Classic Army 電動ガン ストーナーLMG
ユージン・ストーナーの遺志を継いだLMG
クラシック・アーミーのストーナーLMGは実銃のKACストーナーLMGをモデルにしている。ストーナーLMGというと1963年に開発されたM63A LMGが有名で、米海軍がMk.23として採用し、ベトナム戦争ではネイビーシールズが使用したことでも知られる。
ユージン・ストーナーはアーマライト社を退いた後、弟子のリード・ナイトとともにナイツ・アーマメント・カンパニー(KAC)を設立。1997年に他界するまで銃器設計の第一人者として活躍した。
M63 LMGはアサルトライフルと同じ5.56mm×45弾を使用する機関銃で、軽量かつコンパクトで歩兵の分隊支援火器としてシステム化された火器だった。このコンセプトを受け継ぎ、KACで最新の技術を投入し、モデル96として開発されたKACストーナーLMGが今回レビューするクラシック・アーミーLMGというわけだ。
Classic Army 電動ガン STONER LMG スペック | |||||||||||
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香港の老舗メーカーがリアルに再現
香港のクラシック・アーミー社がモデルアップしたこのストーナーLMG、手に取ってみるとずしりと重くはあるが、実測で約4.8kgと実銃同様LMGとしては最軽量の部類と言える。全長も最短で約800mmと非常にコンパクトだ。
金属製レシーバーは剛性が高く、質感も良い。レシーバー右サイドのコッキングレバーはダミーながら引くことができる。最新の分隊支援火器らしく、レシーバートップには光学照準器搭載用のマウントレールも備える。
フィードトレーを開けて可変ホップアップの調整を行う。バレル同軸式ダイヤルだ。
フィードトレーを開けるにはレール側のトレー左右ボタンを押す。
ベルト給弾のLMGと言えばコレ。5.56mm弾のベルトリンクされたダミーカートが装着可能。ダミーカートはミリタリーサープラスショップなどで購入できる。これで気分はマシンガンナーだ!!
ハンドガードには4面マウントレールを装備。付属のバーティカルフォアグリップのほか、市販のウエポンライトやレーザーサイトなどを装着するのに便利だ。 実銃同様フロントサイトは取り外すことができる。また、フィードカバー前にあるバレルロックレバーを押せば、アウターバレルが引き抜ける。
バッテリーはスティックタイプを使用。アウターバレルを抜いてガスチューブ内にセットする。
グリップ内にモーターを内蔵。両側から操作できるアンビセレクターも扱いやすい。射撃モードはフルオートのみ。
折り畳み式のバックアップサイトを装備。もちろん取り外すこともできる。
ストックは金属製で6段階に伸縮可能。バット上部のボタンを押しながら伸縮させる。レビューした個体は若干スライドが渋かった。
BB弾を1,200発装填可能なボックス型マガジン。9V電池を底部にセットしモーター駆動で給弾する。デザート迷彩のカバーが付属する。ロットによってはウッドランドのカバーもあるようだ。
ボックスマガジンの蓋を明けでBB弾をジャラジャラと流し込み、本体に取り付け、給弾チューブをレシーバー側面に差し込みロックレバーで固定する。
全長80cmとLMGとしてはコンパクト。そのメリットを生かしてフィールドでは機動力と火力の両立も可能。トリガーハッピーになること必至だ! 今回はレシーバートップのマウントレールにTrijicon ACOG TA31 ECOSタイプの4倍スコープを装着してみた。
セレクターは実銃同様マシンガンなのでもちろんフルオートのみ。1,200発も入るモーター駆動のボックスマガジンにジャラジャラとBB弾を入れてバリバリと撃つ。この銃はGunsmithバトンにてチューンされたもので、初速は90m/s前後、回転数は7.4V 1400mAh 25Cのリポバッテリーで毎分約850回転と安定している。弾道性能はやや散る傾向はあるが、サバゲーで十分使えるレベル。
レシーバー、バレルとも随所に金属パーツが使用され剛性は非常に高く、凝縮感にあふれている。質感も良く老舗メーカーらしい仕上がりと言えるだろう。 フィールドではその軽量&コンパクトかつ多弾数を生かして、前線に強力な弾幕を張ることができるだろう。
世界のミリタリー・トイガン・カタログ2013~2014 (Gakken Mook)
※本レビューはGakken Mookに掲載されたものを再編集して掲載しています。
2014/06/27
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