ジャパン スティールチャレンジ 2014
2014年9月13日に東京都墨田区にて開催されたジャパン スティールチャレンジ 2014のレビュー。
今年も昨年に引き続きマック堺こと堺達也選手が優勝、大会三連覇を達成した。
ジャパン・スティールチャレンジは5枚の的を如何に早く撃つかを競うスピードシューティング。
ステージは8つある。ステージ詳細は2013年のレビューを参照のこと。
シューターは射撃技術とカスタムガンを駆使してスコアを競う。
ハンズアップと呼ばれる両手を片より高く上げた状態でスタンバイ。ブザーの音と共にホルスターから銃を抜いて撃つ。
ほとんどのシューターはガスブローバックガンを使用している。
パワーソースにはCO2ボンベ(グリーンガス)をコネクトして動作の安定を図っているシューターが多い。
Outer Limitsステージではボックス間の移動がある。この移動中でも銃口は常にダウンレンジへ向けていないといけないルール。
フリーダムアートの丸山社長は電動ハンドガンのグロックを使用していた。反動が無くて使いやすいのだそう。
今年のJSCはすみだ産業会館にて開催された。
今年で三連覇を果たしたマック堺氏。試合前の緊張のなかカメラを向けると笑顔を見せてくれた。
「来年も優勝しちゃうぜ?」と言ったかどうかは定かではないけど。果たして来年も優勝なるか?
大会リザルトはジャパンスティールチャレンジの公式サイトにてどうぞ。
各選手の使用しているエアガンやホルスターの種類も載っていて道具選びの参考になる。
さて、今大会も昨年同様ハイパー道楽からMARUが参戦!!
2回目のJSC参戦の新米シューター、MARUのレポートでお届けする。
第30回 2014 Japan Steel Challenge 挑戦記
去年はシューティングマッチの右も左も分からないズブのド素人が、無謀にもJapan Steel Challenge(JSC)に初挑戦するまでと、挑戦してみての感想をリポートしてみます。
あれから約1年、シューティングマッチに魅了され「アンリミテッド」や「PMC」に挑戦し、「JWCS」や「JSC」の練習会等に参加し、素人に若干毛が生えてきた(オデコは日々広くなっていますが。。。)小生が、2回目の「JSC」挑戦時の感情や気持ち、感想などをつづらせて頂きます。
エントリークラス・道具の変更
初参加の去年はタクティカルクラスでエントリーし、競技自体は非常に楽しかったものの、結果はさんざんなありさまでした。
そこで今年は道具に頼る作戦でオープンクラスにエントリー。
オープンクラスはダットサイトやレースホルスターの使用が可能となりました。
今年の使用ガンは東京マルイさんのG17をベースに、フリーダムアートさんのアサルトフレームとアキュコンプDにC-moreを搭載。
ホルスターは隼をチョイス。
ダットサイトはアイアンサイトよりも確実で速いサイティングが可能。のはず...。
レースホルスターは通常のホルスターよりも早くドローが可能。のはず...。
JSC練習会
今年も無事にエントリーが叶ったものの、なかなか練習する時間が取れないのはJSC参加者皆様の同じ悩みかと。
しかしさすがに開催1ヶ月前ぐらいから練習しなくてはと焦り、どこかで練習会をやっていないかとWEBで調べ、TARGET-1さんのスチール練習会と、Blue Targetさんの練習会に参加。
TARGET-1さんスチール練習会では皆さん和気藹々と楽しい雰囲気の中で練習し、そこでまた新しいシューティング仲間に出会えた事は大きな喜びでした。また、タイミング良くあのマック堺さんのシューティング講座も受ける事ができ目からウロコのアドバイスを頂けた事も収穫。
Blue Targetさんの練習会では、去年のJSC練習会から色々アドバイスを頂いている石井名人や同時期にシューティングを始めた仲間達と切磋琢磨の熱い練習を行いました。
ここで第一の目標である110秒を切り104秒台!
「これは本戦で100秒切りだな!」と、心の中でガッツポーズ。
それは私のはかない夢であり、今回の挑戦の大失敗の元凶となるのです。
JSC当日朝
会場に到着するとすでに多くの知り合いや仲間が準備をしていました。
挨拶と共にお互いの健闘にエールを送りあえるのは、去年一人ぼっちで参加した寂しい朝とはまったく違い、非常に楽しく気持ちが良いものでした。知り合いや仲間が増えるというのは本当に嬉しいですね。
しかし、挨拶を一通り終え控えのテーブルにつきマッチの支度を始めた途端、去年には無かった感情と体調に襲われます。
ドキドキする。呼吸が浅い。喉が渇く。落ち着かない。更年期障害?
初参加の去年は結果を考えず、その日を楽しく粗相無く無事に終える事だけの気軽な気持ちでしたが、今年は結果をかなり意識していました。
「100秒切ってやろうじゃないか!」浅はかな考えの欲に苛まれて、自分で自分にプレッシャーを掛け、押し潰されていたのです。
JSC競技開始
私の所属するスクワッドはステージ「Smoke and Hope」からのスタート。
JSCの中で1番の超高速ステージからです。(要はJSCで一番簡単なステージ?)
このステージの私の目標タイムはワンストレングス2.3秒x4のステージ9.2秒。
あわよくば目標タイムより早く撃とうと欲の塊と化していました。
いよいよファーストストレングス。
シューターBOXに立つ。
脈拍が速い、手の平がかなり汗で湿っている。タオルで何度も手を拭き、深呼吸。しかし呼吸が浅い。極度の緊張状態。
レンジオフィサーからのコール「アーユーレディー。スタンバイ。」
「ビーーー」タイマーの音が遠い。
「あら?体が動かない!グリップはどこだ?へんな所握っちゃったぞ?」もたもたしながらドロー。
初弾、距離が近く大きなレクタングルターゲットを外す!!!!!
頭の中が真っ白。心臓バクバク。地に足が着いておらずフラッフラ。
シューティングの基本、ターゲットを狙って撃つ!なんて事はどこへやら。
その後の記憶は無いが、恥ずかしい程の乱射状態だったと思います。
なんとかストッププレートに着弾。
練習では絶対にはずさない、はずすはずが無い「Smoke and Hope」の初弾を外す。
「ど~なってるの~~~?????」 茫然となりました。
イレ込過ぎの競馬馬のような最悪のスタート。
ただただ未熟。
JSC競技を通して
今回はレンジオフィサー(RO)助手として、同じスクワッド選手のタイム記入の手伝いをしました。
後ろから色々なROとシューターを見ていて色々と勉強になった事はもちろんの事、競技運営側の方々やROのご苦労を痛切に感じることができました。
また、シューティングマッチに挑んでいると、自分と他のシューターとの優劣は全く気にならないですね。
ガントラブルがあった選手には自分の事のように心配になるし、早いタイムが出ると自然と「ナイスラン!」と声を上げてしまいます。
去年同じ時期に始めた仲間でもありライバルのシューターが良いタイムを出しても、本当に心から嬉しいです。シューティングマッチは自分との闘いが醍醐味かと思いました。
自分の撃った弾は全て自分の技術次第。自分が練習し技術を上げた結果がタイムとなり順位となるだけです。
一方、トップシューターの方々は、常にトップクラスにいなければならないプレッシャーや、皆から注目される中でミスをせずストレングスを続け、結果を出す精神力はかなりの事と容易に想像できます。
JSC結果
今年もマック堺さんが総合タイムぶっちぎりの75.22秒で優勝!!!!!
当日、マック堺さんは風邪をひいていた。会話をしていてもかなり体調悪いのが見てとれました。
それでもこの結果。
もおね、精神力・技術・レベルが違い過ぎ。凄すぎとしか言いようがありません。
一方、未熟シューターの私は昼食後に血糖値が上がったせいか?気持ちが落ち着き、若干持ち直したものの、総合タイムは114秒台。第1の目標110秒も切れませんでした。
100秒を切るという自分の実力以上の欲で頭がイッパイになり、平常心を欠き挙句の果てに大緊張。道具に頼る作戦以前の問題です。
まあ結果は今年のJSCも木端微塵に自爆したが、楽しく収穫の多い大会でした。
こんな結果に終わっても、とにかくシューティングマッチは本当に楽しいものです。
1人でも自宅でエアガンを修理・調整したり、新しいカスタムパーツは何にしようかとネットサーフしたり。
仲間との練習の時も、シューティングの話はもちろんの事、よもや話やバカ話をしたり。
シューティングマッチ(大会)の時は格別な非日常感を味わえます。
これからも様々なシューティングマッチやトレーニングに参加し楽しみ、心技体を鍛えて行こう決めました!
最後に、
Japan Steel Challengeの運営・スタッフの皆様、レンジオフィサーをして下さった皆様をはじめ、いろいろご指導・アドバイスを頂きました先輩シューターの皆様、一緒に練習して下さった皆様に心より感謝申し上げます。
МARU
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