東京マルイ BBスポーツフィールド

東京マルイ BBスポーツフィールド サバイバルゲーム フィールド

2006年9月9日に埼玉県八潮市にオープンし、惜しまれつつも短期間で閉店してしまった東京マルイのBBスポーツフィールド。
当時最先端の機材と、破格の予算を投入して東京マルイが作ったインドアフィールドがどのようなものだったのかを改めてレビューしてみたいと思う。

もう一度言うが本フィールドはとっくに閉店しており、現在は営業していない。くれぐれも「ハイパー道楽で見たんですけど、遊べますか〜?」とか、マルイに問い合わせなどしないように!!

2006年当時、関東の有料フィールドで言うと、IBF八王子、SPL、ユニオン、スプラッシュ、デコボコランドといった老舗フィールドが片手で数えられるくらいしかなかっただろうか。関東近辺でもまだ河川敷や山林などでゲームが行われていた緩やかな時代だ。

そんな中、トイガンメーカー直営のサバゲーフィールドとして鳴り物入りでオープンしたのが、東京マルイ BBスポーツフィールドだった。

フィールドマップ
フィールドマップ。エントランスの車寄せがあり、入口を入ると、セフティゾーンと受付がある。

受付カウンター
受付カウンター。

デカ広報
当時は東京マルイの広報社員がフィールド運営業務を行っていた。デカ広報こと島村さんが若い!!
右は広報課社員だった諸岡さん。現在は退職されている。

セーフティエリア
セフティゾーンは6人掛けのテーブルが13卓、合計78席あり、壁際には荷物棚も設置されていた。

利用誓約書
施設利用に際しては利用誓約書を記入し、メンバーズカードが発行される。会員登録は無料。ただしカード紛失時の再発行料は200円だった。利用誓約書.PDF (212KB) | 利用規則.PDF (277KB)
マーカーはマルイのロゴ入りで、チームカラーに合わせて赤、青、黄、緑の4色。くるっと腕に巻き付くタイプ。会員特典か何かでオリジナルストラップが貰えた。

券売機
利用券の券売機が受付横に設置される。

利用料金は3,000円
フィールド利用料金は3,000円。駐車場利用は別途500円が必要。その他保護キャップやBB弾、ガスやバッテリー、充電器やローダー、シリコンスプレーなども販売していた。

東京マルイ製のみ
使用できるエアソフトガンは東京マルイ製のみ、すべてのエアソフトはセフティゾーンではマガジンを外してセフティオンはもちろん、保護キャップの装着が義務化されていた。

セフティ奥側
セフティ奥側から。
営業時間は午前の部が9:00から、午後の部が13:30から、夜の部が18:00からと三部構成で、各部先着予約順で80名まで参加可能だった。夜の部はほとんど開催されなかったようだ。

観戦モニター
フィールド内を観戦できるモニターが二台壁掛けされ、フィールド内には複数のカメラが設置されていて切り替わって表示されていた記憶がある。

貴重品ロッカー
貴重品ロッカーは100円硬貨が戻ってくるタイプで自由に使用できた。

喫煙ルーム
分煙となっていて喫煙ルームが設置されていた。

更衣室
男女別のトイレがあり、その中にそれぞれ更衣室が設置されていた。

東京マルイ製品のショーケース
入口横のショーケースには東京マルイ製品が展示され、その裏側には距離6.5mのシューティングレンジがあった。

弾速測定機
ここで弾速チェックを行っていた。弾速測定機はクローニーを使用。使用できるのはマルイのエアソフトガン限定だが、2006年は極悪なパワーアップ時代を経てようやく改正銃刀法が施行された年。パワーレギュレーションは0.8J以下、BB弾は0.2g以下という現代のインドアフィールドにも通じるものだった。

弾速チェック
弾速チェックはフィールド側が用意したマガジンと弾を使用してスタッフが計測していた。
ちなみにこの当時、次世代電動ガンやハイサイクル電動ガンはまだ発売されていない。ガスガンのパワーソースはHFC134aのみ、外部ソース禁止、ハイサイクルカスタム禁止というレギュレーションだった。

バトルゾーン
バトルゾーンは2層構造になっていて、当時としてはとても凝った造作で、バトルゾーン内もセフティエリアもエアコンが効いておりとても快適だった。ゲームにあたりフルフェイスゴーグルは着用必須だ。

スライディングも可能
床はつるつるとしたゴムのような材質でダッシュやスライディングは禁止だったが、皆やっていた記憶が...。バリケードは箱状や六角形の柱状で、跳弾防止のためゴム製の縞鋼板シートが貼られていた。柱バリケにはR1〜4、L1〜4の名称がつけられ、赤と黄色のラインで識別されていた。バリケは乗ったり動かしたりしてはいけないルール。

ブリッジ、デッキ
ブリッジ、デッキと呼ばれる2階部分は、フィールド外周をぐるりと囲んでおり、フィールド奥まで見渡せる。バトルゾーンの広さは35m×15mほどだ。

2Fブリッジ部
2Fブリッジ部。手すりにはほとんど壁が無く、なかなか侵攻しづらかった記憶がある。
ゲームはセミ戦、フル戦、フラッグ戦など。

メッシュの床
デッキ、ブリッジ共にメッシュの床となっていて、移動すると結構な金属音がしていた。

階段
階段の手すりには壁があり、また階段幅も広いので音はするが昇り降りは楽だった記憶がある。

スタートボックス
バトルゾーン両端のデッキ下はスタートボックスとなっていて、ゲーム開始前はこのルーム内にプレーヤーが集まり、扉が閉じられる。

赤いライトが点灯
このボックス内は薄暗く、赤いライトが点灯していて、これから始まるバトルの緊張感を高める演出だった。


スタート前には場内スピーカーから英語で男性のカウントダウン音声が流れ、開始と共にドアを勢い良く開けてバトルゾーンに突入するのはとても楽しかった。


ローライトコンディション
通常の照明モードと、ローライトコンディションのモードが楽しめた。蓄光弾でのトレーサー射撃や、65ルーメン以下であればライトも使用可能だった。

斬新な演出
照明演出ローライト 今でこそインドアフィールドで赤や青の照明演出は当たり前だが、当時としては斬新な演出だった。

シューティングレンジ
フィールド内にもシューティングレンジがあり、デッキ2からデッキ1へ向けてゲームの合間にホップ調整などが行えた。

エアコン完備
フィールド内もセーフティエリアもエアコン完備、特に夏は快適だった。

デッドマーカーボード
チームカラーは赤、青、黄、緑の最大4チームを編成しローテーションでゲームを回していた。
各チームごとにデッドマーカーボードもあり、人数管理をしていた。

駐車場
フィールド近くには番号管理された25台分+来賓用10台分の駐車場があった。駐車料金は500円だった。

首都高速6号三郷線八潮出口から3分とアクセスも良く、完全空調設備完備のインドアフィールドで、料金もアウトドアと変わらず、レギュレーションは他より厳しいが、美しく作りこまれた最高の環境ともいえるフィールドだった。
しかし、東京マルイのBBスポーツフィールドはわずか1年ほどで閉店してしまった記憶がある。(2007年冬頃には定例会が休止している。)
閉店理由としてはスタッフ不足と、マルイ製品のみの使用制限ルールが原因と公式ツイッターでアナウンスされている。
また、利用者として遊んだ経験で言うと、インドアフィールドという性格上、ゾンビ問題など、利用者のマナーに起因する点も多分にあったと記憶している。
マルイの社員が通常業務とは別に休日返上でフィールド運営するのはかなり酷だったのかもしれない。
フィールド繁盛の秘訣は運営のきめ細かさや質であることは昔も今も変わらないのだろう。

旧住所:〒340-0835 埼玉県八潮市浮塚584-1 (現在は閉店し、マルイの倉庫になっている)

2019/05/19


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