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2010年5月29日、海上保安庁の観閲式及び総合訓練に行ってきたので、早速レビュー!!
海上保安庁は1948年5月に発足し、海上における治安の維持や海難救助等の業務を行う、国土交通省の外局だ。
海上自衛隊が防衛省の管轄で、外国からの侵略に対しわが国を防衛することを任務とするのに対し、海上保安庁は海の警察(犯罪の捜査及び逮捕等)、消防(火災船の消火などの海難救助)に関する仕事から、水路の測量、海図の作成、灯台などの航路標識の建設、運用など 海に関する様々なことを行う。
全国で11の担当管区に分かれており、514隻の船艇、75機の航空機、全国約12,600名の職員が日々任務にあたっている。
資料・ 地図:海上保安庁
観閲式は海上保安庁が創設された翌年の昭和24年から始まり、当時は「巡視船閲艇式」と呼ばれ、神奈川県本牧沖で14隻が参加。これ以降ほぼ毎年行われ今回で55回目を迎える。
今年は総合指揮官を第三管区海上保安本部長の牛島 清が努め、総勢力、艦艇62隻、航空機19機が参加した。
さて、われわれが乗船する観閲船隊のPLH22 やしま(横浜)。ヘリ2機搭載型の巡視艇だ。
総トン数は5259トンで、しきしま(6500トン)に次ぐ大きさ。
この日は、肌寒く、ちょっと雲行きが怪しいのが心配。
前原誠司 国土交通大臣到着。
乗艦前に2010年ミス日本「海の日」の鈴木亜美さんから青い羽(日本水難救済会)を付けてもらう。
大臣の左は海保イメージキャラクターのうみまる君。タテゴトアザラシの子供。妹のうーみんもいる。
このやしまには前原誠司 国土交通大臣と、鈴木久泰 海上保安庁長官が乗船した。
観閲船隊はPLH22 やしま(横浜)をはじめ、PL31 いず(横浜)、PLH02 つがる(函館)、PLH10 だいせん(舞鶴)の4隻。
本日の乗船人数は、やしま 1375名、つがる 846名、だいせん833名、いず 1260名 (横浜発)で、合計 4314名となった。
ここからは受閲船隊の紹介。受閲船隊は4小隊に分かれている。
まずは第一小隊の1番船、PLH31 しきしま(横浜)。ヘリ2機搭載型巡視船。
続いてPLH06 ちくぜん(福岡)。
ヘリ1機搭載型巡視船。
PL08 とさ(高知)。
1000トン型巡視船。
HL01 昭洋(本庁海洋情報部)。
測量船。
LL01 つしま(本庁交通部)。
航路標識測定船。
第二小隊の1番船はPL52 あかいし(鹿児島)。
2000トン型巡視船。
PL62 はかた(福岡)。
1000トン型巡視船。
PL68 すずか(尾鷲)。
1000トン型巡視船。
第三小隊の1番船はPM31 あぶくま(福島)。
350トン型巡視船。
PS08 かりば(根室)。
180トン型巡視船。
PS09 あらせ(宿毛)。
180トン型巡視船。
第四小隊の1番船はPC109 なつぐも(対馬)。
30メートル型巡視艇。
PC115 あわぐも(中城)。
30メートル型巡視艇。
CL38 しゃちかぜ(名古屋)。
20メートル型巡視艇。
CL125 しらはぎ(宮城)。
20メートル型巡視艇。
ちなみに巡視船と巡視艇の違いは、より広範囲の海域で行動するのが巡視船、主に港内や沿岸部付近でこれらの業務に従事するのが巡視艇という位置づけ。
続いて受閲航空機隊が飛来。
第一群のMH564 ユーカラ(函館つがる搭載機) ベル212、MH617 こはくちょう(舞鶴だいせん搭載機) ベル212、MH908 はまちどり(福岡) ベル412が上空を通過。
第二群のMH909 らいちょう(新潟)。
シコルスキー76。
MH962 まなづる(鹿児島)。
アグスタ139。
第三群のMH806 わかわし(羽田)。
スーパーピューマ332。
MH687 みみずく(関空)。
スーパーピューマ225。
第四群のMA952 うみつばめ(鹿児島)。
サーブ340。
MA722 みずなぎ(羽田)。
ポンバル300。
LA701 ブルーイレブン(羽田)。
YS11A。
LAJ570 ちゅらわし(那覇)。
ファルコン900。
LAJ500 うみわし(羽田)。
ガルフV。
次に関連機関訓練参加船艇が続く。
先頭を誘導するのはPS14 あかぎ(茨城)。
180トン型巡視船。
海上自衛隊の護衛艦 たかなみ(横須賀地方総監部)。基準排水量4650トン、全長151メートル。
漁業取締船 たつまい(水産庁)。
総トン数499トン、全長63メートル。
監視艇 みょうこう(横浜税関)。
総トン数52トン、全長23メートル。
警備艇 ぼうそう(千葉県警察本部)。
総トン数41トン、全長24メートル。
消防艇 すみだ(東京消防庁)。
総トン数39トン、全長24メートル。
曙光(日本水難救済会)。
総トン数16トン、全長12メートル。
外国海上保安機関船艇パレードとして、海巡21(中国海事局所属)も参加。総トン数1859トン、全長93メートル。
前原大臣は操舵室を視察。
後部甲板の観覧席にも出向き多くの観客と握手を交わした。
さて、次は総合訓練のレビューへと続く。海保特殊部隊SSTも登場!!
海上保安庁 観閲式及び総合訓練 パート2へ続く
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