ストーリー No.03
タイトル:マイルール
投稿者:ジャック
ストーリー:
私が行う仕事(暗殺)には、いくつかのルールがある。最低限のルールは組織の中にいる以上は、確実に守られている。ルールを守っていれば、ほかは何をしていいと派手に行う奴もいれば、色々なスタイルがある。
またそれとは別に、私の中にルールがある。
ターゲット以外の犠牲は出さない。
必ず正面から。背後からは狙わない。
夜に行う。
素顔を見せない。
色々あるが、
得物(銃)は、決まったものを使いそれ以外では、トドメは刺さない。
同僚には、状況次第で道具を変える者もいる。
仕事を成功、失敗してもおってからの時間を稼ぐための時間を稼ぐために、遠くからスナイピングする者。
護衛や追手も一緒に一気にカタをつけてしまう者。
最接近して、刃物で仕事をする者。
コロコロその場しのぎで、道具を変える者もいる。
結果は、同じでもスタイルの違いだ。
何でも使いこなすことはできるが、闇に紛れ、ターゲットが一人の時に、正面から確実にコイツで仕事をする。
不恰好、古い、威力がない、子供の銃とか色々言う奴もいるかもしれないが。
この私のルールで、今まで生き延び、仕事をこなしてきた。
コイツが居なければ仕事を辞めるだろう。
闇に紛れるには、ちょうどいい漆黒の黒にまとめられたスタイル、スライドにフレーム、クリップも漆黒の黒。
前身細身で頼りなさそうに思えるが、隠し持つにはちょうどいい。
近くに、ターゲットの味方がいたとしても気づかれにくくする為のサイレンサーで、マズルフラッシュと音を消すことができる。
他のものでもサイレントになるが、コイツは、スライドが軽くブローバック音も小さく、反動も少なくタップで撃っても問題ない。小口径なので、サイレンサーも連射に耐えられる。
サイレンサーをつけてしまうとサイトが観にくくなってしまうが、コイツ自身が、自分お手足の様に狙ったところに、弾を運んでくれる。
競技などにも使われるので、気を使ってやれば命中制度も抜群だ。
予備のマガジンも携帯しているが、使ったことがほとんどない。
しかし、弾の威力がないので仕事の確実性を高めるために正面から確実に急所を狙うしかない。
素顔を見せない為に、変装や顔を隠すこともある。自分のルールを守る上で変えるところも、たくさんある。
これは、コイツ以外が持って居ないスタイルに惚れ込んでしまった私の独自のルール。コイツにかけた時間だけしっかり答えてくれる。
コイツの長所を生かし、短所を私自身が補う形で出来上がったルールだ。
色々なスタイルが有るが、私のルールを変えるつもりはない。
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