平成22年度 自衛隊記念日 観閲式
[ パート1 徒歩行進・観閲飛行 ] [ パート2 車両部隊行進 ] [ パート3 装備展示 ]
パート2に引き続き、パート3は米軍の祝賀飛行と武器展示をレビュー。
日米安保改定50周年記念! 米軍の祝賀飛行
車両部隊の行進が終わると、日米安保条約改定50周年を祝して、祝賀飛行が行われた。
在日米陸軍第78航空大隊のUH-60ブラックホークが神奈川県座間キャンプより飛来。
在日米空軍第35戦闘航空団のF-16ファイティングファルコンが青森県三沢基地より飛来。
テールレターはWW。
興奮の坩堝!! 装備展示
パレードが終わると真っ先に駆けつけたのは装備展示の小火器コーナー。
今回はテントの中に各小火器が設置してあり、順番に見ていくということで行列ができていた。
9mm拳銃!! 初めて手にとって見ることができた。SIGのSIG P220をミネベア社がライセンス生産したもの。
かなり使い込まれた感じがある。スライドは引かせてもらえなかった。マガジンはテープで固定されていた。
ハンマー、トリガー、デコッキングレバーは可動させることができた。
ファイアリングピン周りには安全のため、ウレタンフォームのようなクッションが詰まっていてハンマーがピンを叩かないように配慮されていた。
マズル周辺。
使用する弾薬は9mm×19パラベラム弾。
全長206mm、重量830g、装弾数は9発。
自衛隊もそろそろダブルカラムのポリマーフレームオートを新採用してもらいたいけど、
採用するとしたらなんだろう?
ポリマーフレームオートの一覧でも見て、あれこれ妄想してみようっと。
パレードに参加する隊員もこの9mm拳銃を
サファリランドのサイホルスターに入れて装備していた。
9mm機関けん銃。9mm拳銃同様にNATO標準の9mm×19パラベラム弾を使用する。
全長399mm、重量2.8kg、装弾数は25発。製造はミネベア社の国産サブマシンガン。全体的にIMIのミニUZIに影響を受けている。コッキングノブ、セレクター、マガジンキャッチなどの操作は一切禁止だった。
作動方式は単純吹き戻し式のオープンボルト方式。グリップは大きく、角ばっていてお世辞にも握りやすいとはいえない。これわざわざ国産にする必要あったのかなぁ。
MP9とか
MP7A1などをぜひ採用してもらいたい。
89式5.56mm小銃。いわずと知れた純国産アサルトライフル。全長920mm、重量3.5kg、作動方式はガス圧利用、装弾数は30発。
レシーバー上部にレールマウントを取り付け、ドットサイトを搭載していた。
リアサイト。左側面のダイアルを回すと、照門がせり上がってくる。
フロントサイト周り。
左面セレクターが装着済み。
5.56mm機関銃MINIMI。89式小銃と同じ、5.56mm×45弾を使用し、ボックスマガジンかベルト給弾を選択できる。全長約1,040mm、重量約7.0kg、発射速度は750~1,000発/分。
MINIMIのロアレシーバー周り。グリップ上の赤いラインの入った丸いボタンがセフティ。
MINIMIのフロントサイト周り。
対人狙撃銃。7.62mm×51ライフル弾を使用するボルトアクション給弾の狙撃ライフル。全長1,092mm、重量4.4kg、装弾数は5発。
バットストック部は射手の体に合わせて長さを調節できるようになっている。
スコープは10倍固定のものが搭載。スコープを覗くこともさせてもらえなかった。
ベースがレミントンのM24 ボルトアクションライフルなので、右サイドにはボルトハンドルやセフティレバーがある。このあたりは
エアガンのVSR-10あたりと同じ。
フロントサイトも着いていた。
トリガー周辺。
トリガーガード内側のスイッチはレシーバー下部をメンテナンス用に分解するためのもの。
87式対戦車誘導弾。
普通科部隊等に配備する中距離用の対戦車誘導弾。発射機とレーザー照射機がある。
110mm個人携帯対戦車弾。
普通科部隊等に装備し、主として至近距離の戦車・装甲車等を撃破するために使用する。
全長1,200mm、重量13kg。
ドイツのダイナマイト·ノーベル社製の携帯対戦車兵器「バンツァーファウスト3」で、IHIエアロスペースがライセンス生産している。
84mm無反動砲。
操作、携行容易な無反動の火器で、主として対戦車火器として使用するが、地域目標の制圧、照明弾および発煙弾の射撃能力も有する。
口径84mm、全長1,130mm、重量16.1kg、給弾方式は手動/単発。
01式軽対戦車誘導弾。
普通科部隊に装備し、主として近距離の対戦車戦闘において、敵戦車等を撃破するために使用する。
全長860mm、胴体直径120mm、重量約11.4kg。
最新鋭!! 10式戦車も展示
最新戦車の
10式戦車の試作車両が展示された。
乗員3名、全備重量約44t、全長9.42m、全幅3.24m、最高速度70km/h。退役が進む74式戦車の後継として、対機甲戦闘、機動打撃およびゲリコマ攻撃事態対処に使用される。
2010年7月の富士学校での走行デモシーン。
その機動力の高さは特筆物。
10式戦車の正面から。主砲は日本製鋼所の国産44口径120mm滑腔砲。
銘盤はまだ防衛庁技研本部のもの。
防衛省になる前に開発が開始したようだ。
砲塔を上から。4つの丸い穴は76mm発煙弾の発射口。
車体前部を上から。
操縦士に聞いた話だが、トランスミッションはオートマで、バイクのようなハンドルにアクセルスロットがあり、手首の回転で速度調節するそうだ。
エアコンはついていないとのこと。夏は熱そうだ。
砲塔前面のモジュール装甲部。
ちょっと隙間が開いているのが気になるが、この中は発煙弾の発射機が入っているからこんなものか...。
10式戦車の後ろから。水冷4サイクルV型8気筒ディーゼルエンジンを搭載。1200馬力/2300rpmを発揮する。
車体中央部にはバックビューモニターも装備している。
10式戦車の砲塔後部。砲塔の4隅には全周走査可能なセンサーが取り付けられている。
砲塔後部中央の円筒形のアンテナは射撃管制に使用する風向センサー。
砲塔右前部のレーザー検知センサー。
車長用の照準潜望鏡。
12.7mmM2重機関銃を車載する。
10式戦車のキャタピラ部分。ステルス性向上のためゴム製のスカートを履いている。
その他の展示。155mm榴弾砲のFH-70の給弾口。メカメカしくてカッコイイ。
施策工作車。
主に後方支援(連)隊に装備され、旋盤、卓上ボール盤などの各種整備工具を搭載し、施設機材の野外整備に使用する。
全長7.15m、全幅2.48m、全高2.86m、重量14.6t、最高速度97km/h。
うーん、マニアック!!
73式特大型セミトレーラ。74式戦車も運べちゃう。最大積載量が40tなので90式戦車はそのままでは運べない。
3トン半燃料タンク車。
おもに地上車両用の燃料補給に使用する。
そのため軽油の積載がほとんどだそうな。
90式戦車回収車。
スタンド席後方にひっそりと佇んでいた。
ということで、見所満載の観閲式が終わった。
自衛隊装備の見本市のようなこのイベント、ぜひ次回も行ってみたいものだ。
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2010/11/03
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