妄想兵器研究所 陸上自衛隊 新型小銃 < 20式小銃 >
ミリタリーマニアの妄想によって導き出された兵器・装備をイラストによって具現化する研究施設へようこそ。今回は陸上自衛隊が2020年に制式採用する20式小銃を妄想します。
妄想:ハイパー道楽 イラスト:でど
1989年に陸上自衛隊が制式採用した89式小銃からすでに30年。現在、技術研究本部と陸上自衛隊は豊和工業に次期型小銃の選定・開発依頼を行っている。
写真は防衛技術シンポジウム2009にて発表された次期新小銃のコンセプトモデル。
技本が正式に発表した先進装具システムが採用されている。
それでは、ここから発展した新小銃の姿を妄想してみよう。
現在、新小銃の妄想仕様要求は概ね以下の通り。
使用弾薬は5.56mm×45弾、NATO規格のSS109弾を基準とする。
レシーバートップにピカティニーレールを装備。
ハンドガード部にアンダーレールおよび、サイドレール、あるいはレールを増設できる機能。KeyMOD / M-LOKのいずれか。
アルミ・樹脂製レシーバー採用による軽量化(二脚、マガジンを除いた本体重量3kg以下とする)を行う。
暗視装置、サーモグラフィなどによる被発見率低下措置処理を施すこと。
作動方式はショートストロークピストン方式を採用すること。
また、ガスレギュレーターにより発射回転数を調整できること。
グリップを交換可能とする。ただし、グリップ内のコンパートメントスペースは設けない。
整備性の向上を目的としたレシーバーのテイクダウンを可能にする。
単射、連射、安全装置機能を選択可能なセレクターレバーを設ける。3点射機能は設けない。
セレクターレバー、マガジンリリース、ボルトリリースは左右両側から操作できること。
ストックは折りたたみ機能を有し、かつ長さを調節できるよう伸縮機能も設ける。
また、チークピースを装着できるようにする。またストックはモジュラー方式とし、テイクダウン後に取り外し・交換可能とする。
バレルは標準仕様で14.5インチ、ショートバージョン(PDW)で8~10インチの2種を採用し、テイクダウンによるアッセンブリ―交換可能とする。
照準器はAimpoint社あるいはサイトロン社のドットサイトを標準仕様とし、必要に応じて低~高倍率スコープの装着も可能とする。
折り畳み式の樹脂製補助サイト(バックアップアイアンサイト)(取り外し可能)を装着する。
フラッシュハイダーは退炎、退反動機構があるものとし、サプレッサーの装着可能な形状とする。
マガジンはSTANAG互換、樹脂製の箱型弾倉とし、装弾数は20発と30発装の2種。また、残弾が視認できるものとする。
別途、簡易的に分隊支援可能な80発以上のボックスドラムマガジンを採用する。
14.5インチ標準仕様のレール下部に単発式の40mmグレネードランチャーを装備できることとする。
また、PDW、14.5インチモデル共に25mmエアバーストグレネードを装着可能とする。本機能装着時はストックを取り外し、レシーバートップレールに固定する。
最終試作として完成した2種のライフルが以下となる。
■A: 5.56mm 標準型小銃
14.5インチバレル仕様の標準型小銃。アッパーレシーバーとハンドガードはアルミ製とし、ロアレシーバーは高強度・耐熱プラスチックを採用。ストック最短時の全長は約840mm。
レシーバー両側面にはアンビセレクターを装備。ア(安全)、タ(単射)、レ(連射)の3つのモードを90度の角度で切り替えられる仕組み。マガジンリリースボタンもある。マガジンハウジングのバーコードは管理用のアルミシール。また暗視装置からの被発見率を低下させるため、主要パーツには特殊剤によるコーティングが施されている。
レシーバー左側面にもセレクターレバーとマガジンリリースボタンがあり、さらにボルトキャッチボタンを備える。なお、ホールドオープンしたボルトをリリースするにはこのボルトキャッチか、レシーバー右サイドのボルトハンドルを操作してボルトリリースを行う。
11インチ長の軽量化された八角断面型アルミ製ハンドガード。米国M社との技術提携によりM-LOKが採用される。もちろんオプションレールによって任意の箇所にピカティニーレールを増設できる。
また、ハンドガード下面にはバイポッドが装着されるが、必要に応じて取り外すことも可能。
ハンドガード左側にはQDスリングポイントが装着される。
マズルブレーキは退炎機能と退反動機構を備え、米A社製のサプレッサーの装着を前提としたネジ切が装備される。また、バレルには銃剣を装着できるバヨネットラグが装備されるほか、バレル上部のガスレギュレーターはダイヤルを回すことで発射速度の調整が行えるようになっている。
作動方式はショートストローク・ガスピストン方式を採用。
サプレッサー、銃剣装着時。
トップレール上に装着されるバックアップアイアンサイト。ドットサイトが標準的に支給される将来を見据えて折り畳み式の樹脂製サイトとなっている。PUSHボタンで跳ね上がる仕組み。
弾倉(マガジン)は従来の金属製から、樹脂製に変更された。残弾確認孔も引き継がれており、装弾数は30発となっている。グリップは樹脂製。グリップアングルはCQBグリップのようにやや立ち気味の角度。全体にステップリング加工が施されホールド性を向上させている。またグリップは交換することも可能だが、オプションパーツが一般部隊に支給されることは稀。グリップ・マガジン同様に米M社との技術提携によるもの。
ストックは樹脂製で折り畳み、伸縮機能を備える。底部のストックリリースボタンを押すことで右側面へ折りたためる。ストックは左側面のリリースボタンを押しながら6段階に伸縮可能。チークパッドも2段で上げ下げができる。また、QDスリングホールを備えるほか、ストック基部にスリングスイベルも装備される。
ストック折り畳み時はわずかにオフセットされているため、ボルトの作動には干渉しない。この状態での射撃も可能となっている。
ストックを最大に伸長した状態。
■B: 5.56mm 特殊短小銃
20式小銃 PDW。8インチバレルに短くされたショートモデル。伸縮式のタンカーズ・ストックを装備。
主に空挺部隊、戦車搭乗隊員、指揮官、女性隊員、対戦車誘導弾の射手の補助武器として配備されるほか、航空自衛隊、海上自衛隊、海上保安庁、警察庁の第一線部隊にも配備を想定している。
8インチバレルを採用し、退炎器、レギュレーター構造は標準モデル同様。ハンドガードは7.5インチに短縮されたもので、バヨネットラグやバイポッド装着の機能は省かれている。
ストックはモジュラー式で、このPDWバージョンには2本のシャフトアームによるタンカーズ・ストックが装備される。ストック底部のリリースボタンでロックを解除、4段階に伸縮できる。
PDW ストック伸長時。
ショートマガジンも樹脂製で、装弾数20発。
ボルトハンドルの操作は89式同様で、ホールドオープンからのリリースが可能。
なお、7.62mm小銃については、あえて5.56mm小銃と共有化はせずに、海外製小銃をライセンス製造する予定。
注意: 本コンテンツは全てハイパー道楽による中二病をこじらせてしまった完全なる妄想(フィクション)です。防衛省・自衛隊、その他登場団体に関する機密や事実とは一切関係ありませんので、何卒ご了承ください。
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