マルシン ガスガン COP 357 Xカートリッジ
今回はマルシン工業のCOP 357 Xカートリッジをレビューしよう。
COP 357はもちろん実銃が存在している。1980年代に米COP社が販売していた小型のピストルで、.357マグナム弾を4発装填し、ダブルアクショントリガーにより4連射できる。
マルシンはこのCOP 357をリアルに再現し、実銃同様の4連射メカニズムをガスガンで再現している。
しかも従来はケースレスだったCOP 357が、Xカートリッジのライブカートバージョンとなり、実銃のような装填アクションが楽しめるようになった。
各部エッジも美しく、まるでポリッシュされたステンレスのような輝くシルバーメッキ仕上げ。
今回紹介するのはノーマルバレルだが、ロングバレルモデルもラインアップされる。
非常にシンプルな作りで操作部はトリガーと、リアサイトを兼ねたチップアップ用の解除ラッチのみ。
COP 357の最大の特徴、それはこの迫力の4本の銃身だろう。マズル部にはライフリングもしっかり再現されている。
トリガーを引くたびに4本の各バレルからBB弾が順繰りに発射される4連発の小型拳銃。
リアサイトは側面にガードの付いた円弧状をしていて、バレルラッチ(チップアップの解除レバー)となっている。
リアサイト兼バレルラッチを後方へ引けば、カシャンと勢いよくバレルが跳ねあがる。この時エジェクターも連動して少し動き、カートリッジのリムを浮かせるのでカートを取り出しやすい。
このチップアップの感触が最強の心地よさ! 意味もなくカシャンカシャンとチップアップを繰り返してしまう不思議な魔力がある。
カートリッジはCOP 357専用で、ケース部が真鍮製、アルミ製シルバーチップの弾頭となっており、弾頭部にBB弾を装填する。
左から.357マグナム弾のダミーカート、COP 357、マテバ リボルバーのXカートリッジ。
COP 357のカートリッジは薬莢径9.57mm、全長40.58nnとマテバのものより少し太く長い仕様で互換性がない。
バレルは長さ36mmの真鍮製で、各バレルに固定ホップアップの突き出しが見える。
チェンバー後ろのフレーム側には4つのガス放出孔があり、トリガーを引くたびに銃口側から見て反時計回り順にガスが放出される。この機構や外観も実銃のそれを上手く再現している。
グリップは短く、大人の手なら小指が余ってしまうほどだが、曲線で構成されていて握り心地が良い。グリップ底部にガス注入口がある。
実測重量はカートリッジ含めた480g。小型なのでずっしりとした重さを感じる。
実射テスト
グリップにガスを注入し、カートリッジにBB弾を込めて本体に4発装填。このアクションが非常に楽しいのだ。そしてターゲットに向けて思いっきりトリガーを引く。
トリガープルはなんと5.2kg!! もはやこのダブルアクショントリガーがセーフティと言っても過言ではないが、4発くらいだったら容易に連射できる。
命中精度を語る性質のエアガンではないが、10m先のマンターゲットには何とか全弾当てられる。
20mだと4本のバレルに装備された各固定ホップの強弱がそれぞれなのであっちこっちに飛ぶ感じだ。
弾を撃ち尽くしたらバレルをカシャっとチップアップさせて4発のカートリッジ交換。これはリボルバーにも通ずる楽しいアクション。
超接近戦で4発を連続でぶち込む。これぞCQBウエポン!!
この4本マズルの迫力がたまらない!!
仕上げも美しく、弾込めして、バスバス撃って、リロードして、そんな操作がとても楽しいカート式のガスガンなので、なんとなくデスクの片隅に置いておきたい、そんな気持ちになる一丁だ。
スペック
全長 | 140mm |
重量 | 480g (実測) |
銃身長 | 36mm(インナーバレル長) |
装弾数 | 4発 |
価格 | 16,800円(税別) |
発売日 | 2019年3月 (Xカート、ノーマルバレル、シルバー) |
動力源 | リキッドチャージ式ガス |
初速 | 最高:49.95m/s 平均:46.44m/s 最低:44.47m/s ジュール:0.216J |
※東京マルイベアリングバイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、4発での測定、気温27.4度、湿度52%、XCORTECH X3200 Mk3にて測定
協力 マルシン工業、ビレッジ1
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