東京マルイ ガスガン グロック17 Gen5 MOS
東京マルイからグロック最新世代のジェネレーション5がガスガンとして登場。MOS(モジュラーオプティックシステム)を再現し、スライド上部にマイクロプロサイトを搭載することができる。
東京マルイ ガスガン グロック17 Gen5 MOSの製品版を購入したのでさっそくレビューしていこう。
パッケージはブラックでスライドセレーションをイメージしたラインが入っている。
蓋を開けると鮮やかなオレンジ色の内蓋が!! 一気にテンションが上がる!! オシャレだね~。
そしてその下に本体やマガジンが収まっている。内蓋の裏には取説が入っている。マルイのパッケージは演出がニクいね。
言わずと知れたストライカー式ポリマーフレームオートの先駆けグロック17。1980年代初頭にグロック17が登場して以来、改良され続け2017年にはGen5(ジェンファイブ)と呼ばれる第5世代へと進化。シリーズ累計販売2000万挺という世界中の軍隊や警察で採用されるベストセラーピストルとなった。
その最新型を東京マルイがついにガスブローバックでモデルアップ。
マルイとしては最初のグロック17をモデルアップしたのが2006年、ようやく実銃に世代が追いついたわけだ。
しかもただ単に外観をモデルアップしただけではなく、内部ユニットも、さながら実銃のグロックの如く、モデルを重ねるごとにアップデートされ続けている。
スライドはカーボン繊維樹脂製で強度アップとともに質感も向上している。実銃のGen5から採用されたnDLCというコーティングの風合いと比べると、ややメタリック感が強いのかもしれないが、使い込んだスライドのような色味でもあり、これはこれでめちゃくちゃカッコいいと思う。
スライド先端はべヴェルカットされていてホルスターへ差し込みやすくなっている。またスライド前側にもセレーションが入り、スライド前方を握ってコッキングするのも容易だ。
フロントサイトにはホワイトドット、リアサイトはスクエアノッチでホワイトラインが入る。
Gen4に比べてリアサイトのノッチ幅がかなり大きくなっている。細かいところだがトリガーピン上にあったロッキングブロックピンがなくなっているのもGen5の特徴。
スライドストップが右側にも付いてアンビ仕様となった。もちろんショートリコイルとティルトバレルロッキングも再現される。シリンダー容量は新規設計により、従来より約20%アップしているという。
エジェクションポート周辺にわずかだが、樹脂成型時のヒケがみられる。
アンダーマウントレイルを備えウエポンライトなどを装着可能。またエアガン独自のセーフティは従来通りシリアルナンバープレートを後退させてオンとなるが、不意に動かぬように非常に硬くなっている。
ライフリングのモールドの違い。右のGen4ではポリゴナルだが、左のGen5はグロックマークスマンバレル(GMB)を再現している。
参考までに実銃GLOCKの記事はこちら
GLOCK17 Gen5
GLOCK19 Gen5
Gen5となって前面のフィンガーグルーヴがなくなった。マグバンパーも新形状となり、ガスの注入口が見えない仕様で、マグバンパーをスライドさせてガスを入れる。その後ろにはランヤードリングがある。
付属のバックストラップを取り付けることでグリップを好みの太さにカスタマイズできる。
マグウェルはフレア形状となり、マガジンの装填がしやすくなっている。ランヤードリングは取り外すことができる。
グロックのMOS(Modular Optics System) を再現しており、スライド上部にマイクロプロサイトをダイレクトマウントできるようになっている。スライド後ろのボタンを押してカバーを取り外す。
カバーを取り外した状態。このようにシリンダーが丸見え。なお、リアサイトの取り付け基部は従来とは異なる形状で互換性がない。
付属の樹脂製マウントプレートを取り付ける。プレートは前側の爪でスライドに引っ掛かって、シリンダーにも触れないようになっている。
東京マルイ製のマイクロプロサイトを搭載し、付属の短いネジ(M3x6)で取り付ける。
マウントプレートの形状次第では、マイクロプロサイト以外のドットサイトも搭載できるかもしれない。ここはサードパーティ製のカスタムパーツを待ちたいところだ。
手元にあるいくつかのマイクロドットサイトをあてがってみた。専用プレートが無いと取付けできないのだが、銃本体側が、前後長49mmの切り欠きで、ネジピッチは約13.2mm、M3規格のネジとなっている。またネジ穴部が出っ張っているので、搭載できたとしてもかなり浮き気味になったり、前後が溝に収まらないこともありそう。
そこで、パーツリストの[GBB12-5: マウントベース]パーツを社外ドットサイトに対応した専用パーツを作れば、搭載できる対応幅が広がりそうだ。ただし露出しているシリンダーに干渉しない必要があり、ネジ穴の深さもある程度確保しないといけない。
ホップアップの調節はスライドをホールドオープンしてチャンバーの中にあるダイヤルで行う。
亜鉛ダイキャスト製のマガジンは装弾数25発。新規設計でガス容量が20%増となった。従来のマガジンとも互換性がある。実銃のマガジンのようにフォロアーがオレンジ色となってカッコいい。付属のフォロアーストッパーまでオレンジ色となっている。
ガスの注入時はマグバンパープレートの穴に細いピンなどを差し込み、プレートをスライドさせる必要がある。外観はリアルになったが、面倒になったともいえる。ただ慣れればガス缶のノズル先でちょいっと押せる。
Gen4/Gen5でスライドの互換性はなく、内部パーツも寸法が異なっている。スライドアッシーの実測重量はGen4が184gに対し、Gen5が175gと少し軽い。その割にはハードリコイルなのが不思議だ。
BLACKHAWK! CQCホルスター GLOCK17/22用に入る。
実測重量は677g。
マガジン単体の重量は268g。
実射
屋外ロングレンジでの射撃テストは後日行うとして、実際に撃ってみた感じ、明らかにリコイルが強い。手元のGen4と比べてみても、リコイルの重みというか、ドンとスライドが後退する反動がより強く感じる。
マガジンを同じものを使用してもリコイルは強いのでブローバックユニットそのものの差なのだろう。
マイクロプロサイトを搭載しても作動が衰えることもなく、気温20℃の室内でガンガン撃って楽しめている。HFC134aでこのリコイルは本当にすごい、夏に撃つのが怖いくらいだ。
初速は人肌で少し温めて室温21度で、75m/sとマルイのガスブロとしては少し高め。
そしてトリガーの切れが抜群に良くなった。Gen4では遊びの後、ズズッとトリガーを少し引きずる感じがあって切れたが、Gen5では遊びからカッとトリガーが切れる。このトリガーのキレは確実に進化した点だろう。トリガープルは約1.5kgとガスガンとしてはちょうどよい重さ。
『グロック、もう、おなかいっぱい』なんて声も聞こえてくる中、いやいや、最新のグロックこそ最良のグロックの格言通り、これは2023年のベストバイなエアガンであると言い切れるだけの進化を遂げている。
『マルイのグロックは別腹』なのである。
スペック & 初速
全長 | 202mm |
重量 | 676g |
銃身長 | 97mm(インナーバレル長) |
装弾数 | 25発 |
価格 | 19,800円(税別) |
発売日 | 2023年12月19日 |
動力源 | リキッドチャージ式ガス |
初速 | 最高:78.5m/s 平均:75.88m/s 最低:74.4m/s ジュール:0.576J ※東京マルイバイオBB弾 0.2g、HFC134a使用、ホップアップ適正、室内5発での測定、気温20.8度、湿度33%、ACETECH AC6000 MKIII BTにて測定。 |
協力:モケイパドック
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