
台湾『小漢光』演習:中国の脅威に備える空軍の決意
レポート:王清正
台湾の国防相・顧立雄(こ りつゆう)は、2025年3月18日から24日にかけて行われる「小漢光」軍事演習について、中国の台湾侵攻を想定し、高い戦闘準備能力を目指すと発表しました。中国が演習から実戦に移る時間が予想より短い可能性や、グレーゾーン作戦への対応として、段階的な警戒レベル引き上げと迅速な戦争準備の必要性を強調しました。
台湾国防省によると、3月18日と20日の24時間で、中国の軍用機や軍艦が台湾海峡周辺で活動し、一部は「中間線」を越えて台湾の空域に侵入。また、中国の気球が防空識別圏に進入し、国軍が監視と対処を行いました。
台湾空軍第3聯隊第28作戦隊のIDF戦闘機パイロットたちは、訓練を通じて台湾の安全を守る決意を示し、昼夜を問わず監視を続けています。記者が台中空軍基地を訪れた際、パイロットと整備員が迅速に戦闘準備を整える姿を見て、台湾空軍の高い能力に感銘を受けました。日常の安全は、彼らの厳しい訓練によって支えられていると実感し、日本の読者にも自由な空域を守る存在を意識してほしいと伝えています。
AIM-9P4空対空ミサイルを翼端に搭載する。
台湾の中山科学研究院が開発した天剣2型(TC-2)中距離空対空ミサイル。
戦闘機への給油を迅速に行う隊員。
IDF戦闘機、正式名称「経国号戦闘機」(Ching-Kuo)は、台湾が自主開発した軽量多用途戦闘機です。1980年代にアメリカの技術支援を受けて開発が始まり、1994年に初飛行しました。名称は故蒋経国総統に由来します。F-16やミラージュ2000に比べ小型で、短距離離着陸が可能な設計が特徴です。主に空対空・空対地任務に使用され、台湾空軍の主力機として約130機が運用されています。中国の脅威に対抗するため、機動性とコスト効率を重視した国産戦闘機です。
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