KSC ガスガン USP45 システム7
実銃のUSPはドイツH&K社が開発したオートマチックピストル。ユニバーサル・セルフローディング・ピストルの頭文字を取ってUSPと呼ばれている。1993年に開発され、樹脂製のフレームを採用する、いわゆるポリマーフレームオートだ。口径は一般的な9mm×19パラベラム弾、.40S&W、.45ACPのバリエーションがある。
9mmバージョンはP8としてドイツ軍に制式採用されている。
また
USPコンパクトモデルはP10としてドイツ連邦警察でも制式採用されている。
今回はKSCがモデルアップした.45モデルのガスブローバックガンをレビューする。
KSC USP45 システム7 ガスガン スペック & 弾速データ |
全長 |
201mm |
重量 |
825g |
装弾数 |
6mmBB弾
25+1発 |
定価 |
19,500円(税別) |
発売日 |
2008年5月28日 |
|
最高 |
80.19m/s |
平均 |
78.99m/s |
最低 |
77.71m/s |
ジュール |
0.624J |
※東京マルイ ベアリングバイオBB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、10発での測定、気温26.3度、湿度43.0%
パーツリスト1 パーツリスト2 |
USP左側面。さらりとした質感のスライドと梨地のフレームの質感の差が美しい。スライドには.45 Autoと口径が刻印される。全体的に角張ったフォルムでいかにもドイツの軍用銃というスタイリングだ。
アンダーマウントは独自規格で、ピカティニー対応オプションを装着する場合は別売のマウントアダプターが必要。
ホールドオープン。アウターバレルは黒くてプラ質感が丸出し。パーティングラインも残っているので気になる場合はペーパー掛けして塗装してしまおう。心臓部であるガスブローバックユニットにはシステム7を採用する。
フロント、リアサイトにはホワイトドットが入る3ドットタイプ。
ハンマーを起こすとリアルにファイアリングピンも再現。
またマガジンを装填した後に、実銃同様にスライドを引いてハンマーコックしないと弾が発射されない(バルブを叩かない)、リアルライブオペレーション機能を搭載する。
グリップは.45口径マガジンが入るだけあって結構大型。とくにグリップ前面は角張っている。
しかしながら荒いシボ加工の滑り止めとグリップ前後のチェッカリングが確実なホールドを可能にしている。
チャンバーにも HK .45 Autoの刻印。
エキストラクターの赤いローディングインジケーターが芸が細かい。
ハンマーを起こした状態でコントロールレバーを下方へ押し下げるとハンマーがハーフコック位置まで安全にダウンするデコック機能を再現。またレバーを上へスイッチするとハンマーの起倒にかぎらずセフティがかかる。
安全装置としてマガジンハウジング内の矢印 の位置に付属の鍵を使用してハンマーメカをロックすることが出来るロックアウトディバイス機構も実銃同様に再現する。
マガジンは6mmBB弾を25発装填できる。
亜鉛ダイキャスト製で1本あたり約330g。.45口径だけあって結構デカイ。
通常分解(=フィールドストリッピング)。スライドストップをスライドの切り欠きに合わせて外せば簡単にスライドを前方に引き抜ける。
可変ホップアップ機構を搭載。
付属のホップアジャスターをチャンバー周りのギザギザに合わせて回転させ調整する。
ホップアップパッキンはV字になっており、BB弾を安定保持しホップ回転を真っ直ぐ均一に掛ける様になっている。
また、最近のKSCのガスガンにはこのようなラバーチェンバーを覆うスリーブ状のホップカラーが装備され、ホップ調節時の回転によるチェンバーの捻り防止策としている。
実測重量は833g。ほどよい重量感。
さて、実射。BB弾を25発マガジンに込めてシャコンと本体に装填。スライドをジャコキンと引いて初弾をチャンバーへ送る。ターゲットに狙いを付けてトリガーを絞る。カッとシアが落ち同時にバシンッとブローバックしつつBB弾はターゲットの中心にバスッと穴を開ける。
続けざまにトリガーを絞って連射。バンバンバンッ! システム7だけあって、スライドスピードは速く、鋭い。ただしリコイルは凡庸。
初速はマルイのガスブロに比べてかなり高め。どちらかというとリコイルよりもスライドスピードと初速に重点を置いているようだ。ショーティングマッチやサバイバルゲーム向きのセッティングと言える。
命中精度はVパッキンの効果もあってかなり高く、スッと真っ直ぐに飛んでいく弾道はかなり気持ちよい。
2012/08/12
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