エアガンレビュー 東京マルイ 電動ガン PSG-1

エアガン レビュー 東京マルイ 電動ガン PSG-1

東京マルイの電動ガン中、全長1,208mmと最大を誇るPSG-1を中古で入手した。
PSG-1は値段も54,800円と次世代電動ガン第1号であるAK74MNと同価格で最も高価な電動ガンのひとつだ。
発売日は1995年12月で、このレビューを書いている2007年12月からちょうど12年前になる。
東京マルイのPSG-1はバージョン4という電動セミオート・スナイパー・システム専用のメカボックスを内蔵している。このVer.4メカボックスはトリガーを引いてから弾が発射されるまでのロッキングタイムを可能な限り短縮するように、トリガーを引いた後、ピストンが後退位置まで下がるようになっている。
初速も他の電動ガンよりも若干高く設定され、590mmというロングなインナーバレルから放たれるBB弾は素直な弾道を描いてスコープのクロスゲージ中心を飛んでいく。

実銃のPSG-1は、ドイツ、ヘッケラー&コック社の製造するG3をベースに設計された7.62mm×51弾を使用するセミオート スナイパーライフル。ドイツの対テロ部隊GSG-9や、イギリスのSASが採用することでも有名だ。

セミオートスナイパーライフルの利点は万が一ターゲットを外したとしても、ボルトアクション式に比べ次弾装填にかかるタイムラグが短いと言うことだ。これはサバゲーでも当てはまることだが、同一パワールール化でのゲームであることからスナイパーの存在自体が薄れており、最近のサバイバルゲームで使用しているプレイヤーはほとんど見ないが、スナイパーにとっては相変わらず魅力的なウエポンといえるだろう。

スペック & 弾速データ
全長 1,208mm
重量 4,300g(バッテリー含む)
銃身長 589mm(インナーバレル長)
装弾数 6mmBB弾 15発
定価 54,800円(税別)
発売日 1995年12月14日
メカBOX Ver.4 / EG700
バッテリー ミニ/AK
初速 最高 93.49m/s
平均 92.91m/s
最低 91.31m/s
ジュール 0.863J

※SIIS ECOBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、10発での測定、気温23度

パーツリスト

PSG-1 作動シーン動画
PSG-1 作動シーン動画


東京マルイ 電動ガン PSG-1 左側面
東京マルイ 電動ガン PSG-1 右側面

PSG-1 パッケージ外観中古だけあってパッケージもボロボロ。宅配便の伝票なんかが張ってあったりしていろんなユーザーの手元に渡ったことが伺える。

箱も約130cmと長い。
PSG-1 パッケージ内容中身はこんな感じ。マニュアルが無かったので、同梱物が足りているのかどうか、使い方もままならない状態。

また、ストック基部の2本あるうちのオスネジ1本が無くなっていたのでG3 SASのものを取り付けて撮影することにした。
PSG-1 レシーバー右面レシーバー右側。エジェクションポート後ろにはボルトフォワードアシストノブが装備される。ノブは押すことが出来るがダミーパーツ。




PSG-1 レシーバー左面レシーバー左右および、上面には亜鉛ダイキャストのレールがはめ込まれており、剛性を高めている。

セレクターは金属製で、0と1、つまりセフティかセミオート射撃のモードしかない。
セレクターを操作するとレシーバー反対側のインジケータも連動する。

ストック基部は亜鉛ダイキャスト製でレシーバーとストックの接続剛性を高めている。
スコープはレシーバー上面のマウントにネジで直付けされている。側面のダイヤルは回転するがダミーパーツ。
PSG-1独自のグリップ形状。素材は木目調プリントのプラスチック製。
巨大なハンドレストは左側面のネジを緩めると1cmほど上下に調節できる。
上下に調節可能なトリガーシューが装着され、指を添えたときの感触が良い。

トリガー根元にある小さい突起は後退したピストンを強制的に前進させるためのレバー。

トリガーガードはG3系共通でプラ製だ。
ハンドガードの下面には亜鉛ダイキャストのレールが埋め込まれていて剛性が高まっているほか、オプションパーツのバイポッドを装着できる。
ハンドガード正面から。
タスコ製マークタスコ(tasco)製の4倍固定倍率スコープが装備される。対物レンズ径は40mmと標準的。
スコープの対物レンズ側には透明なプラ製のレンズカバーが装着されている。
対物レンズ接眼レンズ側にはゴム製のアイピースが装備される。また、アイピース前方にはフォーカスダイヤルがある。
接眼レンズエレベーションダイヤルとウィンデージダイヤルは特殊な工具を必要とせず、そのまま手で回すことが出来る。
レティクルはオーソドックスなクロスゲージ。
4倍固定なので明るく見やすい。
コッキングレバーのストロークはG3同様に長い。コッキングレバーは可倒式なので、コックするにはいったんレバーを起こし手前に引く。
コッキングレバーを引ききるとクリック感があり、そこから上へ捻るとレバーが溝にはまりロックされる。
コッキングレバーに連動しダミーボルトが後退、バレル同軸式のホップアップダイヤルが現れる。この辺はG3系同様の機能だ。

またこのダミーボルトは射撃するとこの位置まで「カシャコン」と可動する。次世代電動ガンのシュート&リコイルシステムの先駆けともいえる。
アウターバレルはスチールパイプ製アウターバレルはスチールパイプ製。

マズル先端は別パーツとなっていて、付属のマズルパーツで着脱できるようになっている。
マズルパーツを銃口に差し込んで回すマズルパーツを銃口に差し込んで回すとマズル先端が取り外せる。
サイレンサーアタッチメント付属のサイレンサーアタッチメント。同社のフルオートトレイサーを装着できる。
ストックにはチークパッドが装備ストックにはチークパッドが装備され、付属の工具を使用して高さを調節できる。

また、ゴム製のバットストックも工具でロックを緩め、回転させることで前後長を調節できる。

付属の工具
ミニバッテリーかAKバッテリーが内蔵可能バットストックを90度回転させ内部の蓋を開けるとバッテリーコネクタが現れる。

バッテリーはミニバッテリーかAKバッテリーが内蔵可能だ。
マガジンマガジンはスプリング給弾式で6mmBB弾を15発装填できる。スチールプレス製のアウターシェルでリアルな質感だ。

マガジンフォロアーが長く、最後の一発までチャンバーに弾を送り出すので、マガジンにBB弾が残ることなく撃ち切ることが出来る。

マガジンはG3系共用なので、多弾数の500連マガジンを装着することも出来るが、そんな野暮なことはするまでも無い。
重量は4360gニッケル水素ミニバッテリーを含めた重量はヘビー級の4,360g。重いし長い。室内ではいろんなところに銃をぶつけそうだ。

全体の剛性感は95年末当時のものにしては高いほうだが、今となっては中古品ではあるがちょっとギシギシ感が気になる。

思うに、これをカスタムベースとして、G3の固定ストック、グリップ、MC51のフロントを装着し、70連ノーマルマガジンあたりでミドルスナイパー風にカスタムすると楽しいかもしれない。

2007/12/16

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