東京マルイ 電動ガン AK102【エアガン レビュー】
実銃の
AK102はロシアのイズマッシュ社が開発したアサルトライフルだ。世界で最も使用されているアサルトライフルAK47の後継ライフルであるAK74シリーズを、海外輸出用に西側諸国でメジャーな5.56mm×45 NATO弾仕様にしたバリエーションモデルとなっている。AK101はフルサイズアサルトライフルで、AK102は銃身が短く切り詰められたカービンモデルとなる。
東京マルイはこのAK102を、2007年12月に発売となった次世代電動ガンAK74MNのバリエーションとしてモデルアップした。
イズマッシュ社のWEBサイトを見てみると実際のAK102はハンドガードにレールがなく、ストックもAK74譲りの樹脂性ストックで、フラッシュハイダーも
AKS74Uに似たものであるが、マルイのAK102はこれにAKS74Uのスケルトンストック、クリンコフタイプの大型フラッシュハイダー、4面レール付き樹脂製ハンドガードを装備したカスタム仕様といった構成になっている。
東京マルイ AK102 電動ガンスペック & 弾速データ |
全長 |
602mm/848mm(ストック伸長時) |
重量 |
2,900g(バッテリー含む) |
銃身長 |
-mm(インナーバレル長) |
装弾数 |
6mmBB弾
480発 |
定価 |
49,800円(税別) |
発売日 |
2009年10月7日 |
メカBOX |
Ver.9/EG1000S |
バッテリー |
ミニS |
|
最高 |
95.50m/s |
平均 |
94.25m/s |
最低 |
93.11m/s |
ジュール |
0.888J |
※エクセル バイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、10発での測定、気温25.1度、湿度52.0%
パーツリスト(AK102専用パーツ)
パーツリスト(AK74MN共通パーツ) |
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AK102の特徴であるカービンサイズのバレルレングス。これにクリンコフハイダーと4面レール付き樹脂製ハンドガードが、いかにも現代的でメカニカルな印象。
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レシーバーは
次世代AK74シリーズ同様にアルミダイキャスト製。フレーム剛性は非常に高い。左側面にはサイドロックマウントレール固定用のサイドマウントベースがある。マガジン側面に5.56 NATOと仕様弾薬をあらわす刻印がある。
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レシーバー右側面には大きなセレクターレバーがあり、セフティ、フルオート、セミオートを切り替えられる。また次世代電動ガン独自の射撃時に激しく可動するボルトを備える。
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樹脂製のハンドガードはブラックで精悍な雰囲気。上下左右4面にマウントレールを備える。ハンドガード後ろのテイクダウンラッチはこのAK102用に新規形状となった。
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ハンドガード上部を矢印のテイクダウンラッチを操作して取り外し、バッテリーを装着する。
ラミネートパックの社外品バッテリーも装着可能だが、8cm以上の長いコードを備えたものでないとコードの取り回しができないので注意。
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セレクターは右側面にある。
写真はセレクターレバーがセフティポジションになっている。
実銃だと、この状態でボルトハンドルを引いてもボルトが半分くらいまでしか引けず、弾薬を装填できない。

セレクターレバーを1段下げるとフルオートポジションとなる。
さらにもう一段押し下げるとセミオートポジションとなるのはAKシリーズ共通の操作。
セレクターとフレームは金属製なので、切り替え時にカッチリとしたクリック感があり、心地よい。
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ボルトハンドルを引くとホップアップ調節ダイアルが現れる。
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リアサイトはタンジェント式。
スライドバーを移動させてリアサイトを上下に調節する。
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フロントサイト。
付属のサイトアジャストツールで上下に調節可能だ。
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フラッシュハイダーはクリンコフタイプ。
ノベスケのKFHに似ている。
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矢印の突起を細い棒の先で抑えて押し下げながらフラッシュハイダーを回転させて取り外すことができる。
先端がM14逆ネジ仕様となっているので、各種サプレッサーを装着可能。
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スチールプレス製の折りたたみ可能なフォールディングストックは
AKS74Uと同等のもの。がっしりと丈夫で構えやすい。矢印のボタンを押して左側面に折りたたむ。
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ストックを折りたたんだ状態。
矢印の部分のストックロックレバーでロックされる。
ロックを解除するにはレバーを指で下げればストックのロックは解除される。

せっかくのレールハンドガードなので、オプションを搭載してみた。上面レールには小型軽量のオープンドットサイト「C-MORE CRW」を搭載。これは
香港マニアで購入した実物。チューブタイプに比べて素早くサイティングできるお気に入りの光学照準器。そして右サイドレールには
SUREFIREのM600スカウトライト(レプリカ)を装着。ウエポンライトとしては小型軽量ながら200ルーメン以上の本家をしのぐ明るいLEDライト。アンダーレールには
タンゴダウンのショートバーティカルフォアグリップを装着しライトのスイッチをテープで固定する。
ゴツくなったが、それぞれのパーツが軽いのでそれほどフロントヘビーにはならない。

マガジンは6mmBB弾を480発装填可能なゼンマイ給弾の多段数マガジンが標準装備される。5.56mm×45の刻印が左側面にある。
矢印の蓋がグローブをしていても開けやすくて良い。
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マガジンボトムにはゼンマイ巻き上げ用のギザギザのハンドルがある。
標準で480連マガジンが付属するとは非常に心強い。

実測重量は社外品のニッケル水素ミニバッテリー含めて3,080g。
さて、実射性能だが、すでに次世代AK74シリーズでプルーフされたすばらしい伸びのある弾道であり、安心感すら覚える。
パワーはシリーズ中最高を誇る94.25m/sが計測された。これは新品での初速なので、慣れてくれば若干初速は落ちるだろうと予測できるが、ほぼ限界ギリギリの最高値であり、もはや内部のカスタムのしようがないほどに高性能といえる。
また、次世代電動ガンの特徴であるシュート&リコイルエンジンにより、金属的な射撃音とドシッとしたリコイルが心地よい撃ち味を演出している。
なんといっても取り回しのしやすいカービンサイズであり、ハンドガードに設けられた4面マウントレールにより、ドットサイト、ウエポンライト、バーティカルフォアグリップなどさまざまなオプションを容易に装着できるのが魅力的。
5.56mm×45NATO弾を使用するという設定もPMC装備のプレーヤーには嬉しいところ。480連多弾マガジンも標準装備し、次世代電動ガンのAK74シリーズとしてはもっとも実用的なモデルといえる。
2009/11/02
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