6インチ デザートタクティカルブーツ徹底比較 【アイテム レビュー】
6インチ丈のデザートタクティカルブーツが欲しくなった。というのも最近デザートユニオンや、バトルシティなど森林以外のフィールドでゲームする機会が多く、またウェアがマルチカムになったことでブラックレザーのブーツではちょっと目だって違和感があるし、8インチ丈クラスのブーツでは軍用すぎてデイリーユースに向かない。せっかく買うのだから、日常でも使いやすいブーツを選びたいと思った。
ということで気になるデザートカラーのショートブーツ3種を
ミリタリーサープラスショップ「ファントム」さんの協力を得て比較レビューしてみることにする。なおサイズはすべてUS 7Wを使用している。
まずは5.11(ファイブ・イレブン)タクティカルの「
5.11HRTアドバンスブーツ」。(\25,200税込/ファントム)
ライニングには防臭・抗菌性に優れた新開発の「DRI-LEX」と、吸放湿性と抜群の吸汗速乾性を発揮する「Coolmax」を採用し常にブーツ内をドライな状態に保つ。
デザインはオーソドックスなトレッキングシューズといった感じでジーパンなどのカジュアルウェアにもマッチする。
脱ぎ履きしやすいサイドジッパーを装備。
マイナーチェンジにより、ジッパーの留め具が下がってこないようにフラップを備えた。
内側には通気性をよくするために通気孔が2つある。
色はコヨーテ・ブラウンと表記されており、今回の三種ブーツの中ではわずかだが色が最も濃い。
耐油性に優れたスリップ・レジスタント・アウトソールを採用。ソールのゴムはちょっと硬め。
エッジが立っているせいもあり、固い床面などでは歩行音がややバタつく。
アッパーはスウェードレザー&ナイロン仕様。
ジッパーはYKK。
インソール。
通気用に穴が開いており、さらに踵とつま先の裏側には柔らかい別素材のコンポジットとなっている。
5.11はパッケージに巾着袋が同梱される。
続いて
OAKLEY SI アサルト・ブーツ/6inch。(\29,400税込/ファントム)
U.S.SOCOM(合衆国特殊作戦コマンド)の要請で製作された、特殊部隊向けのアサルトブーツ。ストラテゴス社のPMCインストラクターも評価するブーツでオペレーターの使用率も高い。
履き心地は軽く、まるでスニーカー。全体的にしなやかな感触で、今回のブーツ三種の中では最もフィット感が高い。
靴紐を通す穴は裏側から金属のハトメで補強されている。
残念なことにサイドジッパーを装備していないので、脱ぎ履きは結構時間がかかる。
踵が大きく張り出しているのもオークリーの大きな特徴のひとつ。
しゃがんだときのつま先の曲がり具合は一番柔らかかった。
オークリーのSI アサルト・ブーツはブラックとデザートカラーの二種類があり、デザートカラーのみ内側に通気孔を備える。
ソールのゴムは非常に柔らかい。
まるで猫足のように歩行音が静かで接地感も柔らかい。
今回レビューしたのはマイナーチェンジ後の最新型で旧型と比べてソールの形状が改良されグリップ力が高まった。
↑丈が8インチモデルと6インチモデルがある。
オークリーのインソール。
シンプルなインソールでありながらもクッション性は高い。
パッケージには三角形のエンブレムが付属する。マイナーチェンジ前はこのエンブレムがブーツの内側にはめ込まれていた。
CONVERSE サイドZIP アサルトブーツ/6インチ。(\23,100税込/ファントム)
コンバースといえば、アメリカシューズメーカーの老舗。ヌバック(本革)とコーデュラナイロンによる素材構成。スピードレースタイプのアイレットには樹脂製のパーツを使用している。
デザインは大柄でゴテッとした厳つい雰囲気ではあるが、トゥー部分が丸く、ミッキーマウスシューズのようだ。
BDUなどには似合うがジーパンなどにはちょっと派手すぎるかも。バイクに乗る場合もギア操作がしにくそう。
5.11やオークリーに比べやや大柄でバスケットシューズといった雰囲気がある。
これもサイドジップ仕様で脱ぎ履きはしやすい。ジッパー下がり防止のフラップも備える。
カラー表記はデザート・タン。オークリー同等の明るいカラーだ。
今回レビューのサイズはすべて7Wだが、コンバースは横幅もゆったりしていて三種の中では最もサイズが大きく感じた。
OAKLEY同様にコンバースもソールのゴムは柔らかい。接地感もOAKLEY同等だが、大柄なので、取り回しがOAKLEYよりもしにくく感じる。
コンバースのインソール。
5.11同様に踵とつま先の部分に柔らかい素材を使用している。
また、下の写真のように本体のかかと部分にも柔らかい素材が埋め込まれており、クッション性は三種の中では最も高い。
ジッパーは5.11同様に、YKK。
それぞれの重量を測定した。
5.11は片足547g。
今回の中では最軽量。
オークリーは555g。
コンバースは597g。
なお、今回の三種のブーツはすべてMADE IN CHINAだった。
靴紐を比べてみる。5.11はきめの細かいナイロンコードで先端処理もオリジナルの樹脂を使用しておりクオリティの高さを感じる。使っているうちに靴紐の末端が割れてくるというのはありがちなのでこれは評価したい。オークリーはやや目の粗いナイロンコードで、コンバースは柔らかいナイロンを張り合わせたような平たい形状。
総評として、今回レビューしたブーツは三者三様といった感じだ。5.11はトレッキングブーツ、オークリーはスニーカー、コンバースはバッシュといった方向性だと感じた。個人的に履き心地が最も良かったのはオークリー。デザインの好みもオークリー。しかしサイドジッパーを備えていないという点ではデイリーユースに向いていない。コンバースは履き心地はよいのだが、大柄で足をいろんなところにぶつけそう。ということで日常にも気軽に使用できるという点から、私個人がこの中から選ぶとすると5.11HRTアドバンスブースをチョイスする。
しかし、オークリーのSI アサルト・ブーツも捨てがたく、インドア、アウトドア問わず、サバイバルゲームで使用するならば、これの8インチ丈を選ぶかもしれない。あと余談だが、BATES(ベイツ)のDELTA-6のデザートブーツも中田商店で試着してみたが、方向性としてはコンバースに近いと感じた。
2009/1/18
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