ストーリー No.10
タイトル:大いなる愛
投稿者:マース
ストーリー:
ある仕事の失敗から、今日、組織とのけじめをつけないといけない。
失敗した仕事は、ある意味、失敗を約束されたような内容だった。
指定された場所に行き、その場で指定された対象を処理するそんな仕事だった。
いつもなら対象を事前に知り、受けるか受けないか判断できるのだが、今回は組織のトップからのごり押しだったために受けざる得なかった・・・
まさか対象があいつだなんて・・・あいつを処理するなんて、俺にはできなかった。
そして、組織はそんな俺をあざ笑うかのように目の前で、ほかのやつらにあいつを襲わせた。
あいつは襲ってきたやつらを倒したのち、周囲警戒を行い俺を見つけた。
俺に笑いかけた後、立ちすくむ俺に襲い掛かってきたやつらに銃撃を加えて、自分を犠牲に俺を逃がしてくれた。
あいつはよく言っていた。
「人、その友のために自分の命を捨てること、これよりも大いなる愛はなし」
あいつは有言実行した。自分が生き延びれるのに俺を救うため、自分の命を投げ出したんだ。
今日、その大いなる愛にこたえるため、組織とのけじめをつけに行く、そうあいつの命を奪った者たちの血で贖わせるのだ。
帰らぬ旅路の友はどうしよう・・・まずはあいつの趣味を反映してワンオフで作ったグロック26Xカスタムにしよう。
そして、バックアップは弾種等の共通性、マガジンの互換性を意識してグロック19カスタムにしよう。
さぁ、逝こう。あいつは俺に怒るかもしれないが、俺に断りもせず、俺をかばって先に逝ったあいつが悪い。
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2019/09/11
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