ICS 電動ガン CXP-UK1

ICS 電動ガン CXP-UK1

今回レビューするのは台湾ICS社製の電動ガン、CXP-UK1。
2014年1月にラスベガスで開催されたショットショー2014でICSのブースを訪れた際に新商品として展示されていたTRANSFORM4が日本国内でも販売され始めた。
今回レビューするCXP-UK1はICS社の日本市場担当者から連絡があって直接お借りしたもの。

ショットショー2014

以前、タニオコバの小林太三社長へインタビューした際に「今やトイガンのマザーランドは台湾だ」という話があった。かなりの数のAirsoftが生産されているという。台湾で有名なトイガンメーカーと言えば、ICS、G&G、KWAといったところだろうか。ショットショーをはじめとする北米、欧州の大きな銃器イベントにはこれらメーカーのブースが出展されていることも多い。
もともとは東京マルイの電動ガンのコピーから始まった海外製電動ガン、安かろう悪かろうというイメージが付きまとうものもある中、独自の進化を遂げているブランドもある。
それではICSの電動ガン CXP-UK1を見ていこう。

[スペック]
全長 700/795mm(ストック伸長時)
重量 2,587g
銃身長 263mm(インナーバレル長)
装弾数 6mmBB弾 300発
販売価格 40,000円前後
発売日 2014年5月 国内発売
最高 86.83m/s
平均 85.45m/s
最低 83.26m/s
ジュール 0.730J

パーツリスト

サイドビュー
今回レビューするのは10.5インチバレルモデル。14.5インチバレルのカービンモデルもある。

アルミダイキャスト製レシーバー
レシーバーは堅牢なアルミダイキャスト製。仕上げも高品質な印象。ICS CXPのオリジナル刻印。海外市場での販売を見据えるとこういったオリジナル刻印が必要なのだろう。

ダミーボルトキャリアが前後する
EBBということで、射撃時にはダミーボルトキャリアが前後する仕組み。
面白い機構としてセレクターをセフティポジションにすることで、後退したピストンを前進させることができるデコック機能が備わっている。

レールハンドガード
ICSでUK1と呼ばれる最近米国でも流行のキーモッドタイプの細身のアルミ製レールハンドガード。
バレルナットにガッチリと固定されており全体的な剛性は非常に高い。アルミ製のフラッシュハイダーは下部のイモネジを緩めて取り外すことができ、M14逆ネジ仕様なので各種対応するサイレンサーなどを装着可能。

付属のショートレール
トップレール以外は付属のショートレールを任意の箇所に取り付けて、好みでライトやグリップを装着できる。取り付けは二本の六角ネジで簡単。必要以上にレールが重くならないし、ハンドガードの握り心地も良い。ショートレールは3つ付属する。

樹脂製のバックアップサイト
樹脂製のバックアップサイトが標準装備。サイト前部のレバーを前へ押し込むとピンとサイトが立ち上がる。もちろんこのサイトは取り外すこともできる。

グリップグリップ形状もICSオリジナル。
樹脂製だが硬質感があり握り心地もなかなか良い。グリップとレシーバーの接合部分のグラつきもなく剛性の高さが伺える。
チャージングハンドルチャージングハンドルも独特の形状。
左右両側から操作できる。
ホップアップ調整ダイヤルチャージングハンドルを引けばダミーのボルトキャリアが後退し、ホップアップ調整ダイヤルにアクセスできる。
ダイヤルはバレル同軸式で調節しやすく狂いにくい。

ストック
MTRと呼ばれる樹脂製ストックもICSオリジナルデザイン。バット部には滑り止め効果の高いラバーを使用。ストックは6段階に伸縮できる。

バッテリーは前配線
バッテリーは前配線。ミニコネクタに接続するにはレールを取り外す必要がある。
ハンドガード根元のネジ6本を取り外してバッテリー交換するのはかなり面倒くさい。しかもET-1の二股バッテリーを使用したが、かなりバッテリースペースがタイト。コネクタや平ヒューズが引っかかってハンドガードを上手く取り付けられなかったので試射はハンドガードを装着せずにそのまま行った。
バッテリー収納時のコツがあるのか、あるいはバッテリーを外部ボックス化するなどの工夫が必要だろう。


レシーバーエンドにはスリングスイベルあり。


テイクダウンピン(脱落防止付)を抜けば、レシーバーをテイクダウンすることがでる。メカボックスは上下に2分するスプリット構造。10万発の耐久テストをクリアしているそうだ。
また金属粉末射出成型のギア、吸気穴付の強化ピストン、ベアリング軸受などを採用。
この状態でチャージングハンドルを引けばアッパー内のメカボックス上が簡単に引き抜ける。バレル交換や清掃などは楽。

マガジン装弾数は300発樹脂製のマガジン装弾数は300発。
いわゆるゼンマイ給弾式の多弾マグ。
側面にはシースルーの残弾確認用窓がある。
マガジンはスタンダード電動ガン用との互換性あり。
実測重量は2,735g。バッテリー含まず、空のマガジンを付けた実測重量は2,735g。



バッテリーの装着がイマイチ難しく、とりあえずハンドガードを付けずに実射。ストックチューブ内装着にしてくれればよいのになぁ。
射撃時のメカボックスの音はギア鳴りは少ないが、メカボックスがセパレートのためか、バタバタと作動音が大き目なのがちょっと気になった。
初速は85m/s前後。弾道性能はなかなか良い。ホップ調整がしやすいこともあり、40mほど真っ直ぐにスッと飛んでいく。国内製の電動ガンと比べても遜色ないレベル。箱出しでサバゲーでも十分使える性能といえる。

撮影協力 yaNex

2014/07/15


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