JASGトイガンフェスタ 2011 KSC 新商品
2011年7月17日に東京都の産業貿易センターで開催されたJASGトイガンフェスタ2011にてKSCの新商品が発表されたのでレビュー。
※なお、本イベントで展示されているのは発売前の商品であり、外観や仕様などが一部異なったり、変更がされる場合があるのでご了承を。
まずはM4カービンに続く、ガスブローバックライフル第2弾の
AK74Mが登場!!
実銃のAK74Mはロシアの現用アサルトライフルで小口径高初速弾の5.45×39mm弾を使用する。
レシーバーはアルミダイキャスト製。レシーバーカバーやセレクターレバーはスチールプレス製。
ボルトはアルミ製だとのことだった。したがって比較的キレのよい素早いブローバックが楽しめるのではないかと思う。ボルトの後の隙間にハンマーがチラリと見える。
AK74特有の大型のマズルブレーキも金属製。
ガスチューブはボルトからガスオペレーティングロッドが延びており、ボルト後退とともにガス放出孔から可動しているのが見える。
ストックは樹脂製で折りたたみ式のフォールディングストック。左側面に折りたたまれる。
マガジンは樹脂製のアウターシェルに亜鉛ダイキャストの本体が組み込まれている。したがって外観は梨地のさらりとした質感の樹脂ボディでリアル。バルブはM4同様のシステム7TWOを内臓する。マガジン装弾数は42発。
マガジン底部をスライドさせてパーツを取り出し、マガジン側面のダイヤルを操作すると空撃ちモードとなる。
KSCのAK74Mは発売時期、価格ともに未定だが、発売はおそらく2012年第1四半期、価格はM4よりは高くなるということなので、6万円前後なのではと予想する。
KSC ガスブローバック AK74M スペック
全長 |
704/945mm(ストック慎重時) |
重量 |
3,460g |
装弾数 |
6mmBB弾 42発 |
定価 |
未定 |
発売日 |
未定 |
続いてはガスブローバックハンドガンの新作、
H&K HK45。
東京マルイが長いことホビーショーでモックアップを飾っている間にKSCがサッと発表。この展示品でほぼ市販品同等とのこと。実銃のHK45はドイツH&K社の最新ポリマーフレームオート。使用弾薬は米国でも大人気の.45ACPだ。
今回の展示品では刻印は入っていないが、HK社のライセンス管理をしているUMAREX社からHK社オフィシャルライセンスを取得中とのこと。リアルな刻印になりそうだ。人間工学に基づいているだけあって、グリップは45口径とは思えないほどに握りやすい。
スライドはABS仕様で、システム7ユニットとあいまって迫力のブローバックが楽しめるはず。
で、実際にこのHK45を空撃ちで少し撃ってみた感想はバコッバコッと鋭くはないがド派手な音と重めのブローバックの感触。ただこれは販売前のモデルなので実際の市販品はもう少し違った調整がされるかもしれないので参考程度に。
トリガー上部に正方形の刻印が入る。米国版とヨーロッパ版を検討しているとのこと。
.45口径ならではの迫力のマズルフェイス。
ファイアリングピンもリアルに再現。
ハンマーには耐久性の高い焼結金属を使用している。
フロント、リアサイトともにホワイトドットが入る。
左側面のセフティレバーでデコック可能。
ハーフコックポジションはない。
マガジンは亜鉛ダイキャスト製。
45口径だけあって結構大きい。気化効率もよさそうだ。
マガジンの背面。残弾確認孔を再現している。
アンダーレールのシリアルナンバープレートや、トリガーガード下面のWARNING刻印なども実銃同様に再現。
KSC ガスブローバック HK45 スペック
全長 |
204mm |
重量 |
845g |
装弾数 |
6mmBB弾 29+1発 |
定価 |
未定 |
発売日 |
未定 |
ちなみに実銃のHK45はコレ。こんなカンジでスライドにHK45とか.45Autoの刻印がはいるものと思われる。
続いてはSP2022M。従来のSP2022をベースにスライド後部にアンビタイプのマニュアルセフティが付いたバージョン。
左右どちらからもセフティを操作でき、セフティONでスライドもロックするメカニズム。
このSP2022Mは9mmパラベラムバージョンを再現している。
KSC ガスブローバック SP2022M スペック
全長 |
188mm |
重量 |
- g |
装弾数 |
6mmBB弾 22+1発 |
定価 |
未定 |
発売日 |
未定 |
M4 MAGPUL EDITION。人気のカスタムパーツメーカーマグプル社とのオフィシャルコラボ第2弾。ちなみに第1弾はカシャコンと折りたたんだバックのような状態からマシンピストルに変化するFPGだった。
ロアレシーバーはトリガーガード一体のマグプル専用の新規形状。グリップもMAGPULのMOEグリップが装着される。
レシーバー素材はアルミダイキャスト製、独特のゴツい形状とマグプルの刻印がカッコイイ。
セレクター刻印も弾丸のイラストを使用したものになっている。リアサイトにはMBUS。ワンタッチでフリップアップできる樹脂製バックアップサイトだ。
MAGPUL製のMOEハンドガードを標準装備する。
デュポンナイロン樹脂を使用した耐久性の高いパーツをマグプルPTSブランドとして供給してもらっているとのこと。
もちろんストックもMAGPUL PTSのMOEストック。伸縮可能なリトラクタブルストックで、これも素材はデュポンナイロン樹脂。
PMAGも標準装備。これもAK74Mのマガジン同様に、樹脂製の側に亜鉛ダイキャスト本体が挿入されているリアルな質感。ただし従来M4マガジンよりやや価格は高いとのこと。
PMAGの放出バルブ周り。
KSC ガスブローバック M4 MAGPULエディション スペック
全長 |
795/875mm(ストック慎重時) |
重量 |
3,300g |
装弾数 |
6mmBB弾 38発 |
STIのコンバットキャリー、STI Tactical。全長 202mm、重量約 850g、装弾数 26+1発。
スライドからフレームまで新規設計のハイスペックモデルで、STI社純正グリップを装備するオフィシャルライセンスモデル。価格未定、発売は8月か9月くらいではとのこと。
システム7と改良型可変ホップアップ機構を搭載した新生STI EDGE(エッジ)。全長221mm、装弾数は29+1発。スライドはABS樹脂になるとのことだった。
STI Tactical同様にSTI純正グリップ装備のオフィシャルライセンスモデル。これもSTIタクティカル同様に価格未定だが、8~9月には発売できるのではということだった。
すでに雑誌などで広告が展開されているガスブローバックのM4 CQB-R。
NCマシンによる削りだしのレールシステムを備える。
フリーフロートのレールシステムを装備している。このM4 CQB-Rから新型のホップチャンバーが採用された。従来方式ではバレル同軸のドラムを回転させてホップを調整していたが、この回転の力がパッキンに伝わらないようにパッキンをスリーブを使用し捩れを防止、より高精度な弾道性能を実現した。
展示されていたモデルにはチャージングハンドルにアンビロックリリースが装着されていた。
またナイツのQDフラッシュハイダーをリアルに再現した。
マルゼンの新商品もちょこっと
今回のトイガンフェスタはAPSカップの大会と併催している。したがって、APSカップ主催のマルゼン社も新商品をちょっとだけ展示していた。上の写真はP99のカービン コンバージョンキット!!
フォールディングのフォアグリップ、メタル製マズルが付属予定。2011年内発売予定で価格は未定。
1886年に創立したドイツ ワルサー社の125周年記念モデル「コレクターズエディション」。
1ロット限定でPPK/S(9月)、P99(10月)、P38(11月)の3機種の発売が予定されている。ブラックメタリックのボディにアニバーサリーモデルに相応しいこだわりの華麗なレーザーマーキングが施される。価格は未定。
4FのAPSカップ会場では緊張感のある精密射撃競技が開催されていた。
2011/07/17
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