東京マルイ 電動ガン マーク18 モッド1
2019年2月、東京マルイから次世代電動ガンの新作、Mk18 Mod.1が発売になった。
Mk18 Mod.1は米軍のM4A1カービンのロアレシーバーに、CQBRブロック2のアッパーレシーバーを搭載したアサルトライフル。様々なミッションに対応するため、米ダニエルディフェンス社のRIS2レイルハンドガードを搭載し、三角のフロントサイトベースが無い進化型M4カービンと言ってよいだろう。
とくに米特殊部隊での使用が多くみられ、このモデルアップを心待ちにしていたというファンも多いだろう。今回は東京マルイの次世代電動ガン、マーク18 モッド1をレビューしよう。
パッケージは艶消しで、レイルのイメージに合わせたこげ茶の非常にシンプルなデザイン。
左下にダニエルディフェンス社正式承認のライセンスシールが貼ってある。パッケージサイズは横86 x 縦29 x 厚10 cm。
パッケージ内容はMk18本体、マガジン、SOPMODバッテリー用充電コネクター、バッテリーシール、アジャストツール、保護キャップ、取説、チャージャー、チャージングロッド、クリーニングロッド、BB弾200発。
スペック & 初速データ | |||||||||||||||||||||||||
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※東京マルイ ベアリングバイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、気温13.2度、湿度47.0%、10発、X3200 Mk3にて測定。 |
サイドビュー。4面レールのRIS2ハンドガードやタンカラーのクレーンストックが特徴的。
アルミダイキャスト製のレシーバーはM4カービンと同じコルト刻印仕様。
次世代電動ガンなので、撃つたびに衝撃が感じられるシュート&リコイルエンジン、残弾0でユニットが停止するオートストップ機構を備える。
Mk18 Mod.1の最大の特徴であるダニエルディフェンスのRIS2レイルハンドガード。ダニエルディフェンス社の正式ライセンスを取得している。アウターバレルはフリーフロートの10.3インチ長。
このRIS2は真っ黒ではなく、微妙にグレーブラウンという感じのアルマイトカラー仕上げ。光の加減によって、こげ茶っぽくも見えるし、黄色みがかって見えることもある。
レイルはピカティニーレイル準拠、各面にガイドナンバーが刻印され、パテントナンバーやケージコード、コントラクトナンバーなどの刻印も再現されている。
底面にもレイルがあるのでバーティカルフォアグリップを付けるとホールドしやすくなるだろう。またRASなどと違って、1ピース構造なのでガタ付きが一切ないのもよい。レシーバーと強力に接合しており、剛性は非常に高い。
ハンドガード内部のアウターバレルにはガスブロックとガスチューブも再現される。
RIS2を前から見るとコンパクトなガスブロックがあるのがわかる。
フラッシュハイダーはアルミ削り出しで、SUREFIREのSOCOM 4プロングハイダータイプをモデルアップ。底部のイモネジを外せばM14逆ネジ仕様となるので、各種対応サプレッサーを装着可能だ。
ハンドガード根本にはCQDタイプのスリングスイベルが装着されている。
このスリングスイベルは二本の六角ネジで取り外すことができる。裏面にはTOKYO MARUIの刻印が入る。
レシーバーエンドには同じくCQDタイプのスリングスイベルが装備される。中央部にはTMの刻印が入る。
フロント&リアサイトはフリップアップ式。リアサイトはKAC 300mタイプ、フロントサイトはタンカラーベースにフルートの入ったポストの後期型形状を再現。
チャージングハンドルを引けばエジェクションポートカバーが開いてダミーのボルトが後退するのは従来と同様。
ダミーボルトが後退すれば可変ホップアップの調節ダイヤルするにアクセスできる。ダイヤルはクリック感のないシームレスなもので微妙な調節ができるようになっているが、トルク感はもう少し粘りがあったほうが操作しやすいと感じた。
ベーシックなブラックのA2グリップ。内部にEG1000ハイトルクモーターを内蔵するので、実銃よりやや太めの握り心地。
トリガープルは約450g。セレクターは左側のみだが、切り替えのノッチ感はアンビのHK416系よりも節度があり、個人的にはこちらのほうが好み。
マガジンは装弾数82発。もちろん従来のM4シリーズマガジンと互換性がある。マガジン1本の重量は223g。
マガジンはボトムのネジを外し、分解してリアルカウントの30発仕様にできるスイッチが内部にある。
フラットダークアース(FDE)カラーのクレーンストックは6ポジション。
バットプレートを取り外してSOPMODバッテリーをセットする。バッテリーのコネクト部の上に20Aヒューズがある。SOPMODバッテリーはニッケル水素の8.4V。いまどきのリポバッテリーを使用したいという方も多いと思うが、その場合はサードパーティ製の変換コネクターでパンチのあるリポバッテリーを使用することも可能だ。また、SOPMODバッテリー含めた実測重量は3,220gだった。
実射テスト
30m先のA3プレート、40m先のマンターゲットに対し、屋外で実射テストをおこなった。使用する弾は東京マルイのベアリングバイオBB弾0.2gと0.25g。バイポッド、6倍スコープを装着して射撃を行った。バッテリーは新品のマルイ純正、ニッケル水素SOPMODバッテリー8.4V 1300mAhを使用。
初速平均は約90m/s強と十分。北風の吹くコンディションの中、0.2gでも30mでA3プレート、40mでマンターゲット上半身にほぼ着弾できた。もちろん0.25g弾ならばさらに弾道が低進し、風に影響されることなく確実に狙っていける。射撃性能はマルイのお家芸ともいえる抜群の安定性を誇る。
シュート&リコイルエンジンは個人的にはそれほど必要性を感じないが、射撃音もリコイルも派手で、射撃感を味わえる機能として健在。不要ならばリコイル機能をオミットするカスタムも可能だ。
バーティカルフォアグリップを付ければ安定して銃をホールド、コントロールできる。
ドットサイトはサバゲーではもはや定番アイテム。写真はAimpoint COMP ML2をWILCOXのマウントで装着。ほかにもEotechのホロサイト+マグニフィアなどもMk18には似合う。
ドアの開口部から銃を水平に構えたままスッと通り抜けられるのも全長80cm以下のMk18ならでは。CQBフィールドでも扱いやすいサイズだ。
ミリタリースタイルにこだわるなら、さらにIRレーザーモジュールやスカウトライトを装着しても良いだろう。とにかく拡張性という点においてはこれまでのM4からさらに一段アップしたMk18。ミリフォトを参考にして塗装、ウェザリングしたり、装備にもこだわってお気に入りの部隊のスタイリングに仕上げていく、なんていうのもMk18 Mod.1の楽しみ方のひとつと言えるだろう。
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