A&K M249 MINIMI(ミニミ) 電動ガン

A&K M249 MINIMI(ミニミ) 電動ガン

実銃のM249 MINIMIはベルギーのFN社が開発した現用のマシンガン。M4カービンといったアサルトライフルと同じ5.56mm×45弾を使用する。ライフルマンとともに行動し、分隊を支援する目的で作られたSAW(=スクワッド・オートマチック・ウエポン)だ。現在、米軍や自衛隊をはじめ、イギリス、フランス、オーストリア、カナダといった西側各国の軍隊で採用されている。
MINIMIとはフランス語でミニ・ミトラィユーズ (Mini-mitrailleuse)からきており、ミニマシンガンを意味する。

マシンガンは第1次世界大戦から第2次世界大戦にかけて従来の陣地設置型から軽量化され、歩兵とともに行動できる空冷式の汎用マシンガンへ主流が移った。その始祖的代表例がドイツのMG34、MG42で、車載や対空、陣地防衛などに汎用的に使用された。また一方で米軍ではWW2において歩兵用ライフルと同じ.30-06弾を使用するBAR(ブローニング・オートマチック・ライフル)を導入、これが現在のSAWのコンセプトに近いものといえる。
BAR(ブローニング・オートマチック・ライフル)

WW2後、フルオート射撃が可能なアサルトライフルが配備されると米軍はSAWを廃止してしまうが、ベトナム戦争で分隊支援のライトマシンガンを配備する北ベトナム軍とジャングルで対峙しその必要性を痛感、再び分隊支援火器の開発へ取り組む。7.62mm弾の汎用マシンガンM60とは別に、当時主流となった5.56mm弾を使用するM249分隊支援火器の制式化にいたった。

分隊支援マシンガンは基本的に一人で操作できることを前提とし、開発手法としては大きく二種類に分けられる。
ひとつはアサルトライフルをベースとしバレルを長くし射程距離を延ばし、連射時の耐久性をあげたもの。もう一つは従来のマシンガンをさらに軽量化するアプローチで開発されたものがある。

A&K 電動ガン M249 MINIMI(ミニミ) スペック & 初速データ
全長 1050mm
重量 6,050g
銃身長 455mm(インナーバレル長)
装弾数 6mmBB弾 2,500発
定価 オープン
発売日 2009年

取扱説明書(パーツリスト)
最高 91.24m/s
平均 89.78m/s
最低 89.17m/s
ジュール 0.806J
回転数 762rpm(マルイ純正ニッケル水素1300mAh)
774rpm(ET-1 Lipo 2000mAh)
※G&G BIO Degradable BB弾 0.2g使用、ホップアップ適正、気温24.5度、湿度44.0%、XCORTECH X3200にて10発で測定。

香港のA&Kというメーカーのミニミ
今回レビューするのは香港のA&Kというメーカーのミニミ。埼玉のガンスミスバトンという中華ガンを専門に扱うショップで購入した。ガンスミスバトンでは初速調整はもちろんのこと、快適に動作するようにチューン済みのものを販売している。調整メニューは以下の通り。
メカボ分解&洗浄、シム調整、再グリスアップ、デチューン解除、スプリング交換、ホップアップパッキン交換(オリジナルスペーサー使用)、ホップアップシ ステム改良、バレル洗浄。トラブルの元であるスイッチを国産のオムロン製に交換。マガジンは3v→4.5v化して給弾速度を向上し、さらに音感センサーの感度アップで確実な動作を実現している。
注文してから2週間くらいだろうか、チューン済みのミニミが届く。箱から出して持ってみるとデカイ、長い、そして重い。これぞライトマシンガンといった雰囲気。

マシンガンは男のロマン
土嚢において陣地を守るLMG。やはりマシンガンは男のロマンだなぁと思う。


実はチーム内でこの夏、マシンガンが大流行した。6、7名はマシンガンを買っただろうか。で、ハイパーマシンガンズと名付けてみんなで撃ちまくろう!! なんてノリになった(^_^;。

アウターバレル フラッシュハイダー
アウターバレル、A2タイプのフラッシュハイダーはアルミ製。ハイダーは下部のイモネジを緩めれば取り外すことができる。ハイダー部はM14逆ネジ仕様。ガスレギュレーターはダミーながら180度回転させることができる。

グリップ
グリップはFN社独特の形状で樹脂製。グリップ内にはモーターは入っておらず、底部の蓋を開ければコンパートメントスペースになるが、この蓋のロックが不確実で、中にものを入れたらフィールドで落としそうなので、やめた方が良いだろう。グリップの上にはセフティボタンがあり、右側面から押し込んで左側面に出っ張ると射撃可能となる。

リアサイトリアサイトは左手前のダイヤルで距離に応じて高さを変えられる。また左奥のダイヤルで左右のウィンデージを調節できる。
剛性感は抜群
これだけ長くて重い銃だが、剛性感は抜群。キシリともしない。右側面のコッキングレバーはもちろんダミーだがシャコンと引くことができる。しかし重い。立射で構え続けるには相当な力が必要になる。

バレルジャケット
Mk.IIならではのバレルジャケット。放熱用の穴がカッコイイ。樹脂製で軽量。グレーの部分もプレス製と思いきやプラ製。

バレルジャケットはバレルに被さって填まっているだけバレルジャケットはバレルに被さって填まっているだけなので引っ張れば取り外せる。
バレルを前方に引き抜ける
矢印のバレルリリースレバーを押せばジャキンとバレルを前方に引き抜ける。
スケルトンストックのMk.IやParaはこのバレル下のハンドガード内スペースにバッテリーを装着するのでちょっと面倒。

インナーバレル 510mm
取説には455mmとあるが、インナーバレルは実測で510mmだった。バトンオリジナルのスペーサーが付いている。
バレルに固定されたキャリングハンドルは90度づつ角度を変えられる。

バイポッドバイポッドはスチールプレス製で、3段階の伸縮式。折りたためばハンドガード下に収まる。

ミニミは給弾口が2つ
実銃のミニミは給弾口が2つあり、上がベルトリンク給弾、下がM16系のマガジンを使用できるようになっている。A&Kのエアガンではベルトリンク側はダミーとなっていて、ボックスマガジンから下の給弾口へBB弾をロードする仕組み。

ボックスマガジンを装着する溝給弾口のすぐ下にボックスマガジンを装着する溝がある。
音感センサーマガジンの給弾口の後ろには音感センサーがあり、射撃するとその音で自動的にモーターが回り、ボックス内のゼンマイを巻き上げて給弾する仕組み。
なおバトンチューンではこの音感センサーを国産のオムロン製に交換し感度アップさせている。
なお、ボックス上部にはBB弾を流し込む小窓がついている。
プラ製ボックスマガジンここにODカラーのプラ製ボックスマガジンを装着し、そこから伸びるマガジンを給弾口に差し込む。
装着するにはちょっとコツがいるが、ボックスマガジンをロックする前にマガジンを差し込むようにすればうまくいく。
2本のスプリングチューブは前方がBB弾、後方が音感センサーのコードの通り道。
2500発のBB弾をジャラジャラと流し込む実際には弁当箱のようなボックスマガジン側面のフタを開けて2500発のBB弾をジャラジャラと流し込む。
この中にBB弾巻き上げ用の電池が入っており、バトンチューンでは電池を3本(4.5v)に変更し給弾スピードをアップしている。
給弾モーターの作動スイッチボックスマガジン底部には給弾モーターの作動スイッチがある。SOUND CONTROLに入れれば音感巻き上げモードになり、AUTOでは常にモーターが回転し巻き上げ続ける。一時的に使用するモードだ。
スタンダード電動ガン用M16系マガジンをそのまま使用従来のスタンダード電動ガン用M16系マガジンをそのまま使用できる。
このスタイルで軽快にフィールドを駆け回って、というわけにもいかないが、万が一弾が切れたときやトラブルになったときでも、このマガジンが使用できるというのは頼もしい。
樹脂製の固定ストック
ミニミMk.IIのストックは樹脂製の固定ストック。内部は空洞になっており、この中にバッテリーを装着する。
この固定ストックは長く、肩に当てて構えるとグリップまでが遠く感じる。

バットプレート バッテリーワイヤースチール製のショルダーレストを跳ね上げて、バットプレートを下方へスライドさせればバッテリーを取り出せる。
コネクターはミニタイプ。ここに2000mAhや2400mAhのリポバッテリーを装着している。
フィードカバーを上方へオープン
フィードカバー後部のリアサイト後部にあるロックボタンを左右から押し込めばフィードカバーを上方へオープンできる。フィーディングプレートにベルトリンクのダミーカートを挟み込むこめば雰囲気は抜群!! これぞ軽機関銃。
カバーを閉めるときにはレシーバー右側面のコッキングレバーをちょいと引きながら閉める。

可変ホップアップ可変ホップアップの調節ダイヤルはフィードカバーを開けてメカボックスの先にある。
左へ回せばホップが強くなる。

実測重量は5,810g
デジタル秤が5kgまでしか計測できないので本体、バレル、ボックスマガジン(単3電池3本入り)を別々で測定。ストック内のバッテリーは除き、合計で5,915g。これに100gのリポバッテリーとBB弾2500発を加えれば6.5kg!!

マッチョ系ハリウッドスタイル
ジャラランと弾帯を左手に持ちながら小脇に抱え、叫びながらバリバリ撃つ。これぞマッチョ系ハリウッドスタイル!! 気分はもはやスタローンかシュワルツネッガーだ。

MINIMI Para
チームメイトのMINIMI Para。空挺用のショートモデル。
このレビューを書いている時点で、A&KのミニミはMk.I、Mk.II、Paraのラインアップがある。さらに近々アメリカ特殊作戦軍が採用したMK46のバリエーションも発売予定だそう。

さて、実射。ET-1 リポバッテリーを装着し、ボックスマガジンにジャラジャラとBB弾を流し込む。普通で考えればサバゲー1日分の2500発も入っちゃうんだから、もはや笑うしかない。ちょっと付けづらいマガジンを装着して準備完了。セフティを解除してチーゲットに向けてトリガーを引く!!

ウィババババババババババババババババババババババババババババッ うーん。たまらん。

銃自体が重いので反動はなし。回転数はスタンダード電動と同じくらいの774rpm。秒間約13発。
撃つと音感センサーが作動して自動給弾するので、恐ろしいことに2500発最後までトリガーを引くだけで撃てる。
弾道性能もバトンのチューン済みホップパッキンでスッとまっすぐ飛ぶ。マルイ製の電動ガンに比べたらわずかにバラつく感じだが、全然問題ないレベル。
初速もほぼ90m/sと公称通りに調整され、しかも安定している。

サバイバルゲームで実際に使用してみたがもうトリガーハッピーになること請け合い。ホントはいかに少ない弾で敵を倒すか、というのがサバゲーの醍醐味だったりもするんだけど、この日はもう撃ちに撃ちまくり。気持ちいいーっ!! 
しかしながらその6.5kgの重量で2ゲームも楽しむとクッタクタ。腕がつりそうになるのでいつもの軽量PDWにチェンジ。しかし、再び使いたくなってまたクッタクタ。その繰り返しだった。こんなゲームもたまにはアリかな。

とにかくA&Kのミニミはその巨大さとちょっと荒々しいくらいのリアルな質感、比類なき剛性感、2500発の超絶ファイアパワーで所有感ありまくり。しかも国内メーカーでは決してマネできない低価格で、これまでマシンガンは高くてちょっと、という方にもオススメだ。


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2011/10/10

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