ショットショーJAPAN 2017 SP ぶらり一人歩き
レポート:伊部 好乃輔
例年、大阪・心斎橋で春と冬の年に2回開催されている西日本最大のミリタリーイベント、SHOT SHOW JAPANですが、2017年は9月2日(土)〜3日(日)にもSHOT SHOW JAPAN スペシャル(SP)として開催されました。
今回もぶらりと一人で遥々大阪まで行って来ました。今回はトイガン中心に駆け足でレビューしていきたいと思います。
G&G ARMAMENT
G&G ARMAMENTでは、これから発売予定の新製品が多数発表されていました。
2017年11月発売予定のMBR 556 WHです。メタルフレーム、M-LOKレールを装備していますが、一番の特徴は新型のG2 SYSTEMメカボックスを装備していることです。
2018年発売予定のMBR 308 WHです。308の名称からわかるように.308口径(7.62mm)で、G&G初のAR-10系にフレームモデルになります。こちらも新型のG2 SYSTEMメカボックス搭載モデルです。
こちらも.308口径のMBR 308 SRです。上のMBR 308 WHのレール違いのバリエーションです。
上記の新製品には完全新規のG2 SYSTEMメカボックスが搭載されています。一番の特徴は暴発制御装置付きのETU+MOSFETです。サイズが約半分になったことと、マイクロスピーカーが搭載され、バッテリーが少なくなると音で警告してくれます。もちろんETUにより、トリガーのキレもよいです。また唯一の弱点だったトリガーを強く引きすぎてETUが壊れることがないよう耐久性も高められているそうです。
ハイパー道楽でもレビューをしているG&G GC16 PREDATORのカラーバリエーションとして、MULTICAMとKRYPTEKのTYPHONモデルが展示されていました。
コンパクトで驚異の実射性能を誇り、今年のヒット作であるARP 9の.223口径版、ARP 556の発売が発表されました! フレームはフルメタルになります。
その人気のARP 9には、アクセサリーとして1,500発のドラムマガジンとハンドガンサイズのショートマガジンが10月に発売予定です。
ホビーショップ いずも
香港のクラシックアーミーの代理店であり、他にも海外の珍しいトイガンを扱っている「いずも」では、2016年冬の開催で電撃発表された韓国のGBLSのDAS M4A1のバージョン2が登場しました。改良点などは動画を参照してください。
以前のGBLS DAS M4A1レビューでは問題点がありましたが、それらの問題が解消されたとのことなので、近々、追加レビューを掲載予定です。
Classic Armyのガスと電動のハイブリッドのM132 マイクロガンのオプションパーツが発表されました。なんとスペードグリップ式です。個人的にはこちらの方が好みです。価格、発売時期等は未定です。
従来モデルにあった操縦桿のようなグリップの代わりに、両サイドに2本のグリップがあるスペードグリップを装着。両手で持ち、真ん中の丸いボタンがトリガーになります。
本体にはハンドルではなく、ミニレール付きのマウントリングを装着し、このマウントで三脚に搭載できます。三脚も今後は発売予定とのことです。
バレル先端部にもカバーが着きます。
東京マルイ
東京マルイのガスブローバック マシンガンM4シリーズの第3弾、M4A1カービンの発売が9月7日に決定しました。価格は54,800円(税抜)です。
好評発売中のオリジナルの電動ショットガンSGR-12です。
以前に発表されていた東京マルイオリジナルのマイクロドットサイトも各種展示してありましたが、発売時期、価格等、新情報はありませんでした。
ハートフォード
M60アーミー・ゲート付きコンバージョンが鋭意製作進行中とのこと。こちらはもともとパーカーションモデルでしたが、カート式に改め、シリンダー後部に装填用のゲートが付いたモデルになります。
普通のCOLT S.A.A.に見えますが、こちらはガンアクション用のラバーモデルになります。ラバーモデルとはファストドロゥの練習用モデルのことで、なんとバレルとシリンダーはゴム製になっています。さらにフレームなどにもラバー塗装が施され、ファストドロゥやガンアクションの練習時に誤って銃を落としても壊れにくくなっているそうです。しかもゴムのバレルでも発火が可能とのことです。
SOMETHING TACTICAL
イタリアのBO社からタクティカルショットガンのFABARM STF12のエアコッキングガンが今年の秋、発売になります。
レシーバーはABSでシェル型マガジンによる3発同時発射メカとなっています。
カラーもブラックとFDEの2色で展開、価格は19,000円(税抜)。
LayLax
発売されたばかりのKRYTAC KRISS VECTOR用のKEYMODハンドガードや時期発売予定のメカニックデザイナーの石渡マコト氏(ニトロプラスアーツ)がデザインしたAK用レール、グリップが展示されていました。
SFBC
中国製のガスショットガン、MADMAXが販売されていました。フルメタルでずっしりときます。価格は特価で22,800円で他にロングバレルモデルもありました。
中折れ式でショットシェルが2発入ります。発射機構は激発式ではなく、MOSカートなどと同じく押し込み式となっています。
金属製で全長15cmくらいありそうなショットシェルです。シェルが真ん中で分割でき、ガスと弾を込めます。BB弾は最大7発装填可能とのことです。
FOURSTAR
海外製トイガンを数多く扱っているFOURSTAR。個人的に気になったのはWW2時の英、独、ソ、米の銃ですね。
グレネード&エルフィン
今年の夏に発売された高木式M2019ブラスター水鉄砲の豪華版が登場。マットな塗装を施し、赤いライト部はスワロスキーが埋め込まれています。しかも専用ホルスターまで付いてきます。
旧MGCやKSCのM93R用ストックをグロックに搭載できるGストックアダプター。ロングマガジン使用していてもストックの展開が可能です。ガスブローバック用、電動ハンドガン用と2種あり、どちらもイベント価格で3,800円でした。
グロックのグリップエンドにGストックアダプターを取り付けるだけです。
OPバレル&モデルショップPAPA
スナイパー用の三脚と銃を固定する万力みたいなHog Saddlがセットで21,600円! かなり格安で驚きました。実はこれ、レプリカなのだそうです。Hog Saddlをカメラ用に付け替えれば、カメラ三脚としても使えます。ちょっと欲しかったです。
アングス
M.D.N CORPORATIONというメーカーから発売されていたガスブローバックのマルゼン M11改の9mm機関けん銃です。キットではなく完成品で発売だそうです。
DRESS & GUN
エビフライ、シュウマイ、たこ焼き、寿司! 食品サンプルに14mm逆ネジを組み込んだネタ的要素満載のハイダーが数量限定で販売されていました。価格は1,800円。
KEYMOD用の木製レールカバー(?)が各種販売されていました。木の感触がよく、握りやすくもあり、これはありかもと思えるアイデアパーツでした。各種2本セットで1,500円でした。
こけし型のバーティカルフォアグリップ……。思わず笑ちゃいました。でもこういうのは好きです。
人気がある銃なのに専用ホルスターがあまりないデザートイーグル。DRESS & GUNのオリジナルブランド、KABUTO TACTICALからカイデックスホルスターが5,500円で販売されていました。
臥龍商店
人民解放軍ものを輸入販売しているネットショップ、臥龍商店では実際の訓練に使用されている88式狙撃銃のラバーガンが25,000円で販売されていました。
こちらも人民解放軍の国産拳銃、QSZ-92のラバーガンです。価格は3,980円。
サージェンツハート
実物のブレッドを使用したダミーカートでお馴染みのサージェンツハートですが、今回はアクリル板とLEDを組み合わせた幻想的なガンスタンドやパネルを販売していました。特注も可能とのことです。
OPTION NO.1
実用新案申請中の究極のヒューズ、ゾンビ ヒューズが発売間近です。通常、過負荷がかかった場合、切れることでメカを守るヒューズですが、このゾンビ ヒューズを使えば、飛ぶようなトラブルがあったとしてもそのまま3分間、放置するだけで、そのまま使え、交換の必要や手間が一切必要ありません。ヒューズが切れてもすぐに復活することからゾンビ ヒューズと命名したそうです。
ニッカド、ニッケル水素、リポ、リフェに対応した急速充電器のLB-6PRO。日本語表示のディスプレイ搭載で、バランス充電機能も対応しています。ミニ、T型など電動ガン用の各種充電コネクターが標準装備です。またUSBポートもあり、スマホなどの充電にも使用できます。価格は9,000円(税抜)。
NOVEL ARMS
光学機器メーカーのNOVEL ARMSの新製品、SURE HIT 1824 IR HIDE7 SSTPが本邦初展示されていました。名称の“1824”は1〜8倍率で、対物レンズ径が24mmということです。実はスコープのズームレンズで1倍時に歪みのない視野を実現するには高度な技術が必要なのです。もちろんこのモデルは1倍でも歪むことがありません。レティクルはミルドットのイルミネーションとなっています。
ズームにはハンドルがつき、素早い倍率調整を行えます。価格は50,000円前後で10月初めに発売予定とのことです。ちなみに実銃用では、このクオリティなら20万円以上はします。
SHOT SHOW JAPAN初の9月開催ということで来場者数は未知数でしたが、開場30分前には長蛇列ができていました。
9月2日(土)の入場者数は約1,000名弱と上々の入りだったようです。
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