだ状態。
ストックは矢印のストックロックレバーで固定されるので不意に開くことはない。
ロックレバーを押し込んでストックを解除して伸ばす。
レシーバー下面から。マガジンキャッチはトリガーガード前方矢印の位置にある。グリップは樹脂製で、こげ茶色のプラムカラータイプ。
グリップ内にはEG1000Sハイトルクモーターを内蔵する。
マガジンは赤茶色のベークライトタイプで、6mmBB弾を74発装填できる。
AKS74Uに標準装備されるものと同じマガジンだ。
社外品のATLANTIS 1600mAhニッケル水素バッテリーを装備しての実測重量は3,145g。
74連マガジン単体での重量は176gだ。
総評だが、フルサイズの全長に木製ハンドガードを装備し、AK然とした温かみのあるスタイル。この味のある雰囲気を好むユーザーは多いはずだ。
実射性能はAK74シリーズ同様に、シュート&リコイルエンジンは快調で激しい衝撃と共に楽しい撃ち味を堪能でき、弾道性能についてももはや申し分ないフラットで安定した弾道特性だ。初速は今回の個体では88m/s程度となり、前回レビューの
AK102よりやや低い結果となったが、これは個体差といったところだろう。それでもこの数値では十分な初速といえる。
必要に応じて純正オプションの
サイドロックマウントベースでドットサイトやスコープなども搭載できるし、サバイバルゲームにおいてもその高性能は発揮できるだろう。
2009/11/08
■関連レビュー
東京マルイ 次世代電動ガン AK102
東京マルイ 次世代電動ガン AK74MN
東京マルイ 次世代電動ガン AKS74U
東京マルイ 電動ガン AK47