ZOXNA(ソクスナ) MINI LAUNCHER
レポート:戸井 源太郎
同時にたくさんのBB弾を発射し、面制圧が可能なハンドガン用グレネードランチャー、ZOXNA(ソクスナ)のミニランチャーが日本でも発売されました。
ハンドガンにタクティカルライトのようにワンタッチでレールに装着できる今までになかったアイテムです。個人的にはこういうモノは大好きです。
どれほどの威力があるのか、早速、実際に試射して見てZOXNAのミニランチャーの性能はどうか、レビューしたいと思います。
ZOXNAはスペインのメーカーらしく、他にもガス式のハンドグレネードや迫撃砲など変わり種のアイテムがラインナップしているようです。このミニランチャーにはカラーバリエーションとしてブラックとレッドがラインナップしています。
レールに装着可能ということはハンドガンのみならず、ライフルにも装着できます。またZOXNAのWEBにある動画を見ますと、OPS-COREヘルメットのサイドレールにも装着しており、アイデア次第でいろんな使い方ができそうです。
■スペック & 弾速データ | |||||||||||||||||||||
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四角で構成され、すっきりしたシンプルな作りです。ボディはアルミ製だと思います。
大きさはハンドガン用のタクティカルライトほぼ同じくらいで、重量は93gとSUREFIREのM300より軽量です。
後端のリングがトリガーとなっています。引きしろは7mmほどですが、非常に固いトリガーです。引くのに、かなり力と気合を要します。
正面から見ますとほぼ正方形で等間隔で9つの穴があります。真ん中以外の8ヵ所にBB弾を5発ずつ装填します。BB弾装填時に間違えて真ん中にもBB弾を装填してしまうと取れなくなります(笑)。私はニッパーでBB弾を割って出しました。
本体左側にガスの注入口があります。海外製の中ではガスが入っている感があります。注入も2秒程度で充分です。
左側2ヵ所、正面に1ヵ所あるイモネジで銃に固定します。2mm六角レンチが付属しています。
東京マルイ G18Cに装着してみました。コンパクトですが、前に突き出しすぎな印象を受けます。
ミニランチャーは非常にタイトです。装着には、かなりの力が必要です。G18Cのフレームが削れそうです。
調べてみると対応機種が限られているようです。東京マルイのハンドガンの対応表も明記しますので、参考にしてください。
※ピカティニーレールには比較的緩めで簡単に装着できます。
MINI LAUNCHER対応機種
◎装着可能 G17、G18C、G34、FN5-7、Px4、M&P9、HK45 |
○装着可能だが硬い M1911シリーズ、M9シリーズ、G26アドヴァンス |
△そのままでは不可、要加工 ハイキャパシリーズ、XDM、SIG P226 E2 |
×取り付けても使用が出来ない USPコンパクト、G26 |
そのまま装着してもトリガーのクリアランスも充分あります。正面のイモネジで調整する必要はないです。少し前過ぎるので、気持ち手前に装着できるとよいかな。
ミニランチャーのトリガーは両手でハンドガンを構え、左人差し指で撃つようにするとよいでしょう。しかし大の大人の私でもトリガーが遠すぎます。結構、構え辛いです。
レール装着部分の突き出し部の約1cmくらいがなければ、もう少しコンパクトに装着できると思いますが…。
BB弾がこぼれないように発射口付近のサイドから硬質ゴムのピンが2本打ち込まれています。
この2本の硬質ゴムのピンで上の段は下から、中段は上下、下段は上からBB弾がこぼれないように保持しています。
実射テスト
今回、距離は10mで試射してみました。BB弾は東京マルイのベアリングバイオ0.2gです。
発射と同時に四方にいい感じでバラまかれたという感じでした。散布範囲はだいたい左右約3m、上下約1.5mといったところで距離10mだと、何発かは確実に人体にヒットするかと思います。それでも少し上向きに構えたので、飛距離はこのくらいが限界だと感じました。製品の性格からして近接戦闘用と考えたほうがよいと思います。インドア戦では、かなりインパクトがあるかと思います。不意に遭遇しても相手に向けるだけ、しっかり狙わなくても撃てばヒットをとれるでしょう。
ミニランチャーをハンドガンに装着しても重量増を感じませんし、構えた時の重量バランスも悪くありません。
今回ガスグレネードということで初速は測ってはいませんが、10mならば体に当たった感触はあります。一番最初に部屋で動作確認のため、50cmくらいから東京マルイのPROターゲットに向けて試射してみたところ、40発のBB弾、およびガス圧で紙に穴が空くというより、ターゲットの紙が吹っ飛びそうな感じでした。
近接戦闘では、威力を発揮しそうな面白そうなアイテムではありますが、海外製特有の製品のバラ付きがありました。
今回、レビュー用にZOXNAミニランチャーのブラックとレッドの2色をお借りしましたが、レッドのほうは多少問題がありました。
まずBB弾を保持するための硬質ゴムのピンが固すぎるためなのか、上下から抑えられている中段のBB弾のみが発射されません。上下どちらかの硬質ゴムのピン部分を少し削るかすれば、この問題は解消すると思います。
もう一つの問題は発射後トリガーを戻してガスを注入しようとすると注入した瞬間に暴発してしまいます。一応、トリガー部を押さえながら注入すれば大丈夫ですが、ちょっと困りものです。
ブラックのほうはまったく問題ありませんでした。
最後に個人的にマウントの方式について提言したいです。前方からの挿入式ではなく、スコープマウントのようにレールにサイドからネジで固定するようにしたほうが、確実ですし、対応する機種が増えるのではないでしょうか? 今後、バージョンアップを考えているのなら、この方式をぜひ、検討していただきたいですね。
ZOXNAミニランチャーは、少し問題もありましたが、安かろうの海外製グレネード弾の中には3mほどしか飛ばないものもありましたので、それに比べたらの性能は充分実戦に導入できるレベルだと思います。
ガス式の多弾ランチャーの中で最小かつ最軽量で、レール装着型というのは今までなかったアイテムですし、インドア・サバゲ用には面白いアイテムであることは間違いないでしょう。
撮影協力:ビレッジ2、セキトー
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