台湾軍新小銃 XT112 台北国際航空宇宙防衛産業展 2023
レポート:王清正
4年ぶりに台灣国際貿易協会が主催する台北国際航空宇宙防衛産業展が、今年9月14日から16日まで台北南港展示ホール1で開催された。
2023年9月14日に開催された台湾国際航空工業展 2023にて展示された台湾の新小銃、5.56mm XT112式 戦闘歩槍。名称にXが付くのでまだ制式採用には至っていない試験モデル。国防省205工廠による製造。
FDE(RAL8000?)カラーのXT112 歩槍。ARをベースとして台湾が独自開発した5.56mm×45口径のアサルトライフルだ。これまで台湾軍はXT97など先進的な小銃を開発していたが、こちらは実質的な現用T91歩槍の後継モデルと言えるだろう。
レシーバー右側。ボルトフォアードアシストは無く、セレクター、ボルトキャッチ、マグキャッチの操作系はすべてアンビ仕様。
セレクターは2点バーストを含む4ポジション。左面の場合、S(安全)を中心に、時計回りに回すとセミオート、さらに回して2点バースト。Sから反時計回りでフルオートポジションとなる。
チャージングハンドルもAR同様だが、アンビ化されている。リアサイトはレシーバー固定式のフリップアップタイプ。
グリップは少し角度の立っているCQBタイプ。
リトラクタブルストックは5ポジション。マグプルのMOE SL系に似ている。
XTS112式歩槍雷指器。500ルーメンのライトと可視&IRレーザーエイミングモジュール。
XTS112 Close-in Fight Rifle Sight。200m~600mでの使用を想定した近接戦闘用4倍スコープ。視野角7.3度、12段のLEDイルミレティクル。
マガジンはUTGのポリマーマガジン。装弾数30発。
こちらはブラックとODカラーのXT112歩槍。8-14㎛、640x480px解像度のサーマルスコープが搭載されている。
フラッシュハイダー。
ハンドガードはアルミ製のM-LOK対応。トップレイルのみピカティニーレイルとなっている。
フォアグリップ&バイポッドはUTG製。
セレクターレバーが水平でセーフオン。2点バーストがあるのが珍しい。
XT112の主要諸元。
XT108 半自動狙撃銃。
7.62mm T108ボルトアクション狙撃銃。
12.7mm XT112 ボルトアクション狙撃銃。
ボルトハンドルがずいぶんと細い。搭載されるオプティクスはXTS112式 5-25倍ズームスコープ。
軍用外骨格(エクソスケルトン)。近年、世界中の軍隊で利用されはじめている新しい技術で、作業時のパワーアシストを行うシステム。軍隊だと歩兵の歩行強化、運搬重量増などに貢献する。
CSISTが研究している外骨格システムはフィールド外骨格と耐荷重外骨格の二種類があり、
フィールド外骨格は軽量、省電力型で兵士の歩行を40Nmトルクでサポート、追加のヒップアシストモーターと上半身フレームで50Nmトルクで耐荷重外骨格を構成する。
膝関節アシストにプラスして、ヒップアシストモーター付き。
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