[殺し屋っぽい] Gun & Story コンクール

ストーリー No.27

タイトル:引退した暗殺者と武器商人

投稿者:売人ユーリ

ストーリー:

俺は元特殊部隊員で、元暗殺者だった。
そう、かなり前に裏家業から引退したんだが、久々に銃を必要とする状況になってしまった。
暗殺業は引退しており、手元にある銃といえば護身用一丁だけだ。
仕方ない。 古い馴染みの武器商人に依頼するか。 今度の標的はかなりの組織だからな。

とある都市郊外のモーテル、そこが馴染みの武器商人との密売場所だ。
そこまで車で監視されていないかを確認でき、モーテル周辺も閑散としており、周囲の警戒がしやすい。
久々に連絡をして、かなり無理な注文をしてしまい武器商人も焦っていたな。
P226と、MP7は護身用、すぐに手に入る狙撃銃はサイレンサー付き、かなり無茶な注文をしたのがNavy SEALsが使用しているアサルトライフルの2丁はサイレンサー付きで指定した。 特にNavy SEALs用のは裏も裏の海軍捜査局やらの目を掻い潜って入手するもんだから、取り扱っているブツの中でも値段が高いぞと武器商人は言っていたが、入手できるなら値段は気にするなと言ってやった。
その後、準備が整ったと連絡があり、指定時間よりも早くモーテルに到着した。
昔のスキルで密売の一室に入り、武器商人を待った。 暫くすると、ブツをもった馴染みの武器商人が現れたが、俺が居るとは思っていなかったらしく驚いた顔をしていた。 窓から周囲を確認しつつ、早々にブツを見せろと言ってやった。
マガジン、弾丸は都市内にある表向きは健全な銃砲店で購入できる手はずになっているので、ここでは銃本体だけの取引だ。

古いモーテルのベッドの上に全て並べられたのを確認し、一丁ずつ操作性等を丁寧に確認した。
悪くない。 依頼したモノの全てが揃っている。 久しぶりのせいかテンションが上がってきそうだ。
射撃していないが、昔からの感覚でそう感じ、俺が想定している銃の使用と敵排除を再度考えてみた。

狙撃銃で敵パトロールを排除し、SIG552で敵拠点への潜入及び強襲。 標的を排除した後は、人質を奪還し護身用の銃を使用してもらう可能性があるので、なるべく使いやすそうなMP7を選んだ。 もちろん、俺が使用する可能性もあるが。
撤退時に敵の追撃が予想されるので、撤退ポイントに偵察狙撃ライフルを準備した。

よし、悪くないと思う。
これなら仕事も上手くやれそうだ。
俺は全て購入するといって、分厚い札束の入った封筒を渡した。
「また仕事に復帰するのか?」と、武器商人が聞いてきたが「さぁな」と答えた。
恐らく個人的な動機で銃を入手する必要があったのだろうと推察したのだろう、それ以上の詮索はなかった。
俺は周囲を警戒しつつ車を都市へと走らせる。
こうして、俺はブツを手に入れ、武器商人は札束を手に入れ、悪党は弾丸で撃たれる。
今も昔も大差ないな。

さて、仕事の時間だ。

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2019/09/29

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