東京マルイ 電動ガン HK45 【エアガン レビュー】

東京マルイ 電動ガン HK45

東京マルイの電動ハンドガンシリーズに新モデルが加わった。ドイツH&K社の、HK45だ。今回はフライングスクワッドにて購入した製品版にてレビューしていこう。

マルイの電動ハンドガンシリーズは、2004年のグロック18Cを皮切りに、M93R、USP、M9A1、ハイキャパEとラインアップを拡大してきた。このハンドガンサイズの電動ガンは世界中みても東京マルイの製品しかなく、一年中安定して撃てる電動ガンの高い命中精度やコンパクトで軽量なその使い勝手もあり、インドアゲームやCQBフィールドなどでも人気シリーズとなっている。夏場はガスブロ!という人でも冬は電ハンに持ち換えるというゲーマーも多いだろう。

H&K 45 実銃
そんな東京マルイが今回モデルアップしたのが、ドイツH&K社のポリマーフレームオート、H&K 45。その名の通り.45ACP弾を使用する強力な拳銃で2004年のSOCOMトライアルに参加するために開発された。

タクティカルモデル
コンベンショナルなハンマー方式、デコッキングレバーを兼ねたセフティレバーなどが盛り込まれ、民間向けにも販売、フレームカラーバリエーションやサプレッサー装着可能なタクティカルモデルもある。
それでは東京マルイの電動ハンドガンHK45をみていこう。

パッケージ
パッケージは電動ハンドガン共通のデザイン。パッケージサイズは横28 x 縦19 x 厚6 cm。

パッケージ内容
パッケージ内容はHK45本体、マガジン、保護キャップ、取説、クリーニングロッド、BB弾少々。

サイドビュー左
全長は200mm。.45口径モデルだけあって、手にすると大きく感じる。

サイドビュー右
ゴツさの中にも曲線がまじり、絶妙なカッコよさ。事実、東京マルイのハンドガンラインアップでも人気モデルなのだそう。

スペック & 初速データ
全長 200mm
重量 685g
銃身長 115mm(インナーバレル長)
装弾数 6mmBB弾 30発
価格 16,800円(税別)
発売日 2019年2月19日
動力源 7.2Vニッケル水素マイクロ500バッテリー500mAh
最高 68.17m/s
平均 67.82m/s
最低 67.09m/s
ジュール 0.460J
回転数 802rpm (13.37発/秒)

※東京マルイ ベアリングバイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、気温23.5度、湿度27.0%、10発、X3200 Mk3にて測定。

パーツリスト


ドイツH&K社の.45口径ハンドガン
ドイツH&K社の.45口径ハンドガン、HK45を電動ハンドガンでモデルアップ。スライドフレーム共に樹脂製だが、美しい仕上がり。

チャンバー周りの造形
チャンバー周りの造形も深く、先に発売されている同社のガスブローバックと区別がつかないほど。

フロント、リアサイト フロント、リアサイト共に金属製の別パーツでスライド内側からネジで固定されている。ホワイトドットが入っており、狙いやすい。

マズル
.45口径の迫力のマズル。インナーバレル長は115mmとガスブロより15mm長い。

トリガー
トリガーは金属製で中央にグルーブが入る。トリガープルは450g程度でグロック18Cに比べると軽め。軽いからと言って悪いわけではなく、とても滑らかで好印象だ。トリガーセフティがないのも良いのかもしれない。ただ、ガスブロと違って、トリガーが後退位置で停止するわけではないので、トリガーまでの距離は遠く感じる。

グリップ
グリップはフィンガーチャンネルが付いたHK独自の形状で握り易い。

やや太めのグリップもともと.45口径のピストルということもあり、また電動ユニットが内蔵されるので、ガスブローバックのHK45と比べるとやや太め。前方が少し角ばっていて、後部の絞り込みも浅くなっている。

グリップの長さは同じ グリップの長さは同じ。レール部にあるシリアルナンバーは下一桁だけ異なる。

セレクター セミ・フルオートのセレクターは安全装置も兼ね、親指一本で簡単に操作できる。また、クリック感もそこそこあり、不意にセミからフルへと切り替わってしまうようなこともなさそうだ。

アンダーマウントレール
アンダーマウントレールを備える。

ウエポンライト
ウエポンライトも装着可能。

100連ロングマガジン
100連ロングマガジン、ドットサイトやサイレンサーを装着できるマズルアダプターは2019年3月1日発売予定。

スライドを取り外す
ホップアップ調整、バッテリーをセットするにはスライドを取り外す必要がある。ハンマーを起こして、スライド後方を持ち上げれば簡単に取り外せる。電動ハンドガンなので撃つときはハンマーが常に落ちているが、ファイアリングピンのモールドも再現されている。

可変ホップアップ
可変ホップアップはチャンバー上のダイヤルで調整する。スライドを外してもそのまま射撃できるので、ホップ調整は簡単だ。

マイクロ500バッテリーをセット
バッテリーは右側からマイクロ500バッテリーをセット。取り外すときは反対側のレバーを引けばバッテリーが押し出されてくるいつもの仕様。

リポバッテリー
マルイ純正の7.2Vニッケル水素マイクロ500バッテリー以外に、最近ではサードパーティ製のリポバッテリーを使用するユーザーも増えてきた。写真下はET1の7.4V 500mAhリポバッテリーと電動ハンドガン用変換コネクタ。突入電流が高く、純正バッテリーよりもトリガーレスポンスが向上する。
ET1バッテリーの詳細記事はこちら

マガジン マガジンはスティックタイプ。HK45専用の亜鉛ダイキャスト製で、装弾数は30発。

実測重量は623g
バッテリーを含まない実測重量は623g。純正バッテリーを含めると686gとなる。ガスブロに比べると100gほど軽い。

今後いつものビレッジ2のシューティングレンジで実射映像を撮ってみようと思うが、正直、マルイの電動ハンドガンであればどれも同じようによく当たる。
アウトドアなら0.2gバイオ弾で、インドアゲームならば0.16gの中軽量弾でちょうど良い。0.2gでの初速平均が68m/s程度だが、0.16gなら初速を75m/s程度まで上げられる。

トリガーレスポンスの鈍さが電ハンの唯一の弱点ともいえるが、ここはリポバッテリー化するなり、最近ではFETや電子トリガー化するショップカスタムもあるので、ハードに使いたい人は検討してみても良いだろう。
あとこのHK45に関して言えばトリガーまでが遠いので、手の小さい人には撃ちにくく感じるかもしれない。また価格が16,800円とグロック18Cより3,000円も高いことだろうか。電動ハンドガンはエントリーモデルとして低価格で高性能なのも魅力の一つ。なので今回のHK45がこれまでの電ハン価格の最高額になってしまったことは少々残念だ。

電動ハンドガンは、ライフル使用時のセカンダリとしても使えるし、いざというときにフルオートで弾幕を張れる心強い相棒だ。ガスブロに比べて一年中弾道が安定しているし、もちろんインドアゲームのメインアームとしてもバリバリ使える。とくに狭く入り組んだCQBエリアをグイグイとクリアしていくには最適の一丁だろう。

2019/02/21


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