TOPジャパン 電動ガン M4カービン EBBカートレス
実銃のM4カービンは言わずと知れた米軍の採用する現用アサルトライフル。米国のみならず、世界各国でも派生モデルが採用され、西側を代表するライフルと言えよう。弾薬は5.56mmNATO弾を使用し、装弾数は30発、近接戦闘用から狙撃用までさまざまなバリエーションが存在し、日本でも人気のモデルだ。このM4カービンをTOPジャパンが2011年3月に排莢式の電動ブローバックガン(EBB)として発売、リアル派の熱狂的な支持と共に業界を震撼させたのは記憶に新しい。
排莢式のEBB(Electric BlowBack)は撃つたびにカートリッジを飛ばすため、見た目はリアルではあるものの、サバゲーでガンガン使うにはカートキャッチャーなどを装着したり、ジャムが発生したりと面倒なことも多かった。
TOPジャパンではこのEBBの基本部分はそのままにカートレスモデルを2014年4月に発売。今回はこのM4カービン EBBカートレスモデルをレビューする。
TOPジャパン 電動ガン M4カービン カートレス スペック & 弾速データ | |||||||||||||||||||||||
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レシーバーはアルミ製で剛性は高い。
カートレスではあるが、EBBというだけあってボルトの後退ギミックなどは従来のカート式同様。
レシーバー左面にはセレクターの刻印しかない。刻印が欲しい場合はカスタムショップなどのレーザー刻印サービスなどを利用して好みの刻印を入れることになる。リアサイトは取り外し可能。
今回の撮影ではAimpoint製のMicro T-1ドットサイトを搭載した。小型軽量でお勧めのドットサイトだ。
TOP EBBの醍醐味であるチャージングハンドルを引いてコッキングしつつ、初弾をチャンバーに送る実銃同様の操作。
コッキング操作は実際にピストンを後退させているので重め。
チャージンハンドルを引きながらボルトキャッチ下側を押せばボルトを後退位置で保持できる。
TOP M4カービン EBBはピストンコッキング後、トリガーを引くとシアが切れてピストンが前進する仕組み。そのためセミオート時にトリガーの引く感触がわかりやすい。
ボルトの後退停止はこの位置。ブローバック作動時にはもう数mmほどボルトが後退する。
完全なフルストロークというワケではないが、やはり大きく開いたエジェクションポートを見ると興奮するものがある。
なお実銃やガスブロではボルトが後退しているとき、チャージングハンドルを引いてボルトを前進することができるが、TOPのEBBはこれができないのが惜しいところ。ボルトの前進はレシーバー左面のボルトキャッチボタンのみで行う。
カートレスなのでマガジンを装填するとBB弾が写真の位置までせりあがってくる。ボルトが前進することで1発ずつチャンバーに送る仕組み。
そして最後の1発まで確実に給弾して弾がなくなればボルトは後退して停止する。
ボルトキャッチを押せばチャコンッ!とボルトが前進。実に気分が盛り上がる。
アルミ製のアウターバレルにオーソドックスなプラ製のハンドガード。フラッシュハイダーはスチール製。M14逆ネジ仕様なので対応サイレンサーを装着可能。
ハンドガードの下側を取り外してバレル根本にある可変ホップダイヤルでホップ調整を行う。この方式だとフリーフロート方式など筒状のレールハンドガードを装着するとホップ調整が困難になるというデメリットがある。
クレーンタイプのストックが装備される。バッテリー自体はリコイルバッファチューブ内に収納するので自由に好みのストックを装着できるのは良い。
ストックは6ポジション。バッテリーの着脱はストックを外してからリコイルバッファチューブ後端の6角レンチを外して行う。
バッテリーは3セル、11.1V 850mAhのリポバッテリーを使用する。
レシーバーエンドにはスリングフックが装備される。1点式のスリングを使用する場合には便利な装備。
グリップはA2タイプのベーシックな形状。グリップ内にモーターを内蔵する。
ASGKのマークはトリガーガード下にある。リアルな外観を求めるのであればパーツ単位で取り換えてしまえばよいのだが、容易に交換できるパーツへの表記ってASGK的にOKなのだろうか?
マガジンリップはSTANAGマガジンを模したリアルな形状。その分給弾口が奥まっており、通常のBBローダーなどではBB弾を装填しづらいため、付属のBBローダーを使用してBB弾を装填する。
マガジン後部には作動停止用の突起がある。
給弾用のBBローダーが付属。いわゆる拳銃マガジンサイズでマルイのBBローダーと同じようなもの。
この給弾口に取り付けられたアルミ製の延長ノズルがあることで奥まった位置にも給弾できるようになる。
このアルミノズル、マルイのBBローダーXLに付けられるかと試してみたが、内径が小さすぎて取り付けられなかった。
マガジン底部のプラスネジを抜けばボトムプレートをスライドして取り外せる。
さらにマガジン内部のユニットを引き出して77発か30発かの装弾数を切り替えられるようになっている。
本体、専用バッテリー、マガジンを装着した状態での実測重量は2,760g。アルミプレス製のマガジン単体の重量は171g。
実射性能はなかなか良く、ホップを適正にしてビシッと弾道が良く伸びる。さすがにマルイの次世代電動ガンあたりと比べるとやや散る傾向にはあるが、サバゲーで十分戦えるだけの弾道安定性は確認できた。
初速は95m/sとかなり高めのセッティングだった。
リコイルはほぼ皆無といっていいが、なんといっても実銃同様のリアルな操作性、残弾0でのボルト後退停止機能など、従来の電動ガンとガスブローバックガンの中間的な存在と言える。
射撃までの工程にドキドキワクワクさせるものがあり、銃を撃っているという感覚も非常に高い。
気温にも左右されることなく一年中サバゲーにも使える、いままでにない魅力を持った電動ガン、おススメだ。
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