オペレーション フラッシュポイント:ドラゴン ライジング(=OFP:DR)が2010年1月14日にコードマスターズより発売された。
一作目のOFPは、過去、私の最もハマったオンラインゲームであり、現在でも最強のFPSと思っている。OFPの記念すべき1作目、Operation Flashpoint: Cold War CrisisはチェコのBohemia Interactive Studioが開発し、イギリスのCodemastersが2001年に発売した80年代冷戦を舞台にしたミリタリーFPS。
FPSというのはファースト・パーソン・シューティングの略。簡単に言ってしまうと一人称視点でガンガン銃を撃って敵を倒していくゲームだ。
で、この前作OFP、ミリタリー好きの私も当然のごとく買った。ひとしきりキャンペーンを終えると対人戦がしたくなる。
ネット上のロビーには夕方くらいから人が集まりはじめ、深夜を通して朝方まで対戦プレイに興じる。クランと呼ばれるネット上のチームに所属し(YASはFISというクランに当時所属していた)仲間内で、そりゃあもう毎晩のように果てしないバーチャルバトルを繰り広げていた。
当時はこんな複雑な3Dゲーム、PCでしかできないだろうなあ、なんて思っていたが、時代というか。家庭用ゲーム機でも遊べるって言うじゃあないの!
そして、ついに2010年、長い沈黙を破って最新作であるOPERATION FLASHPOINT : DRAGON RISINGが発売された。
これは期待が高まるってもの。PS3版をさっそく購入した。
新作「OFP:DR」の戦いの舞台は現代、樺太の沖合、日本の北方に浮かぶ架空の島、スキラ島。海底に眠る潤沢な天然資源の利権を巡って、ロシアと中国は一触即発の状態に。天然資源の所有権を主張し、突如として侵攻を開始する中国軍とロシアを援助するアメリカ軍。広大なスキラ島はバトルフィールドと化し、ついに火ぶたが切って落とされる!!
OFPの最強さ、それはOFP独自の「戦場の環境シミュレーション」とも言うべきリアリティあふれるシステムにある。
銃器から撃ち出された弾丸は重力によって放物線を描き飛んでいく。これは普段エアガンを扱っている我々からしたら、ごく当たり前のことなんだけど、ゲームでこれを再現するには戦場で飛び交う無数の弾道計算を処理しなくてはならないわけで、当時のパソコン環境からすれば非常に画期的だったわけだ。つまりスナイパーライフルでレティクルにターゲットを捉えても距離によっては下に着弾する。そして硬いものに弾が当たればハジかれて跳弾となる。この物理の法則が働いているだけで戦場はグッと重みというか、現実味が増す。
この重力は兵士や戦車、攻撃ヘリにいたるまであらゆるものに適用されているので挙動がすべてリアルなのだ。
そして時間が立てば、日が昇り、沈む。夜になれば月と星がでて、大地になびく風すらも再現されているという芸の細かさ。
OFPの面白さは、銃弾のあたりどころが悪ければ即死と言うシビアなルールにある。
普通のシューティングゲームだと、体力ゲージがあって、弾が当たるとそれが徐々に減っていき0になると死亡、と言ったノリだが、OFPは違う。頭部に当たれば致命傷となり、手足に当たれば照準が狂ったり、歩けなくなったりと実世界そのものなのだ。
もちろんメディック(=衛生兵)による救済処置はある。ただ手当てに時間がかかると出血死してしまうという、これまたリアルな設定なわけだ。もちろん被弾する弾薬の口径によっても状況が変わる。
OFP:DRでは実在の武器や戦闘車両を使い、本物さながらの戦争を体感できる。70種類におよび使用可能な武器や、50種類におよぶ戦闘車両は、突撃銃から現代の戦争で用いられている最先端のミサイルシステムにいたるまで、実在のものを収録し、その構造や使用する際に必要な動作も精巧に再現している。
戦場では一人の英雄が勝敗を決するのではなく、部隊がチーム一丸となって行動することが作戦成功のキーポイントとなる。
キャンペーンモードでは3名のAIプレーヤーを従えて指示を出しながら行動し、オンラインプレーでは世界中のプレーヤーと協力してミッションをクリアしたり、4対4での対戦プレーが可能。まさにバーチャルサバゲーといった感覚だ。
バーチャルサバゲーといってもアサルトライフルなどのスモールアームズだけでなく、手榴弾やグレネードランチャーを使用して攻撃することもできるし、ハンビーやM1A1エイブラムスと言った戦闘車両、さらにはAH-6Jリトルバード、MH-60ナイトホーク、やAH-1Z攻撃ヘリにいたるまで駆使することもできる。
実在する最新軍用スモールアームズが多く登場するのもOFP:DRの魅力。
たとえば、自分のプレーする米軍側であれば、人気のM4カービンのスタンダードモデルに、定番のCOMP系ドットサイト、Eotech系ホロサイトやACOGスコープ、赤外線スコープなどの光学照準機を搭載したモデルや、AN/PEQ-2 IRレーザーサイトやM203グレネードランチャー、QDサイレンサーなどのバリエーションが豊富で、ミッションに応じて使い分けることになる。
一方、中国軍はというと、AK47の中国版ライセンス生産ライフルである56式自動歩槍と同口径の7.62×39mm弾を使用する81式自動歩槍が登場する。
そして中国軍の最新ブルパップ型アサルトライフルである95式自動歩槍も登場する。この95式の音がペコココココッと独特で雰囲気が盛り上がる(^_^;。もちろんこれらの武器を敵から奪って自分で使用することもできる。
米軍側でも最新のアサルトライフルであるMk17 MOD0、つまり7.62mm×51口径バージョンのSCAR-Hが登場する。
さて、ゲーム概要はこれくらいにして、実際にプレーしながらのレビューといこう。次ページへ続く!!
【製品概要】
タイトル名: | OPERATION FLASHPOINT : DRAGON RISING (オペレーション フラッシュポイント:ドラゴン ライジング) |
対応機種: | PLAYSTATION3、Xbox360 |
発売元: | コードマスターズ株式会社 |
ジャンル: | ミリタリーアクション(FPS) |
プレイ人数: | 1人(オンライン時最大8人・システムリンク時最大8人) |
発売日: | 2010年1月14日発売予定 |
希望小売価格: | 6,800円(税込7,140円) |
必要HDD容量など: | PS3版(必要HDD容量):2918MB以上、 Xbox 360版(セーブ用メモリー):600KB以上 |
CERO年齢区分: | C (15才以上) |