平成27年度 富士総合火力演習
photo & report:岡崎雄昌
今年も静岡県は御殿場市、東富士演習場畑岡地区において、人員2300名、戦車、装甲車約80両、各種火砲60門、航空機約20機、その他車両役600両が参加し、「平成27年度富士総合火力演習」
がおこなわれた。
ここ数年、回を重ねるごとに世間への認知度が増し、今回にいたってはチケットの倍率がなんと29倍に達したそうある。
演習は2部構成となっており、前段演習は各種装備の実弾射撃を伴った紹介で、後段演習は畑岡地区を島にみたて、洋上から侵攻して来る敵を海、空自衛隊と協力して(統合による作戦)迎え撃ち、さらに上陸してきた敵を富士教導団が奪回するというシナリオで行われた。
今回は8月18,20日に行われた予行および、20日の夜間演習を取材した。
AH-1Sコブラ対戦車ヘリコプターによるTOWミサイルの発射。よく見るとチューブの方から伸びる誘導用のワイヤーが確認できる。(18日)
中距離多目的誘導弾の発射シーン。手前に見切れているのは12式地対艦誘導弾の捜索評定レーダ装置。(18日)
CH-47JAにより高機動車ごと運ばれて来た普通科隊員達。よく見ると前席の背もたれの形状が新しくなっている。(18日)
こちらも後段演習での10式戦車による射撃。ほぼ同時に発射された事が似通った発砲炎の形状からうかがえる。(18日)
射撃直後のFH-70で、こちらも発射された砲弾がはっきりと写しとられている。(20日)
総火演名物、特科部隊の曵火射撃により描き出される富士山。今年も美しく着弾し観客席からは拍手喝さいが沸き上がった。18日の前段演習。
M230 30mmチェーンガンを射撃し、空薬莢が連なり落ちるAH-64Dアパッチロングボウ攻撃ヘリコプター。湿度が高いためにローター端からベイパーが発生している。(20日)
スラローム射撃で一回目のターン時の10式戦車。右に荷重がかかって、かなり車体が不安定な状態でも射撃が可能なポテンシャルには未だに驚かされる。(20日)
87式自走高射機関砲に引き続き射撃する89式装甲戦闘車。89式装甲戦闘車の搭載する35mm機関砲は、87式自走高射機関砲が搭載している砲を改造したものである。(20日)
後段演習のフィナーレ。各車が発射した発煙弾が炸裂している。この後車両の退場、音楽隊による演奏、装備品展示という流れになる。(18日)
90式戦車の夜間射撃。第2中隊の流星のマークが発砲炎により照らし出されている。右端は74式戦車。 (20日)
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