S&T 電動ガン ベレッタ ARX160
ベレッタ社の最新アサルトライフル
実銃のARX160はイタリアの老舗銃器メーカー、ベレッタ社が2008年に開発した最新のアサルトライフルで、口径は5.56mm×45ライフル弾をはじめとしていくつかの口径バリエーションが存在する。レシーバーには軽量なポリマー素材を採用し、近未来的なフォルムとなっている。またエキストラクターをスイッチすることで排莢方向を左右変更したり、レシーバーのロックボタンで簡単にバレルを引き抜くことができるなど、現代アサルトライフルの典型的なモジュラー方式を採用している。
アメリカ市場においては16インチバレルの民間用セミオートモデルがARX100、.22LR弾を使用するモデルがARX160と呼ばれている。上のタンカラーは.22LRバージョン。
ストックレス、ショートバレルのピストルモデルもある。
S&T 電動ガン ARX160 スペック | |||||||||||||||||||
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S&Tが正式ライセンスでモデルアップ
この最新アサルトライフルを香港のトイガンメーカー、S&Tが電動ガンでモデルアップ。
ベレッタ社の正式ライセンスを得てリアルなメーカー刻印がレシーバーに刻まれている。
ナイロンファイバー製のレシーバーは樹脂製ながら剛性は高い。また質感もしっとりとしたマット仕上げで手触りも抜群。
両側から操作できるアンビタイプのセレクターとマガジンキャッチを備え、レシーバートップには長いピカティニー規格のマウントレールを装備し、スコープやドットサイトなど好みの光学照準器を搭載できる。トップレールの前後にはフリップアップ式のフロント&リアサイトを標準装備する。
実銃同様にレシーバーのロックボタンで簡単にバレルアッセンブリ―を前方に引き抜くことができるのでメンテナンス性も高い。またレシーバーは少々コツがいるが上下にテイクダウンすることも可能。
アルミ製のフラッシュハイダー。取り外すとM14逆ネジ仕様となっている。
レシーバー下のカバーを取り外すとGLX160グレネードランチャー用の固定レールもあるが現時点ではGLX160は未発売。
ボルトレバーを手で引ききると後退した状態でロックする。ホップアップの調整をする際には便利な機構だが、ダイヤルが奥まったところにあるので少し調整しづらい。トリガーガード下面にあるリリースボタンを押せばロックを解除することができる。
ロックしたボルトの解除はトリガーガード下のボタンで行う。このボタンはマガジンキャッチも兼ねている。
フロント&リアサイトは樹脂製のフリップアップ式サイト。側面のロックボタンを押すとピンと立ち上がる。
ストックは4段階に伸縮できる。バッテリーはストックの中にセット。細身のバッテリーに対応する。
標準的なミニコネクター仕様。
ストックはフォールディング可能。コンパクトになって持ち運びに便利だ。
このS&TのARX160は EBB(Electric Blow Back)と呼ばれるブローバック方式の電動ガンなので、射撃時にはボルトキャリアが激しく前後し派手な金属音を響かせる。これが撃っていて楽しい。
平均初速は0.2gBB弾で約95m/s、回転数は7.4Vのリポバッテリーで740rpmとやや遅めだった。弾道性能はまずまずで箱出しそのままでもサバイバルゲームに投入できる性能がある。
2015/01/17
※本レビューはGakken Mook「世界のミリタリー・トイガン・カタログ 2015」に掲載されたものを再編集して掲載しています。
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