東京マルイ ガスガン ハイキャパ ホワイト D.O.R
東京マルイのベストセラー、ガスブローバックハンドガン『ハイキャパ』シリーズにホワイトカラーのハイキャパ ホワイト D.O.Rが登場!
ハイキャパとは、装弾数7発だったコルトM1911A1、通称ガバメントのグリップとマガジンを大型化し多弾数化したハイキャパシティ ガバメントだ。実銃ではSTI(現STACCATO)やパラオーディナンスなどが古くから作っていてコンペティションシューターには定番のスタイルだ。これをオリジナルデザインで東京マルイがガスブローバックガンとして作ったものがハイキャパと呼ばれている。
マルイのハイキャパ5.1が発売されたのが2004年。それからなんと20年もの間、マイナーチェンジを繰り返し、ブラッシュアップされ、数々のバリエーションが登場し、現在でも絶大な人気を誇るモデル。
その理由は作動性の高さ、リコイルの鋭さ、命中精度の良さ、装弾数の多さだ。そして20年という年月が経ちサードパーティ製のカスタムパーツが豊富となり、カスタムの幅が広がったことも理由の一つと言えよう。
サバゲーシーンでも温かくなるとハイキャパ一丁でフィールドを駆け巡り、長物相手にバシバシとヒットをかっさらっていくアグレッシブなプレーヤーに遭遇することがある。
2019年に発売されたハイキャパ D.O.Rは内部ユニットが刷新され、マイクロプロサイトがダイレクトマウントできる新デザインのスライドになってさら磨きがかかった。D.O.Rとはダイレクト・オプティクス・レディの意だ。
今回登場したハイキャパ ホワイト D.O.Rはその名の通り、ホワイトカラーバージョン。
随所にこだわったカラーバリエーションとなっていて、使って汚してしまうのがもったいないくらいの美しい外観となっている。
パッケージはホワイトの品のあるデザインで透明なスリーブに入っている。
パッケージ内容は本体、マガジン、ハイマウント用ベースとハイマウント用ネジ、ローマウント用爪付き電池蓋とローマウント用ネジ、保護キャップ、フォロアーストッパー、マウントレイルと取付ネジと取付加工用棒、クリーニングロッド、BB弾少々、取扱説明書。
つや消しホワイトのスライド前後にはセレーションが切られ、後端には指掛け用の突起があり、操作性が向上している。さらに上面にも軽量化の溝が彫られ、凹んだ部分にはグレー塗装が施されている。シルバーのチャンバーには.45ACPの刻印。
ホールドオープンするとシルバーのコーンドバレルとリコイルスプリングガイドが現れる。このアングルも美しい。ブラックのシャーシにスライドストップピンの先端が白く飛び出ているのがチャーミングだ。
スライドストップはスライド内側の金属パーツと噛み合っておりノッチ欠けの心配はない。
ストレート形状のトリガーは樹脂製ながらメタリックレッド仕上げで高級感のあるアクセントになっている。トリガープルは約490gと軽く、ストロークも短く切れの良いフィーリングだ。
スライドストップレバーもセーフティレバーも金属製だが、ボディやスライドと違和感のないホワイト仕上げとなっている。
ハイキャパシティガバメントらしい迫力のグリップ。コック&ロックのサムセーフティはアンビ仕様。ビーバーテイルのグリップセーフティももちろんライブ。
樹脂製のリアサイトは上部のネジを抜いて取り外すことができる。
別売オプションのマイクロプロサイトのホワイトが同時発売となっている。標準でピカティニーレイル用マウントが付いているが、取り外してD.O.Rにダイレクトマウントできる。
ハイキャパ ホワイト D.O.R同梱のハイマウントを介して搭載。ドットサイト前後にエマージェンシーアイアンサイトがある。スライド後端よりドットサイトがはみ出てしまうのが少々気になる。
マイクロプロサイトをダイレクトマウントするには底部の電池蓋を爪付きのものに交換する。ドライバーはプロサイトに付属しているもの。
ドットサイトがより低く搭載でき、より精悍なスタイルとなる。
マガジンはハイキャパシリーズ共通で、装弾数は31発。亜鉛ダイキャスト製でガス容量も多く、連射時の冷えに強い。空マガジン単体の重量は343g。
ホップアップの調整はスライドを取り外してチャンバー横のダイヤルで行う。
シャーシに付属工具で穴をあける必要があるが、同梱のアンダーマウントレイルを取り付けできるので、対応するウエポンライトを装備してCQBやナイトゲームなど、ローライトコンディションでも戦闘力をアップできる。
カラーバリエーションとなればやりたくなってしまう、スライドスワップはD.O.R同士なら可能。
それ以外のハイキャパは内部メカ構造が異なるので不可。
実射と感想
屋外シューティングレンジにて実射。
シャープなリコイルから放たれる、0.2g弾、0.25g弾の弾道はどちらも低伸し、20mなら0.2g、0.25g弾共に25cmセンターサークルどころかヘッドショット可能、30mでも0.2gでマンターゲット上半身に、0.25g弾なら25cm,センターサークルへ楽々集弾するガスハンドガンとは思えない精度。
ハイキャパ以前にもマルイはM92Fやグロック26といったブローバックモデルを発売していたが、ハイキャパの登場はガスブローバックハンドガンの性能を一気に引き上げたといっても過言ではない。
初速はHFC134aガスを使用して気温24度で平均75m/s程度と、マルイのガスハンドガンとしては高めに設定されており、かつ冷えに強いマガジンで連射しても安定している。
価格は24,800円(税別)と、初代ハイキャパ5.1から比べるとずいぶんと高くなったが、昨今の物価高を考えると致し方ないところか。
白いハイキャパ、その仕上げの美しさには高貴さすら伺える。マルイのガスブローバックの原点にして至高ともいえる性能に満足できる一品と言える。気になる方はチェックしてみて欲しい。
スペック & 初速
全長 | 220mm |
重量 | 839g (空マガジン含む) |
銃身長 | 112mm(インナーバレル長) |
装弾数 | 31 + 1発(1発は本体に装填した場合) |
価格 | 24,800円(税別) |
発売日 | 2024年5月22日 |
動力源 | リキッドチャージ式ガス ※射撃テストではHFC134aを使用 |
初速 | 最高:75.85m/s 平均:75.07m/s 最低:74.33m/s ジュール:0.564J ※東京マルイベアリングバイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、室内10発での測定、気温24.7度、湿度63%、XCORTECH X3200 Mk3にて測定。 |
協力:東京マルイ
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