サンエイ THE SURVIVOR シリーズ
ルガー P.08 アーティラリー / ワルサー P38 ロングバレル
写真&解説 YAS
解説
サンエイはかつて東京都江戸川区にあったトイガンメーカーだ。80年代のサバゲーブームに乗ってトイガン事業に参入し、BB弾やゴーグル、そして今回紹介する組み立てキットのエアガンを販売していた。
とくにシューティンググラスやゴーグル、フェイスガードは、サバゲー黎明期においてアイプロテクションの普及を促進し、それらデザインはサバゲーアイテムの基本形となって多くのユーザーに愛用された。
サンエイのTHE SURVIVOR シリーズは1986年から発売された組み立て式トイガンで、ストライカーにより6mmBB弾を撃ち出す構造だ。
第1弾のルガー P.08 アーティラリーから始まり、ルガー P.08 4インチ、ワルサー P.38 ロングバレル、ワルサー P.38 ミリタリー、ブローニング・ハイパワー カナディアンNo.2 Mk1、ブローニング・ハイパワー コマーシャル ビジランティー、コルト・ウッズマン スポーツ、コルト・ウッズマン マッチターゲット、44オートマグ モデル180の全9モデルが展開された。
さらに翌年にはエアーポンプ式に刷新された高級エアソフトガンシリーズのブローニング・ハイパワー カナディアンNo.2 Mk1、ベレッタ M92SB-F カスタムバージョンなどの完成品モデルも発売された。
THE SURVIVOR シリーズ 第一弾のルガーP.08/17アーティラリー。ウェザリングを施した銃本体に、小物を配したメインビジュアル。
第3弾のルガーP.38 ロングバレル。両モデルともドイツ軍の銃ではあるが、小物類は米軍製が多い。ダミーカートはモデルガン用だろうか。
パッケージサイズは35cm x 20cm x 6cm。
ラインアップは9モデル。1986年1月から3月にかけて発売された。価格はすべて1200円だ。
サンエイと言えばイエローカラーのBB弾。0.12g弾の代名詞的存在だ。
箱の横には実銃の解説が書かれているのかと思いきや...
サバイバルゲームに対する熱い想いが綴られている。
ルガー P.08のキット内容。銃本体はモナカ式だ。ルガーP.08の装弾数は当時としては多い28発。縦置きダブルカラムマガジンとなっている。
ワルサーP.38のキット内容。ワルサーP.38の装弾数は25発だ。
どちらにもサンエイのBB弾が100発付属している。
取説はキットだけあって8ページ構成で丁寧な内容。
マニュアルPDF (10MB)
付属のサバイバルゲームガイド。サンエイはサバゲーチームも募集していて、積極的にサバゲーの普及に取り組んでいた。ファンシーなイラストは80年代ならでは。またオリジナルのマンシルエットターゲットも付属している。ガイド.PDF (7.65MB)
サンエイのゴーグル、フェイスガードマスクは、80~90年代のサバゲーマーならお世話になった人は多いだろう。自動復帰するオート リアクション ターゲットや、ロータリーターゲットといった的も発売していた。
DATA
発売年 | 1986年1月~3月 |
発売時価格 | ¥1,200 |
全長 | -mm |
重量 | -g |
バレル長 | -mm |
発射方式 | ストライカー式コッキング |
使用弾 | 6mmBB弾 |
装弾数 | 28発(ルガー P.08)、25発(ワルサー P.38) |
平均初速 | -m/s |
撮影協力:ミリタリーグッズ.com
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