G&P 電動ガン LMT タクティカルライフル 7インチ CQB
長年メインウェポンとして使用していた東京マルイの電動ガンMP5K PDWをそろそろ代替えしたいと思い始め、あれこれ考えていたが、ふと見つけたG&P製のM7A1がとてもカッコよく、ネットでいろいろ調べていたらさらにLMTのタクティカルライフル7インチにクラッときたのでポチッと買ってしまった。G&P 電動ガン LMT タクティカルライフル 7インチ CQB | |||||||||||||||||||||||||
|
|
MP5K PDWはもう3年半も使用している。サバゲーでコマンドポジションをする自分にとって軽量コンパクトでぴったりであり、とても気に入っているメインウェポンなのだが、レシーバーがプラ製ということもあってギシギシとした使用感が気になってきた。
で、これに代わるウェポンを探していたらG&Pのコレに行き当った。
G&PのLMTタクティカルライフルは今回レビューする7インチのほか、10インチや11インチなどのバリエーションがある。いやG&PのM4バリエーションってスタビーからロングライフルまでなんかめちゃくちゃ多くてよく系統がわからんのだけど、とにかくこの7インチのCQBスタイルが気に入っちゃったんだよね。
米銃器パーツメーカーであるVLTORのMUR(Modular Upper Reciever)アッパーに、LMT(ルイスマシーン&ツールズ)のロアレシーバーの組み合わせ。LMTの正式ライセンスによるものだそう。MURは純正レシーバーよりも肉厚でタフな印象。構えた感じは剛性感が非常に高く、コンパクトなので塊感があって所有感をくすぐる。レシーバーは塗装仕上げだが質感も良くて良い雰囲気だ。
MURの独特なケースディフレクター&フォアードアシスト形状がカッコいい。VLTORのマーキングも渋い。エジェクションポートカバーは開きっぱなしで閉まらない。マガジンキャッチのネジが+ネジなのが残念。ここは六角ネジに交換してしまおう。
ピボットピンを抜けばアッパーレシーバーを簡単に前方に引き抜ける。チャンバー周りの分解はとても楽ちん。
NOVESKE KX3タイプのCQBフラッシュハイダー(GP936C)が標準装備される。このハイダーは普通のKX3よりも15mmほど短いショートバージョン。左側面にはスカルフロッグのマークが入る。
このハイダーはG&Pなのでおそらく正ネジで取り付けられているのだが、ガチガチに固着されていて手で思いっきり捻ってもまったくビクともしなかった。サイレンサー取り付けたいのに...。
フロントサイトは可倒式のフラッシュQDフリップアップサイト(GP228)が付属。サイトピンが上下に調節でき、もちろん取り外しも可能。
ちなみにハイダー右サイドには火を噴くブタさん。
リアサイトもフリップアップ式。200~600mまで刻まれた金属製のミリタリーサイト(GP254) 。
上下左右の調節ができる。取り外しも可能。
フリーフロートのアルミ製 LMTレールハンドガード7インチ。アウターバレルも7インチ。短いながらガスブロックとガスチューブも再現されている。インナーバレルは分解して実測したら約185mmだった。
ハンドガードは削り出しのようなエッジのシャープさはないが、これくらいが手に馴染んでちょうど良いかも。
レールハンドガード根本は絞り込まれたデザインで、下面にはQRコードのようなレーザー刻印がある。
またレールの右側面にもLMTのロゴマークが刻印されている。
MURのレシーバートップにもQRコードの刻印があるがレールガイドナンバーは入っていない。
可変ホップアップはチャージングハンドルを引くと連動してダミーのボルトキャリアが後退すると調節ダイヤルが現れる。
このあたりはマルイのスタンダード電動ガンと同様だ。
ダイヤル位置を確認するためにダイヤルのリブにホワイトを入れるのが自己流。
ただチャージングハンドルを引くとダミーのボルトキャリアがアッパーレシーバーの内側に干渉しているらしく、とても動きが渋かった。分解して削ればスムーズになるかもしれない。
グリップはTANGO DOWNタイプ(GP711B)。G&P製のM120ハイスピードモーターを内蔵するのでちょっと角ばっているがまずまずの握り心地。
グリップエンドはモーターの熱を逃がすためのダクト&ヒートシンク付き。
トリガーガードは樹脂製で形状はナイツタイプ(COP012B)。
カスタムパーツがふんだんに使用されている。
レシーバーエンドの左右と、レールハンドガード左側面に2か所、右側面に1か所、ストック左右にQDスリングマウントを標準装備する。
スイベル部分のロックボタンを押しながら簡単に取り外すことができるので、スリングを体から取り外すことなく銃を置くことができて便利。
ちなみに度々出てくる"QD"というワードはQuick Detachableの意味で、素早く着脱できるオプションなどの修飾によく使用される。サイレンサー、サイトなどのパーツでもよく聞く言葉だ。
ストックはVLTORタイプのデザインでとても短いスタビータイプ(COP014B)。これVLTORのラインアップに見当たらないんだけど、実在するんだろうか? G&Pのオリジナルなのかなぁ?
バットプレートはゴム製で滑り止め効果抜群。VLTORのロゴが入っているのかと思ったらVICTORとなっていた。
このLMTタクティカルはバッテリーがリコイルバッファチューブに入る仕様。
これがコンパクトさの秘密で次世代電動ガンにはないメリットといえる。
ゴム製のバットプレート上部をペロリとめくって下方にスライドさせると取り外せる。
アルミ製の軽量なチューブからT字のコネクターが出てくる。
このままだと使い勝手が悪いのでニッパーで切断してミニコネクターに変換する。ミニコネクターはラジコン店や電動ガンを扱うお店でも手に入る。
ET-1ならば全長12cmのスティックタイプの1400mAhが収納可能。
このLMTタクティカルは7.4Vでの使用が推奨されている。
ストックは5ポジションだが、このバッテリーを装着すると最短にはできず、4ポジションとなる。
マガジンは左のスプリング給弾式130連スチールマガジンが1本付属する。今回は右のG&P製MAGPUL PTS正式ライセンスの330連多弾マガジンP-MAGを使用してみた。給弾不良もなく使いやすかった。
実測重量は2,760g。
G&Pの付属130連マガジン (GP094)、フロント&リアサイト有り、バッテリーは無しの状態。メタルフレームの割には結構軽い。
さて実射。トリガープルがマルイよりも重くしっかりした感じ。これはこれで悪くない。7.4V ET-1リポバッテリーを接続してセミオートで撃つ。メカボックスのギア軸受には8mmベアリングが使用されており、作動はとてもスムーズ。スタン! スタン! とやたらとキレが良い。うん、これはいいぞ。
フルオートにして撃つと、リポを使っているというのもあるが、秒間17.5発とかなり回転数は早い。
初速は平均97m/sとかなりギリギリの数値だった。ホップアップが弱めにしか掛からないので、チャンバーパッキンとホップアップのゴムをマルイ純正に交換したらちょうど良い具合にホップが掛かり、初速も90m/s前半まで落ちた。
当初、FETを組み込もうかと思っていたが、これだけのレスポンスがあるならばと、しばらくこのままで使用することにした。
このLMTタクティカルライフルを使用して葉隠れマッチM-2に出場してみたが、長短実によく当たり、取り回しも良く、信頼性という面でも高く感じた。マガジンはG&P製の330連多弾P-MAGを使用し相性もばっちりだった。この銃のおかげで葉隠れマッチは総合9位という好成績を残すことができた。
純正の金属製フリップアップサイトは軽量樹脂製のMAGPULのMBUS2に変更、ドットサイトはAimpoint T-1をKACタイプのマウントに搭載、SUREFIREのX300ウェポンライトをレールにアンダーマウントして使っている。
気になるところとしてはセレクター操作が軽いことくらいか。クリック感はあるが、スイッチしたときに左手でちょっと触れただけでふわっと動いてしまうことがあった。
コンパクトで軽量、高剛性、そして小気味よい射撃感。サバゲーに使用するにはもってこいの一丁。
全長も60cmちょっととショートサイレンサー装着したPDWに迫るコンパクトさ。
MP5K PDWに代わり、しばらくメインウェポンとして使用してみることにした。
私YASが使用しているフォアグリップはこちら。左が古くから愛用しているTANGO DAWNタイプのQDバトルグリップ(ショート)。右は最近買ったMAGPULのRVG。重量はTDが95g、RVGが71g。TDは内部がコンパートメントスペースになっているのでボタン電池などを収納できる。RVGは根本のくびれがフィットして滑らかな握り心地。どちらもネジを締め込むことでレール幅に対してガッチリ固定できる。
このTDタイプのフォアグリップ、手元にいくつかあったので比較。一番左のは旧タイプで根本のロックボタンが板バネでテンションがかかっていて引っ張りながらレールにスライドさせて固定するタイプ。固定が不確実で着脱も面倒。左から2番目の東京マルイ製は底部のキャップを締め込めばガッチリとレールに固定されるがコンパートメントスペースはない。着脱も都度ライトを取り外し、銃口側からスライドさせなくてはいけないので面倒だ。
その点QDタイプはレールの付けたいポイントに直接装着可能。レバーの金具分30gほど重くなり、レーザーやライトのリモートスイッチ用の切り欠きがないが艶消しの渋い質感もあってお気に入りのフォアグリップだ。
そして最近愛用しているスリングがMAGPULのMS3。マグプル社マルチミッションスリングの第3世代にあたる。今までごく普通の2点スリングを使用してきたが、このMS3は1点と2点式を好みに応じて切り替えて使用できるので違和感なく移行できた。今回レビューしたLMTタクティカルはレシーバーエンドにQDスリングマウントが標準装備されているので合わせて使用している。
通常の調節バックルで体にフィットするように長さを調節。体に密着した状態で矢印のアジャストメントループを引っ張るとシュッとベルトを手早く緩めることができ、2点式スリングに移行することもできる。
もちろん右利き左利き両方に対応する。
樹脂製の輪っか(Dリング)に、パラクリップ(PARACLIP)と呼ばれる片側のフックをひっかければ1点式スリングとなり、このパラクリップを直接銃側に取り付ければ2点式スリングとなる。樹脂製なのでチャラチャラと金属音がしにくいのも良い。樹脂製といってもマグプルならではのヘビーデューティーポリマーなので強度は抜群。
パラクリップはバックル部が樹脂製で、爪の部分が強化スチール製となっている。
側面のロックバーを押せば爪がロックされる仕組み。
現在ではスリング自体にQDスリングスイベルが装備されたMS4が登場しているが、幅広く対応できるMS3も人気がある。頻繁にスイッチするタクトレシューターやサバゲーマー定番のスリングといえる。実際先日の葉隠マッチM-2でも使用率がとても高かった。価格は実物が8,000円前後、レプリカならば2,000円前後で入手できる。 → MAGPUL MS3を楽天で探す
2013/04/28
■関連リンク
G&P 電動ガン COLT M653
東京マルイ 電動ガン MP5KA4 PDW
東京マルイ 次世代電動ガン CQB-R
東京マルイ 次世代電動ガン SOPMOD M4