βプロジェクト エアガン Cheytac M200
実銃のCheytac M200は米国シァイアンタクティカル社が開発した大口径対物ライフル。弾薬は.50BMGより小口径ながら、低反動でM200に専用設計された.408 Chey-Tac弾を使用し、その有効射程は2Kmにおよぶ。パッケージには弾道計算用の携帯型コンピューターが付属する。
また小口径版の.357 Chey-Tac弾仕様や、カービン、民間モデルなどのバリエーションもある。
このシャイタックM200は映画「ザ・シューター 極大射程」でも登場し、主人公の海兵隊スナイパー、ボブ・リー・スワガーが使用するシーンで印象的に描かれている。
βプロジェクト エアガン Chey-tac M200 スペック & 弾速データ | |||||||||||||||||||||
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パーツリスト |
このシャイタックM200をモデルアップしたのがβプロジェクトという香港の海外メーカー。M200というと、もともと同じく香港のSTAR Airsoftがガス式とエアコッキング式の2WAY版で発売していたが、それのエアコキ版のみといった感じ。
その分価格もずいぶんお安くなって、10万円近くしていたものが、5万円ちょっとで購入できるようになった。
さらに、当初はスコープもセットだったものがそれも付属しなくなって、かなりミニマムな構成ではあるが、その分購入しやすくなってうれしい限りだ。
ストック伸長時の全長はなんと140cm。実測重量はレシーバー、バレル、マガジンをそれそれ別々に測って足してみると7,245gだった。これに10倍クラスのズームスコープが搭載されると8kgオーバーとなる。
バレルからレシーバー、バイポッド、ストックに至るまで、ほとんどが金属パーツなので構えるのが辛いほどに重い。
巨大なマズルブレーキも金属製。
銃というよりは、砲といったほうがしっくりくるデザインだ。
レシーバートップはフラットなレールになっているので各種光学照準器を搭載可能。ここはやはり大型スコープを取り付けたいところ。レールの前のほうに小穴が開いていてそこから6角レンチを差し込んでチャンバー上部のホップアップスクリューを調整する。
今回はLEUPOLD M3タイプの3.5-10X50 ライフルスコープを、G&P製のナイツタイプ スナイパー・マウントで搭載した。マルイのL96用マウントベースで底上げしている。このスコープ、イルミネーションタイプなので、接眼レンズ横のダイヤルを回すと赤と緑にレティクルが怪しく発光する。
これに加えて、さらにスコープの上にドットサイトを搭載して巨大化すると迫力が増す。
シャイタックM200はあまりにもデカいので、分解された状態で梱包されている。
まずはレシーバーとバレルを写真のように60度の角度をつけてレシーバーの溝に接合して組み立てる。
バレルをレシーバーの穴に押し込みながら60度回転させロックさせたらレシーバー下のハンドルのピンで固定する。
付属のレンチでバレルナットを締めこめば組み立て完成。
各パーツが重いので構造はシンプルだが労力を要する。
マガジンはパーカーグレーのスチールプレス製。弁当箱のようにデカい。6mmBB弾を100発装填可能。これだけで530gもある。
これだけキャパシティがあれば1ゲーム1マガジンでいける。って、ゲームで使う体力があればの話だけど...。
残弾がなくなるとマガジンフォロアーがノズルにあたってボルトが閉鎖できなくなり、弾切れを射手に知らせてくれる。
ゲームに使う場合は本体に装備されるバイポッド(二脚)を積極的に活用したいところ。
バイポッドは上のボタンを押せば90度手前に折りたためる。
また黒い部分の脚は引っ張ればシュルルと伸びてカチリと7段階に固定される。
下のボタンを押せばロックが解除されて伸びた脚がシャキンと収納される仕組み。
グリップレストが付属したいかにもスナイパーライフルといった形状。トリガーガードの前の黒いレバーがマガジンキャッチ。
ボルトアクションのストロークは5.5cmと比較的短め。引きも軽くスムーズだ。給弾のトラブルもなく作動性は良い。ボルトハンドル前のクランク状のレバーがセフティ。
ストックは6段階に伸縮可能。
緑の矢印のボタンでリリースするが、素早くストックを引っ張るとスコッとストックが抜けやすいので注意。
取説にはチークピースが上下に可動するように書かれているが、実際には固定パーツだった。STARやARES製は可動したのかも。
赤矢印のボルトロックパーツを6角レンチで取り外すと、ボルトアッセンブリを引き抜くことができる。
元に戻すにはトリガーを引きながらボルトを押し込めばOK。ロックパーツを取り付ける時、シリンダーのスプリングガイド後ろへピンを押し込むのが固く、少しコツがいる。
で、実射の感想を。初速は77m/sとややデチューン気味。ホップアップの構造か、チャンバーのゴムパッキンが固いのか、命中精度は、まあ悪い。0.2g、0.25g両方で試したが、ホップ調整が微妙で、20-30m先あたりで弾道もかなりバラける。これなら電動ガンのほうがはるかに当たるのだが、構造がシンプルなのでカスタムすれば初速や命中精度の調整は比較的簡単にできそうだ。
重量があるのでリコイルは皆無だし、実銃なりの大口径の撃ち味というものは...推して知るべし。
というよりはこのM200はその存在感というか、床の間に飾って眺めるとか、部屋で構えて天井にマズルをぶつけたりと、所有して楽しむものなので、あまり性能を追求してもしょうがないのかも。ゲームでバリバリ使うという銃でもないしね。
ボブ・リー・スワガーごっこをするには必須の銃なのでコスプレして撮影とかいう遊び方も楽しそうだ。
今回のモデルさんはチームメイトのお友達のジョンさん。厚木の米海軍所属の本物の軍人さん。ガタイの良いジョンではあるが、彼をもってしてもToo Heavy! なのだそうだ。やはり8kgは重いよねぇ。
2013/03/24
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